夕刊:2019/10/21

休日の狭間で日経平均小幅続伸。ドル・円は、小動き。東京金も小動き、白金・パラジウムは、堅調。

為替

週明け21日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、売り一巡後は下げ渋り、108円台半ばで推移している。早朝のドル・円は、英下院が19日に新EU離脱案の採決を先送りしたことを受け、ややリスクオフに傾き108.30円前後まで下げたが、その後は戻り歩調となった。もっとも、同水準では押し目買いが入ったほか、午前9時以降は日経平均株価が小幅ながらも上昇したことで、ドル・円は108円台半ばに浮上した。英国のEU離脱については、新離脱案はあくまでも採決の先送りで、否決されたわけではないことから一方的にリスクオフに傾くことは避けられた。ただ、先行きの不透明感はなお根強く、ドル・円は上値の重さが残る。ユーロ・ドルは小動き。1.1160ドル台で次第に動意が乏しくなった。ユーロ・円は、朝方につけた高値の121.12円を午後に上回り121.14円を付ける場面があったものの、その後は高値圏でのもみ合いとなった。これまでの参考レンジ:ドル・円:108.29円-108.55円、ユーロ・ドル:1.1141ドル-1.1172ドル、ユーロ・円:120.69円-121.14円

株式(日経平均)

21日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸して引けた。前日比56円22銭(0.25%)高い2万2548円90銭で引けた。(高値2万2581円28銭-安値2万2515円73銭)TOPIX:1628.60 +6.61 0.41%高、マザーズ:845.21 +4.85 0.38%高。先週末の米国株安については、医薬品のジョンソン&ジョンソンと航空機メーカーのボーイングがNYダウを押し下げた格好であり、これについての影響は限られるとみられていた。しかし、欧州連合(EU)が英国のEU離脱案に合意したものの、10月19日の英議会で同案が先送りされたため、10月末に英国が合意なくEUを離脱する公算が高まったことが不安要因ではあった。ただし、日経平均は小幅に上昇して始まると、その後も22500円を上回っての底堅い相場展開となっている。ただし、祝日を挟んでいることから積極的な参加者は限られた。日経平均は年初来高値更新で戻り待ちの売りが警戒される半面、この水準から23000円辺りまでは真空地帯となるため、ショートカバーが意識されやすい水準ともみられる。また、安倍晋三首相が20日、台風19号による被害対策として、2019年度予算の予備費など計5千億円を災害復旧や被災者支援に充てる考えを表明。復旧復興需要への思惑から、建設株など関連銘柄にも買いが入った。

貴金属

金先限帳入値5191円(前日比+1円)銀先限帳入値61.7円(前日比+0.7)白金先限帳入値3130円(前日比+26円)パラジウム先限帳入値5804円(前日比+6円)東京金は、まちまち。銀は、総じて小幅高。NY金現物相場は、英国による欧州連合(EU)離脱や米中貿易戦争の行方に注目が集まる中、小反落した。英下院では19日に、ジョンソン英首相がEUと合意した新たなEU離脱案の採決を見送った。ただ、英メディアによる票読みでは賛否が拮抗しているもよう。米中貿易協議の「第1段階合意」の行方にも不透明感が漂い、金相場は方向感に乏しく小幅なレンジで推移した。一方、中国国家統計局が18日に発表した今年7~9月期の国内総生産(GDP)は、実質ベースで前年同期比6.0%増と、前期から低下し、四半期ごとの公表を始めた1992年以降で最低となった。米中貿易戦争を背景とした世界的な景気減速懸念の高まりは、安全資産とされる金の下値を支える要因となった。東京金は、安値もみ合い。午前中は、NY安と円高を受けて売り優勢で始まったのち、円高一服を受けて底堅く推移したが、ドル建て現物相場の小幅安を受けて上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の小動きを受け、もみ合いとなったが徐々に下値を切り上げ2限月がプラスサイドに浮上した。NY市場で手じまい売りが出たが、ドル安などを受けて下げ一服となった。また英議会が19日に欧州連合(EU)離脱修正案を承認せず、先行き不透明感が残ることも下支え要因である。一方、円相場は108円台前半で円高が一服した。銀は、ドル建て現物相場の下げ一服などを受け小幅高なった。金は、10円安~3円高、銀は、0.4円安~1.0円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが上昇。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高一服やドル建て現物相場の小幅高を受けて堅調となった。パラジウムは、NY安を受けて小幅安で推移していたが下値を切り上げ小幅上昇となった。プラチナは、20円高~30円高、パラジウムは、6円高~14円高。

石油

原油先限帳入値37060円(前日比-180円) ガソリン先限帳入値51280円(前日比-290円)灯油先限帳入値54350円(前日比-390円)東京石油市場は、軟調。NY原油先物相場は、中国景気の先行きに警戒感が広がる中で売りが先行し、反落した。中国国家統計局が18日に発表した2019年7~9月期の国内総生産(GDP)が前年同期比6.0%増と減速し、市場予想も下回ったほか、四半期ごとの公表を始めた1992年以降で最低を更新した。エネルギー消費大国である中国景気の先行きに懸念が広がる中、原油が売られた。ただ、外国為替市場では対ユーロでドル安が進行。ドル建てで取引される原油などの商品の割安感につながり、下値は限定的だった。前日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計で、ガソリンなど石油製品の取り崩しが示されたことも相場を支えた。東京石油市場は軟調。中国経済の減速が続いているなかで、石油需要の下振れ懸念が根強い。英国の欧州連合(EU)からの離脱問題が長期化する傾向にあることも、景気見通しを不透明にしている。円相場は108円半ばで推移し、先週末よりも円高水準で推移。時間外取引でニューヨーク原油は軟調。日中取引開始後、東京原油先限は3万7100円付近で小幅安。夜間取引の終値水準から目立った変動はない。エクアドルの国営石油会社ペトロエクアドルは原油輸出を再開しつつあると発表した。緊縮財政措置の発表後、反政府デモの激化で同社は不可抗力条項を宣言したものの、抗議デモが終結した。供給面では、ロシアが20日、9月の産油量が石油輸出国機構(OPEC)との減産合意での想定水準を超えたと明らかにした。クウェートとサウジアラビアが中立地帯で共同運営する油田での生産再開を協議したことも、供給増加への懸念となった。原油は、10円安~180円安、ガソリンは、170円安~400円安、灯油は、280円安~390円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値165.8円(前日比-0.2円)ゴムTSR先限帳入値148.9(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、総じて軟調。寄り付きでは、18日の夜間取引の上げ幅がやや大きかったことや、ドル・円が円高方向に振れたことから、売りが優勢となった。その後、日中取引の上海ゴムが地合いを緩めたことから、総じてマイナスサイドに振れた。TSR20は、4月限のみ約定している。東京RSS先限は、休日の谷間のため商いが細るなか、小緩んでいたが午後に入り期近10月限以外プラスサイドに浮上したが上値も重く再度マイナス圏へ。18日の夜間取引では、167.6円まで水準を引き上げたが、今日の日中取引では、165.3円まで水準を引き下げている。ただ、節目の165円は維持しているうえ、当先の順ザヤが17円前後まで拡大しており、先高期待は高いようだ。目先、165円付近が支持となれば、170円台回復を試す可能性が高そうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24140円(前日比-260円)東京コーンは、期先3本が3ケタ安。18日のシカゴ安を背景に序盤、下げ幅は限定的だった。しかし取組高の多い期先9月限が2万4000円割れとなると、先限11月限も売り圧力が強まり、2万4170円まで下落。発会して日が浅いが、一代安値を更新。週明けのシカゴ夜間取引が小幅続落で推移も売り方に有利に働いているが、飛び石連休の谷間で見送りムードが強く、閑散商い。東京コーンは軟調。取組高の多い期先9月限は2万4000円の大台割れとなり、小口の手じまい売りが先行か。2万3900円割れとなると、次の下値のめどは今月11日の安値2万3770円となる。シカゴコーン市場で投機家のポジションが均衡しているとみられ、東京コーン市場も積極的に仕掛けにくい環境。


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