夕刊:2019/10/30

FOMC結果発表前で日経平均株価8日ぶりの反落、東京金軟調、白金反発。

為替

30日の東京外為市場でドル・円は小動き。米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定など重要イベントを控え、108円80銭台で方向感の乏しい展開となった。前日の米株安を受けた日経平均株価の軟調で円買いに振れやすい地合いだが、米国内総生産(GDP)の発表やFOMCなどイベントを前に積極的な取引は手控えられた。ドル・円は、おおむね108円80銭台で推移。目先の日本株安継続への警戒感から円買い方向に振れやすい。ただ、今晩のFOMCでの政策決定を見極めようと、引き続きレンジ内でのもみ合いとなった。ユーロ・円は小動き。ドル・円の動意が乏しいため、クロス円も動きが鈍く、ユーロ・円は120.90円台を中心とした小動きとなった。これまでの参考レンジ:ドル・円:108.78円-108.90円、ユーロ・ドル:1.1110ドル-1.1120ドル、ユーロ・円:120.85円-121.01円

株式(日経平均)

30日の東京株式市場で日経平均株価は8日ぶりに反落して引けた。前日比131円01銭(0.57%)安い2万2843円12銭で引けた。(高値2万2961円23銭-安値2万2827円93銭)TOPIX:1665.90 +3.22 0.19%高、マザーズ:870.02 -7.28 0.83%安。29日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反落し、19ドル安となった。アルファベットの決算が市場予想を下回り、ハイテク株を中心に売りが先行。翌30日に発表される連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとのムードも強く、NYダウはもみ合う展開となった。日経平均は前日におよそ1年ぶりに23000円台を回復する場面があり、短期的な達成感に米国株の反落も加わって20円安から始まった。序盤には利益確定の売りが広がり22856.86円(117.27円安)まで下落する場面があった。ただ、FOMCの結果発表を前に大きく売り込もうとする動きも限られ、その後マイナス圏でもみ合う展開となった。後場に入り株価指数先物への売りが現物株を押し下げ日中安値を更新した。重要イベントを前に一部の海外投資家による持ち高整理を目的とした売りが再び増えている3会合連続での利下げが見込まれる今回のFOMCで今後の利下げ打ち止めが示唆されれば、日米で株価調整局面に入る可能性があるとの想定も根強い。海外勢からは目先の利益を確定する売りが出ているとみられる。月末にかけて決算発表の第1のピークを迎えるため、個別物色中心の相場展開となりそうだ。今日は花王やOLC、ソニー、コマツなどが決算発表を予定している。

貴金属

金先限帳入値5194円(前日比-17円)銀先限帳入値62.2円(前日比-0.1)白金先限帳入値3226円(前日比+19円)パラジウム先限帳入値5944円(前日比-28円)東京金は、軟調。銀は、まちまち。NY金現物相場は、米連邦準備理事会(FRB)による金融政策決定の行方などに注目が集まる中、小幅続落した。相場は29日未明にかけ、横ばい圏で推移。しかし、外国為替市場でドル買い・ユーロ売りが進行し、ドル建て商品に割高感が生じたことなどをきっかけにマイナス圏に沈み、その後はもみ合う展開となった。米中両国は10月中旬の貿易協議で取りまとめた「第1段階」の合意文書への早期署名を目指しているが、有力視されていた11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の場では署名が実現しない可能性があるとロイターが報道。一方、欧州連合(EU)は今月末に迫った英国のEU離脱期限を来年1月末まで3カ月延ばすことを正式に承認し、安全資産とされる金塊にとってはやや逆風となった。ただ、翌30日午後に連邦公開市場委員会(FOMC)声明の公表を控え、総じて売り買いともに限定的。午後に入ってもレンジ内での取引が続いた。東京金は、安値もみ合い。午前中は、NY安を受けて売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の下げ一服を受けて底堅く推移した。午後に入ると、ドル建て現物相場の戻りが一服し、もみ合いとなった。日中安値5186円まで下落したが押し目で買いが入り5200円で上値を抑えられた。米中の通商協議の進展期待などが圧迫要因になった。一方、円相場は108円台後半で小幅円高となったが、午後に入ると、小動きとなった。銀は、ドル建て現物相場の下げ一服を受けてまちまちとなった。金は、17円安~21円安、銀は、0.0円~0.1円安。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反発。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。パラジウムは、NY安を受けて2月限と期先2本が売り優勢となった。プラチナは、10円高~19円高、パラジウムは、37円安~58円高。

石油

原油先限帳入値38250円(前日比-170円) ガソリン先限帳入値52660円(前日比-210円)灯油先限帳入値54900円(前日比0円)東京石油市場は、総じて軟調。NY原油先物相場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国による協調減産拡大への期待がしぼみ、続落した。タス通信によると、ロシア・エネルギー省は28日、OPEC加盟・非加盟国で構成されるOPECプラスの12月会合で産油方針について協議する際、米国の産油量の伸び鈍化を考慮する意向であると明らかにした。また、ソロキン・エネルギー副大臣は一段の減産拡大を協議するのは時期尚早だと発言。協調減産拡大に対する期待が後退した。東京石油市場は高安まちまち。米原油在庫の増加が警戒され海外原油は反落したものの、安値から切り返したことで国内市場は買い優勢で始まった。ただ、米国内総生産(GDP)の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた模様眺めムードが強く、売買に偏りはみられない。円相場は108円後半で推移し、前日水準とほぼ変わらず。時間外取引でNY原油は軟調。日中取引開始後、東京原油先限は3万8560円まで強含み。ただ、NY時間外取引が軟化すると、3万8370円までマイナス転換した。今晩はFOMCや米GDPなど注目イベントが多いが、週末の米非農業部門雇用者数(NFP)の参考指標である米ADP雇用者数も発表される。米国の雇用市場は依然として堅調だが、企業景況感の悪化が示すように採用に慎重になっている企業が増えてきている可能性が高く、結果は確認しておくべきである。原油は、170円安~50円高、ガソリンは、20円安~290円安、灯油は、210円安~0円。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値173.0円(前日比+2.8円)ゴムTSR先限帳入値148.9(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、軒並み高。寄り付きでは、上海夜間高を背景に買いが先行した。その後、日中取引の上海ゴムが、高値圏で推移していることから、東京ゴムもしっかりとした展開となっている。TSR20は動意に欠ける展開となっている。東京RSS3号先限が、一時172.7円まで上昇した。その後、伸び悩んでいるが、上海ゴムが地合いを引き締めれば、9月17日の高値173.9円や8月19日の高値174.4円を目指した動きとなる。ただ、当先の順ザヤが20円前後まで開いていることから、節目の175円の手前などでは、売り圧力が強まりそうだ。先限が一段高となるには、期近の大幅な水準調整が必要。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24200円(前日比+100円)東京コーンは、総じて上昇。序盤から前半は限月間で方向性を欠いたが、期先から買い優勢となり、堅調ムード。取組高の多い期先9月限は2万4000円超えとなり、2万4060円まで上昇。先限は2万4260円まで上げ幅を拡大。東京コーンは概ね堅調。シカゴ夜間取引が小幅続伸で推移に支援され、予想以上の上昇。先限も9月限に続き、2万4000円割れとなったが、大台割れは長く続かず。2万4000円割れ状態で低迷すると、心理的に弱気になるが、シカゴコーンが当面の安値出尽くし感もあり、出直った。買い方としては今月25、28日の高値2万4330円を超えたい。


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