夕刊:2019/12/10

各市場、重要イベント目地押しで様子見姿勢強まり小動き。出来高低水準の閑散売りなしの典型的な相場となった。

為替

10日の東京外為市場でドル・円は底堅い。本日発表された中国のインフレ指標が予想を上回り、ややリスク選好的な円売りに振れた。ドル・円は、前日の米株安を受けた日本株の弱含みで円買いが先行したが、米トランプ政権による対中制裁の回避を期待した円売りでドルは底堅い値動きが続いた。また、本日発表された中国の消費者物価指数などインフレ指標が予想を上回り、減速懸念の一服でやや円売りが進んだ。また、今晩の米株高を期待したドル買いも観測される。複数の重要イベントを前に、現段階で投機的な資金は動きにくく実需の取引を中心に売買が拮抗し、値動きが乏しい展開。これまでの取引レンジ:ドル・円108.55円~108.66円、ユーロ・円120.08円~120.27円、ユーロ・ドル1.1063ドル~1.1071ドルで推移した。

株式(日経平均)

10日の東京株式市場で日経平均株価は小幅反落。前日比20円51銭(0.09%)安い2万3410円19銭で引けた。(高値2万3449円47銭-安値2万3336円93銭)TOPIX:1720.77 -1.30 0.08%安、マザーズ:906.21 +0.34 0.04%高:9日の米国市場では、NYダウが105ドル安だった。10日から始まる連邦公開市場委員会(FOMC)や、15日に期限を迎える対中追加関税措置の発動可否を見極めたいことから、様子見ムードとなった。日経平均も米株安の流れを引き継いで58円安から始まった。寄り付き後、小安い水準でもみ合う場面が続いたが、前引けにかけて一時プラス圏に浮上した。米国ではFOMCや対中追加関税の発動期限が控えているうえ、欧州でも12日に英総選挙と欧州中央銀行(ECB)理事会が予定されているため、これらを見極めたいとの思惑が強まっているようだ。米中の貿易協議を巡っては、追加関税の発動先送りなどで決定的な対立を回避するとの期待が根強いが、トランプ流交渉の行方は見通しづらい。今週は、とにかく新規でトレードするには動きづらい週である。

貴金属

金先限帳入値5097円(前日比+6円)銀先限帳入値58.1円(前日比+0.1円)白金先限帳入値3151円(前日比+24円)パラジウム先限帳入値6229円(前日比+23円):東京金は、小幅高でもみ合いとなり大引けにかけて強含んだ展開となった。午前中は、ドル建て現物相場の上昇を受けて買い優勢で始まったのち、円小幅安とドル建て現物相場の上げ一服を受け、もみ合いとなった。午後に入ると、円相場の小動きなどを背景にもみ合いとなった。先限は前日比4円高の5095円前後で推移した。午後14時過ぎから徐々に値を戻し始め5100円を一時的に回復した。株安が支援要因になった。出来高も低水準なことから閑散売りなしの典型的な値動き。今夜から米連邦公開市場委員会(FOMC)が始まる。一方、円相場は108円台後半で小幅円安となったが、午後に入ると、小動きとなった。銀は、ドル建て現物相場の上昇を受けて小幅高となった。金は、1円高~6円高、銀は、0.1円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、上昇。プラチナは、ドル建て現物相場の上昇を受けて買い優勢で始まった。その後は、円小幅安などを受けて堅調となった。パラジウムは、NY高を受けて上場来高値を更新した。プラチナは、19円高~28円高、パラジウムは、14円高~109円高。

石油

原油先限帳入値40190円(前日比+220円) ガソリン先限帳入値54090円(前日比+100円)灯油先限帳入値56910円(前日比+110円):東京石油市場は売り買いが交錯しつつも、買いがやや優勢。石油輸出国機構(OPEC)プラスが追加減産を決定したことで来年以降の供給過剰懸念は緩和しているものの、米国の対中関税の発動期日を15日に控えて上値は抑制されている。時間外取引でNY原油は小幅安。円相場は108円半ばで推移し、前日水準とほぼ変わらず。日中取引開始後、東京原油先限は3万9990円まで上げ幅を削った。ただ、プラス圏は維持した。積極的に売りが出ることもなくポジション調整と思われる買いに上げ幅を広げる堅調な値動きとなった。本日は米エネルギー情報局(EIA)が月報を公表する。米国の石油需要や原油生産量など、見通しの修正がこれまで通り注目されそうだ。ただ、米国の対中関税引き上げが警戒されるなかで、反応は限定的と見られる。原油は、80円高~220円高、ガソリンは、40円安~170円高、灯油は、120円安~130円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値198.4円(前日比+1.1円)ゴムTSR先限帳入値163.3(前日比+14.2円)東京ゴムRSS3号は、期近1月限を除いて上昇。最近の強地合いを継続し、買い優勢の展開となっている。前日、上げ幅の大きかった期近は、売りがやや優勢となっている。TSR20は、6月限が急騰している。東京RSS先限は、200円手前で足踏みとなっている。6日が199.7円、9日は199.6円と200円目前で切り返されている。日足をみると、上ヒゲの長くなっており、同水準での売り圧力の強さがうかがえる。ただ、前日のタイ現物価格は、46バーツ台まで上昇しており、これまで東京市場や上海市場の上昇に対し、反応が鈍かったタイ現物市場が徐々に水準を引き上げている。産地サイドから地合いを引き締めれば、東京RSS先限の200円台到達の可能性が高まる。また、天然ゴムの木で蔓延している真菌性被害状況と取り組み次第であるが、200円は近々超えてくるであろう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23440円(前日比+80円):東京コーンは、5月限以外堅調。先限は、序盤は上げ幅を縮小し、その後は様子見ムードが強いなか変わらずとなっていたが、次第に買い優勢となった。他限月もこの動きに追随し、3けた高となっていた5月限は小幅安に反落。先限は夜間取引で2万3510円まで上昇した後に上げ幅を縮小したことで上げ一巡感が強まっている。日中取引は2万3450円で頭打ちとなっている。米農務省(USDA)が10日に月例需給報告を発表するため、様子見ムードが強まっており、動意薄の展開が続きそう。東京コーン先限は6日に2万3000円まで急落したことで目先の下値確認感が強いものの、2万3510円まで戻した後に売られており、戻りも一巡した形となっている。シカゴコーン期近3月限が380セント台に回復すれば2万3500円前後までの戻りが期待できるため、需給報告の内容を確認したい。


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