夕刊:2019/12/05

米中貿易協議報道で日経平均反発、原油大幅高、金、銀小動き

為替

5日の東京外為市場でドル・円は底堅い。米中貿易協議への過度な懸念は後退し、アジア株高を手がかりとした円売りが主要通貨を押し上げた。トランプ米大統領が米中貿易協議に楽観的な見方を示したことで、先行きに対する過度な警戒は和らぎリスク選好的な円売りが先行。日経平均株価などアジアの堅調な株価を手がかりに主要通貨が上昇した。狭いレンジ内での値動きだが、アジア株高が円売りを支援。また、米10年債利回りの下げ渋りで、ドル売りを抑制している。ユーロ・円もじり安。目立った材料はないが、ドル・円の下げに引きずられる形で120.57円付近まで下落した。ユーロ・ドルは、東京市場での値幅は9pips程度と非常に狭い。これまでの取引レンジ:ドル・円108.78円~108.93円、ユーロ・円120.56円~120.72円、ユーロ・ドル1.1078ドル~1.1087ドルで推移した.

株式(日経平均)

5日の東京株式市場で日経平均株価は反発。前日比164円86銭(0.71%)高い2万3300円09銭で引けた。(高値2万3363円44銭-安値2万3259円82銭)TOPIX:1711.41 +8.14 0.48%高、マザーズ:902.37 -10.29 1.13%安:前日の米国市場では、米中は部分合意に近づいているとの一部報道を受け、改めて米中の歩み寄り期待が再浮上し、主要株価指数は反発した。日経平均株価は、昨日までの2日間で400円近く下げていたこともあり、買い戻し先行の展開となった。寄付き後は、23300円前後での狭いレンジでのもみあいとなった。連日の米中貿易協議報道で振らされる展開となっており市場参加者は、報道疲れで様子見姿勢を強める要因となっている。今週金曜日の米雇用統計もあり今日と明日の市場参加者は、かなり減少するであろう。日経平均は引き続き米中協議に関するヘッドラインに振らされながらも23000円を意識した値固めの展開となるであろう。22700円台まで下げた11月21日および2日間の合計で400円近く下げた昨日も結局はどちらも終値では23000台をキープする結果となったことから、この近辺が下値の目途だという意識が強まりやすい。

貴金属

金先限帳入値5159円(前日比0円)銀先限帳入値59.3円(前日比-1.0)白金先限帳入値3158円(前日比-31円)パラジウム先限帳入値6202円(前日比+46円):4日のNY商品取引所の金先物相場は、米中貿易協議の進展期待を背景としたリスク選好ムードの高まりに圧迫され、反落した。東京金は、まちまち。午前中は、NY安を受けて売り優勢で始まったのち、円相場の小幅安が下支えになった。午後に入ると、ユーロ高を受けて底堅く推移した。先限は前日比4円安の5155円近辺のもみあいで推移した。5152円で下げ一服となった。先限は、大引けにかけて下げ幅を縮小させ前日比変わらずで引けた。米中の通商協議で合意が近いと伝えられたことをきっかけに戻りを売られた。15日までに第1段階の合意を完了できるとの見方も伝えられた。一方、円相場は108円台後半で小幅円安に振れた。銀もNY安を受けて軟調となった。金は、3円安~3円高、銀は、0.3円安~1.0円安。プラチナ系貴金属(PGA)は、プラチナが反落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円小幅安が下支えになった。パラジウムは、NY高を受けて堅調となり、上場来高値を更新した。プラチナは、27円安~33円安、パラジウムは、0円~48円高。

石油

原油先限帳入値39430円(前日比+860円) ガソリン先限帳入値53310円(前日比+990円)灯油先限帳入値56200円(前日比+910円):4日のNY商業取引所の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計などを受けて需給緩和懸念が後退する中で買い進まれ、大幅続伸した。東京石油市場は大幅高。大半の限月の上げ幅が4ケタ超となっている。第1段階の米中通商合意に対する期待感が高まったこと、石油輸出国機構(OPEC)の追加減産の思惑、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が減少したことが相場を押し上げている。米国では季節的に製油所稼働率が高まっており、原油消費量が拡大している。円相場は108円後半で前日よりも円安推移。ただ、時間外取引でNY原油は小幅安。日中取引大引けで、東京原油先限は3万9430円まで上げ幅を削った。夜間取引で3万9850円まで上げた後は買いが一巡した模様。石油輸出国機構(OPEC)総会を控えていることや、米中通商協議に関する報道が続くなかで影がやや薄くなっているものの、明日は11月の米雇用統計が発表される。11月の米ADP雇用者数の伸びは弱く、値動きには現れていないが、米雇用統計に対する警戒感が高まっていると思われる。原油は、860円高~1110円高、ガソリンは、940円高~1090円高、灯油は、910円高~1020円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値198.0円(前日比+9.3円)ゴムTSR先限帳入値149.1(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、大幅み高。上海夜間高を背景に買いが先行して寄り付いた。先限は、午後に一時198.3円まで上昇した。ただ、日中取引の上海ゴムが、やや伸び悩んでいることもあり、その後は上値が重くなっている。TSR20は、動意に欠ける展開となっている。東京RSS先限は、先月22日に190円台に入って以降、場中は190円を上抜くものの、終値ベースでは、同水準を維持できずにいた。日足も上ヒゲの長いものが目立つ。10月上旬からほぼ一本調子で上昇してきた相場であるが、買いが買いを呼ぶ展開となった。大引けも190円台での引け値となった。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23530円(前日比-170円):東京コーンは、軒並み安。先限がシカゴ安から小幅安、出来値のない1月限以外軒並み安。3、5、7、11月限は3ケタ安で軟調。東京コーンは先限も弱含み。新規材料不足で小口の玉整理にとどまっている。先限は2万3610円で下げ渋りったが、午後に入り下値を模索し始めた。米国日付けの10日に米農務省(USDA)から需給報告があるが、週内に事前予想が出る可能性があり、要注目だ。


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