夕刊:2019/12/11

大方の市場は、材料前で小動き継続、白金は、大幅続伸、パラジウムは、上場来高値更新。

為替

11日の東京外為市場でドル・円は下げ渋り、108円70銭付近でのもみ合い。上海総合指数やハンセン指数のプラス圏推移で日経平均株価の下げ幅はやや縮小し、日本株安を嫌気した円買いは弱まった。米トランプ政権の対中制裁発動は見送られるとの観測から、円売り方向に動きやすい。ユーロ・ドルは小動き。手掛かり材料を欠くなか、1.1090ドル台での小動きが続いた。ユーロ・円はもみ合い。120.60円を挟んだもみ合いとなった。これまでの取引レンジ:ドル・円108.67円~108.85円、ユーロ・円120.52円~120.76円、ユーロ・ドル1.1089ドル~1.1096ドルで推移した。

株式(日経平均)

11日の東京株式市場で日経平均株価は続落。前日比18円33銭(0.08%)安い2万3391円86銭で引けた。(高値2万3438円43銭-安値2万3333円63銭)10日の米株式市場でNYダウは小幅に続落し、27ドル安となった。日経平均は10円高と小高く寄り付いたが、米市場と同様に積極的な買いは限定的で、その後下げに転じた。一時70円超まで下げ幅を広げた。前日には米紙WSJ(電子版)が、「米中の交渉担当者は対中制裁関税の第4弾の発動見送りを根回ししている」と報道。一方、米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が「制裁関税はまだテーブル上にある」と発動の可能性を示唆したとも伝わっており、交渉の行方に対する懸念から東京市場では機械、電気機器株の一角が売られた。FOMCの結果発表や米国の対中関税発動期限、さらに12日の英総選挙や欧州中央銀行(ECB)理事会といった重要イベントが目前に迫り、市場は様子見ムードを強めている。

貴金属

金先限帳入値5110円(前日比+13円)銀先限帳入値58.3円(前日比+0.2円)白金先限帳入値3211円(前日比+60円)パラジウム先限帳入値6296円(前日比+67円):昨夜のNY市場は、3営業日ぶりに反発。米国による新たな対中制裁関税の発動期限を控えて貿易協議の行方に注目が集まる中、ドル安に伴う割安感などを受けて買いが優勢に。東京金は、高値もみ合い。午前中は、NY高と円安を受けて買い優勢で始まったのち、円安一服とドル建て現物相場の押し目が買われたことを受け、もみ合いとなった。午後に入ると、今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで小動きとなった。先限は前日比13円高の5110円前後で推移。ドル安が支援要因になったが、米国が対中追加関税発動を延期する可能性を受けて上げ一服となった。アジア市場では、ナバロ米大統領補佐官が15日に予定されている対中関税引き上げが実行されない「兆候はない」と述べたことを受けて株安となった。一方、円相場は108円台後半で円安が一服した。銀もNY高と円安を受けて堅調となった。金は、13円高~17円高、銀は、0.9円安~0.5円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、続伸。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。パラジウムは、NY高を受けて上場来高値を更新した。プラチナは、58円高~68円高、パラジウムは、59円高~63円高。プラチナの主要生産国である南アフリカで洪水による大規模停電が発生。国営電力会社であるESKOMが計画停電を発表し複数の鉱山会社が操業一時停止に追い込まれており、供給逼迫懸念が浮上したことが強い支援材料となった。

石油

原油先限帳入値40120円(前日比-70円) ガソリン先限帳入値53940円(前日比-150円)灯油先限帳入値56910円(前日比±0円):昨夜のNY市場は、米中貿易摩擦の激化懸念が幾分和らぎ、反発した。また、官民の週報発表を前に、ロイター調査で、6日までの1週間の米国内原油在庫が前週比280万バレル減を示したことも支援材料。ただ、週内には米欧の中央銀行が金融政策決定を発表するほか、英国の欧州連合(EU)離脱の行方を左右する総選挙などの重要イベントが予定されており、相場の上値は抑えられた。東京石油市場は小幅安。15日の対中関税引き上げ期日を控えて、楽観論から海外原油はしっかりと推移したものの、国内市場の上値は重い。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で原油在庫が増加したことや、ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長が、合意するかどうかは中国次第で、15日の関税引き上げが見送られる兆候はないと述べたことが圧迫要因となっている。時間外取引でNY原油は下げ幅を拡大。円相場は108円後半で推移し、円売りは一服。日中取引開始後、東京原油先限は上げ幅を消し、一時4万0050円までマイナス転換した。ただ、4万円の節目付近は維持している。今晩は石油輸出国機構(OPEC)が月報を公表する。石油の需要見通しやOPEC加盟国の生産量の推移を確認したいが、値動きに影響はほとんどなさそうだ。米国が対中関税を強化するかどうかが焦点である。原油は、60円安~170円安、ガソリンは、140円安~270円安、灯油は、40円安~130円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値198.2円(前日-0.2円)ゴムTSR先限帳入値143.6(前日比-19.7円)東京ゴムRSS3号は、小安い。前日の東京夜間の引けと同値圏で寄り付くと、その後は、薄商い中、玉次第の展開となっている。TSR20は、6月限が前日の急騰の反動から、暴落となっている。今日の東京RSS市場の総出来高は、盛り上がりを欠く商いとなっている。価格水準的には、約半年ぶりの高値圏にあるが、今回の上昇にファンダメンタルズがついてきていない可能性もありそうだ。週足をみると、十字線を一つ挟んで、9連騰となっている。出来高が少ないことから、利食い売りが出てくれば、一時的にせよ大きく崩れることも予想される。注意が必要な状況にあるとみる。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23550円(前日比+110円):東京コーンは、3本が小幅続伸。前日のシカゴコーンが2番限以降、小高く引けたことから先限が日中取引の序盤でプラスサイドに浮上。その後、期先9月限がつれ高となった。先限は一時2万3650円まで上げ幅を拡大。2万3600円台では売りが待ち受け、上げ幅を縮小も堅調。期近中は出来ず。東京コーン先限は2万3500円の節目を回復し、弱気ムードが一段と後退。シカゴ夜間取引が弱含みで推移しているが、特に弱材料視されず。米農務省(USDA)から需給報告があったが、11月の予想から据え置きで目新しさがなく、東京コーン市場は閑散商い。小口の玉整理にとどまっている商状だ。


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