夕刊:2019/10/11

米中貿易協議一部合意期待で東京金・銀は、反落、白金・パラジウムは、上昇、日経平均も続伸した。

為替

11日の東京外為市場でドル・円は上げ渋り。米中貿易協議での進展期待を背景とした円売りで一時108円台に浮上したが、中国株の伸び悩みで107円台に失速した。米ワシントンで開催中の米中貿易協議で摩擦解消に向け一定の進展が期待され、ドルや円など安全通貨が売られやすい地合い。クロス円主導の展開で、ドル・円は約2週間ぶりの高値となる108円13銭まで強含む場面もあった。上海総合指数は前日終値付近に下げるなど下押し圧力も観測され、円売りを抑制。ドルは107円後半での取引。ユーロ・円も伸び悩み。ドル・円と同様に買いは一服し、119円03銭の高値を付けてからは118円台後半でのもみ合いとなっている。ユーロ・ドルは下値が堅い。10時前に1.1004ドルまで下押ししたが、ドル円が伸び悩んだため1.1018ドルまで買い戻された。ここまでの取引レンジ:ドル・円107円85銭~108円13銭、ユーロ・円118円73銭~119円03銭、ユーロ・ドル1.1004ドル~1.1018ドルで推移。

株式(日経平均)

11日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して引けた。前日比246円89銭(1.15%)高い21798円87銭で引けた。(高値21820円77銭-安値21658円27銭)TOPIX:1595.27 +13.85 0.88%高、マザーズ:840.28 -12.33 1.45%安。10日の米株式市場でNYダウは続伸し、150ドル高となった。トランプ大統領が11日に中国の劉鶴副首相と会談する予定を明らかにし、通商問題を巡る米中の閣僚級協議で何らかの進展が見られるとの思惑が強まった。トランプ米大統領が10日、同日開いた米中の閣僚級協議について「非常にうまくいった」と語ったと伝わり、物別れに終わるのではとの警戒感が後退した。10月物のオプション特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買が市場推計で買い越しだったこともあり、日経平均は197円高から始まった。寄り付き後はいったん上げ幅を縮めたものの、円相場が一時108円台まで下落したことや、中国・上海株が続伸スタートしたことなどが支援材料となり、国内でも投資家心理が一段と上向いた。景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが入ったほか、前日に決算を発表したファーストリテイリングの上昇も日経平均の押し上げに寄与し、上げ幅は一時250円超まで拡大し21800円台を回復した。

貴金属

金先限帳入値5190円(前日比-7円)銀先限帳入値61.1円(前日比-0.1)白金先限帳入値3139円(前日比+50円)パラジウム先限帳入値5540円(前日比+48円)東京金、銀は、総じて反落。NY金先物相場は、米中貿易協議の進展期待が高まる中、安全資産とされる金は売られ、反落した。米中両政府は10日、ワシントンで2カ月半ぶりとなる閣僚級の貿易協議を再開した。貿易戦争の長期化で両国の景気に陰りも見える中、関税合戦の悪化を回避できるかに注目が集まり、早朝までの金相場は前日清算値の水準で小動きとなっていた。ただ、米労働省が朝方発表した最新週の新規失業保険申請件数が、季節調整済みで前週比1万件減の21万件と、市場予想の21万9000件を下回ったことから安全資産とされる金の需要が減退。トランプ米大統領が中国の劉副首相と11日に会談するとツイッターに投稿したことで投資家のリスク選好意欲が盛り返し、金に一段と売り圧力がかかった。東京金は、戻りが一服。午前中は、ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まったのち、円安やドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて下げ一服となった。午後に入ると、円相場やドル建て現物相場の小動きを受け、もみ合いとなった。米中の通商協議に対する期待感が圧迫要因になった。ただユーロの押し目が買われると、ドル建て現物相場は下げ一服となった。一方、円相場は108円台前半まで円安に振れた。トランプ米大統領が「我々は中国と合意できるか目にすることになる」と述べた。銀は、NY高だったが円安を受けて売り優勢となった。金は、6円安~16円安、銀は、0.4円安~0.6円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて続伸。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安進行やドル建て現物相場の押し目が買われたことを受け軟調となった。パラジウムもNY高と円安を受けて堅調となった。プラチナは、34円高~53円高、パラジウムは、24円高~90円高。

石油

原油先限帳入値37590円(前日比+1630円)ガソリン先限帳入値51450円(前日比+1720円)灯油先限帳入値54990円(前日比+1930円)東京石油市場は、大幅上昇。NY原油先物相場は、需給不均衡や米中貿易摩擦激化に対する懸念が後退する中で買われ、4日ぶりに反発した。石油輸出国機構(OPEC)のバーキンド事務局長は10日、OPECは市場の均衡を図るために、12月の総会で一段の減産を含む全ての選択肢を検討すると示唆した。これを受けて、過度の供給過剰に対する懸念が後退し、原油が買われた。一方、トランプ米大統領は、11日に中国の劉鶴副首相とホワイトハウスで会談するとツイッターで明らかにした。これを受けて、米中貿易摩擦激化に対する過度の懸念が後退し、米株価が上伸。株式と並んでリスク資産とされる原油にも買いが入った。外国為替市場では対ユーロでドル安が進行。ドル建てで取引される原油などの商品に割安感が強まり、相場を支えた面もあった。東京石油市場は大幅高。大半の限月の上げ幅が4ケタ超となった。昨日から行われている米中通商協議が前進すると期待されているほか、年末の石油輸出国機構(OPEC)総会における追加減産の思惑が高まった。108円超の水準まで円安が進んだほか、時間外取引でニューヨーク原油は堅調に推移。ただ、明日から東京市場は3連休となる。日中取引開始後、東京原油先限は37060円まで上げ幅を拡大した。ただ、37000円の節目水準では上値が抑えられている。昨日、OPECが発表した月報では、2019年の需要見通しが下方修正された一方で、2020年は据え置かれた。景気見通しは悪化しているものの、米中貿易戦争に企業景況感が強く左右されていることから、協議の行方次第で景気見通しが晴れることが期待されている。原油は、1190円高~1800円高、ガソリンは、1580円高~1810円高、灯油は、1720円高~1930円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値163.4円(前日比+3.4円)ゴムTSR先限帳入値148.9(前日比0円)東京ゴムRSSは、軒並み高。寄り付きでは、上海夜間高やドル円が円安に振れたことを好感し、買い優勢で推移した。その後も、特に目立った材料が見当たらない中、これまでの下落に対する反動高となっている。TSRは、11月限と4月限のみ約定している。東京RSS先限は自律反発場面となっている。きょうの取引では、一時162.9円まで上昇し、1日の高値162.1円を上抜いた。目先、転換線のある164円台~節目の165円の攻防となりそうだ。また、タイ現物価格も下げ渋りから、反発に転じており、ゴム相場は、目先、買いが優勢となりそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23990円(前日比-340円)東京コーンは、総じて反落。前日のシカゴが需給報告発表後、急落し、期近から2ケタ安続出となったことを背景に夜間取引から大幅安。日中取引の序盤は夜間取引大幅安で引けた流れを引き継いだ。売り一巡後、緩やかに下値を切り上げ、午前10時半頃に先限が24000円台を回復。期近11月限は出来ず。東京コーン先限は夜間取引で23770円まで急落。一目均衡表の雲の中への急落となった。しかし下げ幅を縮小し、24000円台を回復したことで一目均衡表の雲から抜け出した。25日移動平均線(23610円)は上向き。23970円を上回って引たので週足は2週連続の陽線引け。


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