夕刊:2019/11/28

香港人権法案成立を嫌気し日経平均株価反落、金堅調、原油小幅安

為替

28日の東京外為市場でドル・円は下げ渋り。米国で成立した香港人権法案をめぐり米中貿易協議への先行きを懸念した円買いが強まり。やや警戒感が広がった。トランプ米大統領は27日、米国議会で先に成立した香港人権法案に署名し、同法案は成立した。中国外務省が断固反対の姿勢を示し、「このようなやり方を続けるならば対抗措置を講じる」など報復を示唆した。しかし、具体的な内容などは伝わらず想定の範囲内として、今のところ市場への影響は軽微。米中協議は第1段階の合意に至らないとの懸念から円買いが強まる場面もあった。ただ、中国政府の対応を見極める状況だが、米10年債利回りは下げ渋りドル売りを抑制しているもよう。ユーロ・円も持ち直す。ドル・円と同様にリスク回避の円買いの巻き戻しで一時120.51円前後と、NY終値水準を回復した。ユーロ・ドルは小動き。米感謝祭を前に売買を控える傾向となりつつあり、米中対立を懸念した円相場中心のリスク回避が一巡するなか、ユーロ・ドルはもみ合いが続いた。これまでの参考レンジ:ドル・円:109.33円-109.59円、ユーロ・ドル:1.0999ドル-1.1011ドル、ユーロ・円:120.33円-120.59円

株式(日経平均)

28日の東京株式市場で日経平均株価は5日ぶりの反落。前日比28円63銭(0.12%)安い2万3409円14銭で引けた。(高値2万3482円32銭-安値2万3367円33銭)TOPIX:1708.06 -2.92 0.17%安、マザーズ:913.52 +1.69 0.19%高。市場予想を上回る米経済指標が相次ぎ、NYダウは3日連続で史上最高値を更新した。これを受けて円相場は日本時間で早朝頃までは109円台後半の円安水準に弱含んでいたが、取引開始直前に、トランプ米大統領が香港人権・民主主義法に署名したことが伝わり、再び109円台前半に押し戻される展開になった。こうした流れから、日経平均は前日終値近辺で寄付き狭いレンジでのもみあいとなった。米国株式相場は、28日は感謝祭で休場、翌29日も午後1時までの短縮取引となるため、今日から明日にかけては様子見姿勢が強まるであろう。

貴金属

金先限帳入値5119円(前日比+9円)銀先限帳入値59.9円(前日比+0.1)白金先限帳入値3152円(前日比-22円)パラジウム先限帳入値6064円(前日比+81円):昨夜のNY金先物相場は、米中貿易協議の進展期待を背景としたリスク選好の流れが継続し、下落した。東京金は、小幅高。午前中は、円安などを受けて買い優勢で始まったのち、円安が一服したが、ドル建て現物相場の堅調を受けて小じっかりで推移した。午後に入ると、ドル建て現物相場が上げ一服となったが、再び円安に振れたことが下支えになった。NY市場でドル高を受けて下落したが、アジア市場では米国で香港人権法案が成立したことを受けて下げ一服となった。中国が報復措置を警告したが、詳細は示さず、株安が一服した。円相場は109円台半ばで再び円安に振れた。銀は、NY安と円安を受けまちまちとなった。金は、4円高~11円高、銀は、0.2円安~0.9円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、プラチナが反落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安一服やドル建て現物相場の戻りが売られたことを受けて軟調となった。パラジウムは、NY高や円安を受けて6月限以外堅調となった。プラチナは、19円安~30円安、パラジウムは、11円安~378円高。

石油

原油先限帳入値40050円(前日比-130円) ガソリン先限帳入値53280円(前日比-170円)灯油先限帳入値56280円(前日比-180円):昨夜のNY原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が増加したことを嫌気し、3営業日ぶりに反落した。一方で、海外市場で109.60円付近まで円安に振れたことが支援要因となっている。ただ、東京時間帯に入って円安がやや後退し、国内市場は小幅安で推移。トランプ米大統領が香港人権法案に署名したことが米中の対立悪化や通商協議の難航を警戒させている。円相場は109円前半で推移。時間外取引でNY原油は軟調。日中取引開始後、東京原油先限は3万9960円まで軟化。夜間取引では4万0410円まで9月以来の高値を更新したものの、4万円の節目を超える水準は重い。ただ、4万円割れでは下げ渋っている。今晩のNY市場は感謝祭で休場となる。29日に取引は再開されるが、短縮取引となることから売買は限られ、4連休とする市場参加者が多そうだ。本格的な取引再開は来週以降となる。原油は、40円安~140円安、ガソリンは、50円安~170円安、灯油は、130円安~180円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値188.3円(前日比-0.2円)ゴムTSR先限帳入値149.1(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、軟調。上海夜間安と円安という、強弱材料が交錯するなか、前日の夜間取引の引けと同値圏で寄り付くとは、その後は方向感に欠けている。TSR20は、動意に欠ける展開となっている。朝方、トランプ米大統領が香港人権法案に署名した。同法案は、超党派提出された法案であり、トランプ米大統領が拒否権を使い、差し戻されても、米議会で承認されることから、同大統領の署名は大方の予想通りである。ポイントは、中国の出方となるが、いまのところ「米国の香港人権法案成立に強く反対」と表明したが、具体的な報復には至っていない。仮に中国が報復に動くようだと、米中関係が一段と冷えることから、景気減速が強まり、ゴム相場にとっても弱材料となるだろう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23040円(前日比-110円)東京コーンは、まちまち。シカゴ安から先限が序盤、早々に軟化。2万3030円で下げ渋り、小幅安でもちあい。東京コーンはローカル色の強い商状を継続。先限は夜間取引で小高く引けたが、日中取引は売り優勢。今夜のシカゴ市場が休場となるため、見送りムード。先限は2日連続で陰線引け。


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