夕刊:2019/11/12

日経平均株価高値圏でしっかり、金、白金、パラジウムは、NY市場の影響で続落。

為替

12日の東京外為市場でドル・円は小じっかり。ドルが主要通貨に対し買い戻され、対円でも小幅に値を上げ109円前半を維持した。ドルはユーロなど主要通貨に対して前日の取引で売られたが、本日アジア市場では買戻しが先行。米中貿易協議への過度な期待は後退しているものの、両国の摩擦解消の動きが見直されドル買いに振れた。ドル・円は日本株高を手がかりに、円売り先行。目先の日本株高継続を期待した円売りに振れやすい。香港株のプラス圏推移はリスク回避の円買いを抑制している。これまでの取引レンジ:ドル・円108.96円~109.22円、ユーロ・円120.25円~120.52円、ユーロ・ドル1.1029ドル~1.1042ドルで推移。

株式(日経平均)

12日の東京株式市場で日経平均株価は反発して引けた。前日比188円17銭(0.81%)高い2万3520円01銭で引けた。(高値2万3545円70銭-安値2万3312円25銭)TOPIX:1709.67 +5.64 0.33%高、マザーズ:865.10 -2.58 0.30%安。11日の米株式市場でNYダウは10ドル高と小幅に3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。ただ、旅客機「737MAX」の出荷再開見通しを発表したボーイングなどが押し上げ役となった格好で、米中貿易協議の先行き不透明感や香港のデモへの懸念から3ケタの下落となる場面もあった。日経平均はこうした流れを引き継いで4円高で寄付き、前日終値を挟んでもみ合う展開。米中協議への根強い期待から押し目買いが入り、一時23391.10円(59.26円高)まで上昇したが、一段の上値追いの動きは乏しい。追加関税の段階的撤廃を巡り米中の認識の食い違いが表面化し、改めて慎重姿勢を強めた投資家が少なくないことが窺える。香港では11日に警察官が民主化を求めるデモ隊に発砲、若者が重体となるなど緊張が再び高まっている。前日に急落した香港ハンセン指数は反発して始まったが、その後は伸び悩んでおり、日経平均の重荷になった。年初来高値圏にある日本株の過熱感は強く、利益確定売りが出やすい面もあった。さらに、今週後半は米中の経済指標発表が多く、これらの内容を見極めたいとの思惑もある。午後に入り株価指数先物に買戻しが入り上げ幅広げ一時200円超の値上がりとなった。今週は7-9月期決算発表の最終盤となる。主要企業の発表はおおむね一巡しつつあるものの、本日も富士フイルム、日産自、住友不などが発表を予定している。

貴金属

金先限帳入値5087円(前日比-27円)銀先限帳入値59.0円(前日比-0.1)白金先限帳入値3093円(前日比-19円)パラジウム先限帳入値5669円(前日比-159円)東京金は、続落。銀は、まちまち。NY金現物相場は、チャート要因の売りなどに押され、3営業日続落した。12月物の清算値は前週末比5.80ドル(0.40%)安の1457.10ドルと、中心限月ベースで8月1日以来約3カ月半ぶりの安値となった。米ベテランズデー(退役軍人の日)で薄商いとなる中、早朝の金相場は小幅高で推移した。トランプ米大統領が米中貿易協議について、米国にとって適切な内容でなければ合意しないと発言したことから、貿易摩擦緩和への期待がしぼみ、安全資産とされる金に買いが入ったもようだ。ただ、その後はチャート絡みの売りなどに圧迫され、マイナス圏に沈んだ。反落して始まった米株相場が下げ幅を一掃したことなども金売りを後押しした。東京金は、安値もみ合い。午前中は、NY安を受けて売り優勢で始まったのち、円安を受けて下げ一服となった。午後に入ると、円相場の小動きなどを受け、もみ合いとなった。先限は前日比14円安の5100円前後で推移。5103円で戻りが一服した。ファンド筋の手じまい売りなどを受けて戻りを売られた。一方、円相場は109円台前半で円安に振れたのち、午後に入ると、小動きとなった。銀もNY安と円安を受けてまちまちとなった。金は、20円安~27円安、銀は、0.2円安~0.2円安。プラチナ系貴金属(PGA)は、総じて続落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安を受けて下げ一服となった。パラジウムもNY安を受けて売り優勢となった。プラチナは、17円安~25円安、パラジウムは、150円安~272円安。

石油

原油先限帳入値38920円(前日比+610円) ガソリン先限帳入値52590円(前日比+650円)灯油先限帳入値56040円(前日比+630円)東京石油市場は、上昇。NY原油先物相場は、米中貿易協議の行方をめぐり不透明感が広がる中、反落した。トランプ米大統領は週末、対中関税の撤回で合意していないと発言。さらに中国との通商協議は「とてもうまく」進んでいるとしながらも、米国にとって適切な内容である場合のみ取引に応じるとの考えを示した。これを受けて、米中貿易協議の進展に懸念が広がり、原油は売りが先行した。対ユーロでのドル高もドル建てで取引される原油などの商品の割高感につながり、原油の上値を抑えた。ただ、急落して始まった米株式相場が午後にかけてプラス圏に浮上したため、原油にも買い戻しが入った。また、WTI原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が8日までの1週間に約120万バレル減少したとの民間調査も下げ幅を圧縮した要因との見方があった。東京石油市場は堅調。海外原油は反落したものの、安値から切り返して引けたほか、やや円安に振れていることが支援要因となっている。円相場は109円前半で推移。ただ、米中通商協議の続報待ちのなかで動意は限定的。時間外取引でNY原油は軟調。東京原油先限は3万8700円まで水準を切り上げた。ただ、日中取引開始後の上値は重く、値幅は狭い。ロイター通信の報道によると、10月のサウジアラビアの原油生産量は日量1030万バレルまで拡大した。9月に原油処理施設が攻撃された後は生産が回復している。ただ、OPECプラスの生産枠を維持している。原油は、500円高~690円高、ガソリンは、520円高~720円高、灯油は、600円高~660円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値180.0円(前日比+1.5円)ゴムTSR先限帳入値148.9(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、総じて堅調。寄り付きでは、11日の上海夜間が下落したことを受けて、売りが先行した。ただ、売り一巡後は、薄商い中、下げ幅を縮小させる限月が目立っている。TSR20は動意に欠ける展開となっている。東京ゴムRSS3号は、調整安場面となっている。6日に目先の上値目標とみられた180円に到達したが、午後に入り急速に値を戻し始め180.0円での引けとなった。上海ゴムも地合いを緩めていることも弱材料視される。また、香港でのデモを受けて、米中関係がやや緊張しており、このこともゴム相場にとっては弱材料となりそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23170円(前日比-310円)東京コーンは、軒並み下落し5月限以外が3けた安で推移。11日のシカゴコーンが軟調に引けたことで売り方優勢。円相場が109円台前半に下落しているが、わずかな円安傾向にとどまっているため、インパクトに乏しい。東京コーンは弱含み商状。先限は日中取引を2万3430円で寄り付いたが、その後は転売が進むなか下値を探る展開となり、目先の下値支持線と見られた2万3400円をあっさりと割り込み、2万3150円まで下落。その後は買い戻しが見られているが、戻りは浅い。ベテランズデーの影響で米農務省(USDA)の輸出検証高報告、収穫率の発表が1日遅れとなり新規の手掛かりに乏しいが、11日のシカゴ反落を受けた転売が広がり、これが手仕舞い急ぎの売りを促している。シカゴ夜間取引が小反発しているが、東京コーンは反応薄。


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