夕刊:2019/11/15

米クドローNEC委員長の米中合意が近いとの見解を好感し日経平均株価反発、白金、パラジウム堅調、金、銀は、軟調推移。

為替

15日の東京外為市場でドル・円は小じっかり。米中貿易協議の行方にやや楽観的な見方が広がり、リスク選好の円売りが主要通貨を押し上げた。米中貿易協議の行方に不透明感が広がるなか、クドロー米大統領国会経済会議(NEC)委員長が米中の合意が近いとの見方を示し、楽観ムードが広がった。それを受け、株高・円安に振れ、主要通貨は値を上げる展開に。目先の日本株高継続を期待した円売りが維持される。上海総合指数はマイナス基調だが、米株式先物は強含んでおりドル・円は上昇余地がありそうだ。ここまでの取引レンジ:ドル・円108.35円~108.63円、ユーロ・円119.43円~119.81円、ユーロ・ドル1.1022ドル~1.1035ドルで推移した。ドル・円は、クドロー国家経済会議(NEC)委員長発言「米中は第1段階の合意に関してとりまとめ近い」を受けた日米株価指数の上昇で108.63円まで上昇した後、108.57円前後で伸び悩む展開。108.67円は一目均衡表・基準線、108.68円は9月日銀短観での大企業・製造業の2019年度想定為替レートであり、攻防の分岐点となっている。米中通商協議が12月中に大きく進展する可能性は残されているが、知的財産、農産物購入、関税についての交渉は難航しているのではないか?」との懸念が浮上している。トランプ米大統領は12日に行った講演で、「米中の第1段階の通商合意が間近である」と述べているが、一部の市場関係者は「中国側が米国に譲歩しない場合、通商合意の成立は期待できないが、中国側が早い段階で譲歩する保証はない」と見ている。12月15日に追加関税が発動される可能性は消えていないことから、リスク回避的な取引は増える可能性がある。

株式(日経平均)

15日の東京株式市場で日経平均株価は反発して引けた。前日比161円77銭(0.70%)高い2万3303円32銭で引けた。(高値2万3340円77銭-安値2万3121円59銭)TOPIX:1696.67 +12.27 0.73%高、マザーズ:853.63 +2.07 0.24%高。14日の米株式市場でNYダウは6日ぶりに小幅反落し、1ドル安となった。米中貿易協議への楽観的な見方が後退したほか、IT大手シスコシステムズの決算が嫌気された。主要株式指数が過去最高値圏にあり、高値警戒感も売りにつながった。為替相場は米長期金利の低下とともに一時108.24円まで円高方向に振れ、日経平均は18円高で寄り付くと、朝方にはマイナスへ転じる場面があった。しかし、米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が米中協議の合意について「近づいている」と伝わり、円相場が伸び悩んだこともあって、その後の日経平均は先物買い主導で一時23340.77円まで上昇した。米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が日本時間15日朝、米中協議の合意について「近づいている」などと発言したと米メディアが伝えた。海外投資家による断続的な先物買いが入り、現物株を支えている。円相場も朝方の円高・ドル安が一服しており、投資家に買い安心感をもたらしている。米中協議を巡っては日替わりでニュースが交錯しているが、両国が何らかの合意に至るとの市場の期待は根強い。週末に加え、今晩の米国で10月の小売売上高や鉱工業生産指数といった経済指標の発表が控えていることも買い戻しを誘っている可能性もある。足元では米経済の堅調ぶりが金融市場の安心感につながっている。

貴金属

金先限帳入値5103円(前日比-10円)銀先限帳入値58.9円(前日比-0.6)白金先限帳入値3077円(前日比+13円)パラジウム先限帳入値5806円(前日比+107円)東京金、銀は、軟調。NY金現物相場は、米中貿易協議をめぐる不透明感などを背景に買われ、続伸した。中国の10月鉱工業生産など低調な経済指標も金の支援材料。さらに、外国為替相場で午後にかけて対ユーロでドルが下落したこともドル建てで取引される金塊の支えとなった。東京金は、小幅安。午前中は、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、円高が一服したが、ドル建て現物相場の軟調に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の下落を受けてマイナスサイドに転じた。米中の通商協議の不透明感が支援要因だが、クドローNEC委員長が、米中通商協議は合意に近づいている、と述べたことに上値を抑えられた。円相場は108円台半ばで円高が一服した。銀は、円高などを受けて総じて小幅安となった。金は、5円安~12円安、銀は、0.2円安~0.6円安。14日のニューヨーク市場では、米中通商協議における最終合意の形成は容易な作業ではないとの思惑が広がり、長期債などの利回りは低下した。14日に発表された中国関連の経済指標が悪化していることも嫌気されたようだ。米国の経済指標では、10月生産者物価コア指数は前年比+1.6%で市場予想を上回ったものの、上昇率は9月実績の同比+2.0%を下回った。プラチナ系貴金属(PGA)は、総じて上昇。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高一服やドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。パラジウムもNY高や円高一服を受けて堅調となった。プラチナは、8円高~26円高、パラジウムは、94円高~116円高。

石油

原油先限帳入値38710円(前日比-300円) ガソリン先限帳入値52200円(前日比-320円)灯油先限帳入値55760円(前日比-470円)東京石油市場は、反落。NY原油先物相場は、 米エネルギー情報局(EIA)の在庫週報を受けて売りが優勢となり、反落した。石油輸出国機構(OPEC)のバーキンド事務局長は13日、2020年は米シェールオイル供給の伸びが鈍化するとの見通しを示した。また、米石油協会(API)が13日夕に発表した在庫週報によると、最新週の原油在庫は前週比54万バレル減少。世界的な需給均衡への期待が広がり、朝方の原油相場は堅調に推移していた。しかし、EIAが14日午前に発表した原油在庫は220万バレル増と、市場予想の160万バレル増を上回る積み増しとなった。ガソリン在庫も120万バレル減の予想に反し、190万バレル増加。国内の産油量が過去最大となった。供給過剰懸念が再燃し、相場はマイナス圏に沈む展開となった。東京石油市場は軟調。昨日、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加したことが重し。米中通商協議に関する続報がないことは不安要因となって海外原油を圧迫した。ただ、海外市場までの円高が後退していることや、時間外取引でNY原油が上げていることで、国内市場は下げ幅を縮小している。クドロー国家経済会議(NEC)委員長が米中は第1段階の合意に関してとりまとめに近いと述べたことが手がかり。円相場は108円半ばで推移。日中取引開始後、東京原油先限は3万8700円台まで下げ幅を縮小。夜間取引の安値である3万8410円から離れている。今晩は国際エネルギー機関(IEA)が月報を公表する。需要見通しや経済協力開発機構(OECD)の石油在庫の推移が注目されるが、材料としては脇役である。クドローNEC委員長の発言に続き、米中通商協議に関する報道があるのか目を向けておきたい。原油は、100円安~300円安、ガソリンは、80円安~320円安、灯油は、440円安~480円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値182.0円(前日比-0.3円)ゴムTSR先限帳入値149.1(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、総じて小安い。寄り付きでは、14日の上海夜間が堅調に推移したことを受けて、買いが優勢となり、先限は184.0円まで水準を引き上げた。だが、日中取引の上海ゴムが地合いを緩めると、東京RSSは上げ幅を縮小させ、一部の限月は、マイナスサイドに沈んでいる。TSR20は、動意に欠ける展開となっている。東京RSS先限は、7月29日以来の高値となる184.0円まで水準を引き上げる場面があった。だが、上海ゴムが軟化を開始すると、上値が重くなり、182円台に水準を引き下げている。東京RSSは、今月に入り、10円弱の上昇となっており、やや過熱感がある。上海ゴムの中心限月1月限が、1万2000元台で上値重く推移すれば、東京ゴムも調整場面となる可能性がある。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22820円(前日比-180円)東京コーンは、まちまち。序盤から先限が反発し、小じっかり。前日のシカゴ小反発から買い優勢となる限月が多い。閑散商いで、まばらな買い戻し主導による、自律修正高。先限は2万3090円まで上昇後、上げ幅を縮小していたが、マイナス圏へ下落。東京コーンは閑散商いでローカル色の強い商状を継続。先限は反発も2万3100円の節目を上抜く反発力はない。


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