夕刊:2019/11/18

米中貿易協議の合意報道を受け日経平均続伸、金、銀、白金、原油堅調

為替

18日の東京外為市場でドル・円は小じっかり。米中貿易協議の進展期待を背景に円売りが先行し、ドルは108.80円台に浮上した。前週から米中貿易協議の合意への期待感が広がり、リスク選好的なムードが広がる。週明けアジア市場では、日経平均株価の堅調地合いで円売りが先行し、主要通貨を押し上げた。ドルは一時108.86円まで上昇。一方、米株式先物は軟調地合い、米10年債利回りは上げ渋りのため、現時点で一段のドル高は想定しにくい。ユーロ・円は小高い。日本株高を支えに全般円安が進むなか、午後に120.41円まで上昇した。ユーロ・ドルはじり高。ユーロ円などの上昇につれて一時1.1065ドルまで値を上げた。これまでの取引レンジ:ドル・円108.67円~108.86円、ユーロ・円120.10円~120.41円、ユーロ・ドル1.1050ドル~1.1065ドルで推移した。

株式(日経平均)

18日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して引けた。前日比113円44銭(0.49%)高い2万3416円76銭で引けた。(高値2万3420円62銭-安値2万3271円29銭)TOPIX:1700.72 +4.05 0.24%高、マザーズ:868.97 +15.34 1.80%高。先週末の米国市場でNYダウが28000ドルを突破する中、日本株市場の反応は限られており、日経平均は先週末比変わらず水準で始まった。その後は売り買いが交錯する中、一時23271.29円まで下落する局面もみられた。しかし、引き続き底堅さが意識されている中、上海市場の上昇や香港デモの影響が警戒されているハンセン指数も上昇となり、これが安心感につながる格好から前引けにかけて切り返している。東エレクが10月29日以来の年初来高値を更新しており、日経平均をけん引する格好となっている。2017年の最高値23875円が次第に意識されてきており、ショートカバーを誘発しやすい値動き。ただし、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均を支えている状況であり、全体としては手掛けづらい展開。日経平均は5日移動平均線を挟んでのこう着であり、強弱感が対立しやすい。

貴金属

金先限帳入値5115円(前日比+12円)銀先限帳入値59.2円(前日比+0.3)白金先限帳入値3127円(前日比+50円)パラジウム先限帳入値5719円(前日比-87円)東京金、銀は、総じて堅調。NY金現物相場は、米中貿易協議進展への期待が再び広がる中、売りが優勢となり、3日ぶりに反落した。カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は14日、中国との貿易協議が合意に近づいているとの認識を示した。ロス商務長官も15日、「第1段階」合意に署名する可能性は「非常に高い」と指摘した。こうした発言を受けて、米中摩擦解消に向けた楽観論が再び台頭。投資家のリスク選好姿勢が強まり、質への逃避先としての金の需要は後退した。週末要因に加え、過去2日間上げた後を受けて利益確定の売りも出やすく、相場は終日、マイナス圏で推移した。東京金は、上値重い。午前中は、ドル建て現物相場の上昇や円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の戻りが売られたことを受けて上値重く推移した。米中の通商協議の進展期待に上値を抑えられた。一方、円相場は108円台後半の円安に振れた。銀は、ドル建て現物相場の上昇や円安を受けて先限が反発した。金は、11円高~16円高、銀は、0.1円安~0.3円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、プラチナが続伸。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高となったが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。パラジウムは、NY安を受けて期近堅調、期先軟調となった。プラチナは、40円高~54円高、パラジウムは、87円安~50円高。

石油

原油先限帳入値39290円(前日比+580円) ガソリン先限帳入値52770円(前日比+570円)灯油先限帳入値56420円(前日比+660円)東京石油市場は、大幅上昇。NY原油先物相場は、米中通商合意への期待をはやした買いが入り、反発した。国際エネルギー機関(IEA)はこの日発表した月報で、2020年の石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の産油量は米国を中心に拡大し、日量230万バレル増加すると分析。一方、世界の石油需要の伸びは日量120万バレルにとどまるとの従来予想を据え置いた。これを受け、需給不均衡の状態は当面解消されないもようとの懸念が強まり、相場は未明にいったんマイナス圏に転落した。しかし、朝方になると、米中貿易合意が近いとの期待を手掛かりに買いが優勢となり、プラス圏に浮上。クドロー国家経済会議(NEC)委員長やロス商務長官など、米政府高官が「第1段階」合意文書への署名実現に楽観的な見方を示したことがリスク選好の動きにつながった。両国は15日、電話で貿易協議を行うとみられている。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後に公表した週間統計も強材料。米石油掘削リグ稼働数は15日までの1週間に674基と10基減少し、これで4週連続のマイナスとなった。東京石油市場は上昇。15日の海外原油相場が米中貿易通商協議に対する悲観ムード後退で、直近の高値を更新し、NY原油が約2カ月ぶりの高値をつけたこと、円小幅安を背景に夜間取引で500円以上の上げが続出したことを引き継ぎ、灯油期近12月限を除いて堅調に推移。円相場は108.80円台で推移。日中取引開始後、東京原油先限は前半の取引で3万9200円で買い支えられ3万9200円台で推移。日経平均株価は小幅高ながら上海総合指数は弱含み。日本株は小じっかりだが、上海株は弱含みとなり、原油市場でさらに買い進む動きが加速せず。堅調に推移ながら出来高は低調。取組高の多い先限でさえ、日中取引は90円にとどまり、日計り商いを含めた短期トレーダーには妙味薄。原油は、260円高~610円高、ガソリンは、530円高~670円高、灯油は、610円高~680円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値182.3円(前日比+0.3円)ゴムTSR先限帳入値149.1(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、まちまち。寄り付きでは、15日の東京夜間の下げ幅が大きかったことから、同日の上海夜間が下落したものの、買い優勢で寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムが下げ幅を縮小する中、東京ゴムはジリ高調で推移している。TSR20は、動意に欠ける展開となっている。東京RSSは調整場面を迎えているようだ。先限は、15日の寄り付き直後に184.0円まで水準を引き上げた。ただ、その後は、上値がやや重くなっている。15日の夜間取引では、一時178.5円まで下落する場面があった。現状、押し目は拾われている。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22760円(前日比-60円)東京コーンは、続落。夜間取引では先限が小反発したが、日中取引は序盤から先限がマイナスサイドに軟化。先限は15日の安値2万2680円が支持線となり、2万2720円で下げ渋ったが、弱気ムードは払拭できず。期先9月限は15日の安値2万3150円と顔合わせする下落。東京コーンは閑散商いでローカル色の強い商状を継続。シカゴコーンは9月終盤以来の安値に沈み、週明けも小動き安値圏で低迷。東京コーンはあえて買いを仕掛ける動きは少ない。期先6月限が安値更新となると先限も直近安値2万2680円を試すリスクあり。


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