夕刊:2019/11/07

米中首脳会談後ずれ観測で日経平均伸び悩み、原油は、下落。金、銀、PGAは、堅調。

為替

7日の東京外為市場でドル・円は弱含み。前日までの安全通貨売りを巻き戻す動きとなり、円買い先行でドルは108.70円台に軟化した。米中貿易協議は部分合意の署名に向け進展しているが、首脳会談は来月にずれ込む見通しとなり摩擦再燃への警戒が広がった。前日まで安全通貨の円などが売られたが、足元はそれを巻き戻す流れとなっている。ドル・円は一段安となり、108.62円まで下落。ただ、上海総合指数は上昇に転じており、円買いを抑制する可能性もある。ユーロ・円も下押し。リスク回避でクロス円が全般的に水準を下げ、ユーロ・円は120.11円と10月16日以来3週間ぶりの安値。ポンド・円も139.58円、豪ドル・円は74.62円まで、NZドル・円は69.00円と10月28日以来の69円割れをうかがう円高となった。ユーロ・ドルもさえず。円相場主導の展開とあって当初の値動きは限定的だったが、ユーロ・円の下落幅拡大に連れて1.1057ドルまで下押した。これまでの参考レンジ:ドル・円:108.62円-108.98円、ユーロ・ドル:1.1057ドル-1.1077ドル、ユーロ・円:120.11円-120.64円

株式(日経平均)

7日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸して引けた。前日比26円50銭(0.11%)高い2万3330円32銭で引けた。(高値2万3336円00銭-安値2万3253円32銭)TOPIX:1698.13 +3.68 0.22%高、マザーズ:873.81 +2.46 0.28%高。前日の米国株式市場では、主要指数の連日での最高値更新を受けた利益確定の動きのほか、米中首脳会談の開催時期が12月となる見込みであると報じられたことで貿易摩擦解消期待がやや後退し、NYダウは反落。円相場は109円を割り込み、東京市場にもいったん利食い売りが先行した。一方で、決算反応の注目されていたソフトバンクGが朝方の売り一巡後に下げ幅を縮小したことで、225先物に対する売り方による買い戻しの動きも観測され、日経平均は一時プラスに転じる場面もあった。その後、中国・上海総合指数をはじめとしたアジア株式市場が軟調な出足をみせたことで、投資家心理の重しとなり、日経平均は小幅安でもみあいとなった。トヨタ自動車が13時25分に発表した19年4~9月期の連結決算(米国会計基準)は純利益が前年同期比3%増の1兆2749億円と過去最高だった。同時に発表した自社株買いも好感されてトヨタが年初来高値を更新し、投資心理を支えてた。

貴金属

金先限帳入値5201円(前日比+8円)銀先限帳入値61.7円(前日比+0.2)白金先限帳入値3252円(前日比+13円)パラジウム先限帳入値5949円(前日比+63円)東京金、銀は、反落。NY金現物相場は、安値拾いの買いなどが入り、4営業日ぶりに反発した。前日の金相場は、米中貿易摩擦の緩和期待などを背景に売り圧力がかかり、約3週間ぶりの安値を付けていた。この日はその反動で買われ、金相場は堅調に推移した。また、ロイターは6日、米中貿易協議の「第1段階」合意に署名するための首脳会談が12月にずれ込む可能性があると報道。安全資産とされる金の買いを後押しした。東京金は、上げ一服。午前中は、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上昇を受けて押し目を買われる場面も見られたが、円小幅高に上値を抑えられた。午後に入ると、円高を受けて上げ一服となった。先限は前日比6円高の5200円近辺で推移。5210円で戻りを売られた。米中首脳会談が12月にずれ込む可能性があることが支援要因になった。一方、円相場は108円台後半で円高に振れた。銀もNY高を受けて堅調となった。金は、4円高~10円高、銀は、0.0円~0.2円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、反発。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上昇を受けて押し目を買われる場面も見られたが、円小幅高に上値を押さえられた。パラジウムもNY高を受けて買い優勢なった。プラチナは、7円高~13円高、パラジウムは、2円高~80円高。

石油

原油先限帳入値38000円(前日比-760円) ガソリン先限帳入値51600円(前日比-1010円)灯油先限帳入値54980円(前日比-870円)東京石油市場は、反落。NY原油先物相場は、米原油在庫が予想を大幅に上回る増加となったことから供給過剰懸念が再燃し、4営業日ぶりに反落した。米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した週報によると、1日までの国内原油在庫は前週比790万バレル増と、市場予想(ロイター拡大版調査)の150万バレル増を5倍以上上回る積み増しとなった。東京石油市場は軟調。第1弾の米中通商合意の署名が来月に延期されるとの報道や、米原油在庫の増加が嫌気されている。円相場が108円後半で円高推移していることも重し。時間外取引でニューヨーク原油は小動き。日中取引開始後、東京原油先限は3万8000円まで下げ幅をやや拡大。夜間取引までの安値を下回った。イラクの治安部隊とデモ隊が首都バグダッドで衝突し、1名が死亡したと伝わっている。先月から激化した反政府デモで少なくとも260人が死亡しており、近年ではみられない規模の抗議活動が繰り広げられている。原油による収入があるにも関わらず、水道や電力、医療、教育などインフラの整備が進まないことが市民を苛立たせている。ただ、今のところ原油供給に支障はきたしていない。原油は、570円安~790円安、ガソリンは、890円安~1040円安、灯油は、740円安~840円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値178.9円(前日比+0.5円)ゴムTSR先限帳入値148.9(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、続伸。寄り付きでは、上海夜間の小幅高や最近の強地合いを受けて、買い優勢となった。その後、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めたことから、東京ゴムも上げ幅を拡大している。TSR20は期近が堅調に推移している。東京RSS先限は、180円の攻防となっている。今日のここまでの高値180.1円となっており、180円近辺では、利食い売りが出ているようだ。現在、当先の順ザヤが20円前後まで拡大しており、通常より10円前後拡大している。このため、サヤ修正の動きに対する懸念もあり、先限は上値を追って買いにくいようだ。なお、今日の上昇は、期近が目立っており、期近が一段高となるようなら、先限も地合いを引き締めるだろう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23480円(前日比-110円)東京コーンは、総じて小幅続落。下げ幅は限定的ながら前日のシカゴ安、弱気のテクニカル、円小幅高から売り優勢。先限は下値を切り上げの動きもあったが、買い材料乏しく、2ケタ安状態から抜け出せず。東京コーンは小幅安。先限は2万3580円で戻りを抑えられ、プラスサイドに浮上できず。シカゴ夜間取引が小反発も買い戻しにつながらず、安値圏での低迷を強いられている。


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