夕刊:2019/12/12

南アフリカ電力供給不安で白金、パラジウム大幅高、日経平均、為替狭いレンジでもみあい。

為替

12日の東京外為市場でドル・円は底堅い。米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定でやや下げたが、国内勢の押し目買いで小幅に戻した。ドル・円は、前日のFOMCでの政策決定やパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見で来年の利上げへの思惑が後退し、108円半ばに下げた。ただ、本日アジア市場で国内勢の押し目買いが観測された。日本株高継続を期待した円売りが観測される。ただ、今晩の欧州中銀(ECB)理事会や英総選挙の結果を見極める展開で、様子見ムードのなか狭いレンジ取引が継続。ユーロ・ドルは強含み。対オセアニア通貨などを中心にドル売りの流れが続くなか、一時1.1144ドルと昨日高値の1.1145ドルに迫る水準まで値を上げた。ユーロ・円はしっかり。日本株高を支えにした買いが強まり、昨日高値の120.93円を上抜けて一時121.00円まで上昇した。これまでの取引レンジ:ドル・円108.46円~108.61円、ユーロ・円120.76円~121.00円、ユーロ・ドル1.1129ドル~1.1144ドルで推移した。

株式(日経平均)

12日の東京株式市場で日経平均株価は続落。前日比32円95銭(0.14%)高い2万3424円81銭で引けた。(高値2万3468円15銭-安値2万3360円43銭)TOPIX:1712.83 -2.12 0.12%安、マザーズ:893.11 -4.83 0.54%安:前日の米国市場では、注目の連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利が据え置かれ、2020年中の政策金利据え置きを示唆したことから先行き不透明感が払拭された。主要3指数は揃って3日ぶり反発。日経平均は、買い先行で寄り付いた。為替相場が108.40円台と円高方向に振れる場面があり、一時マイナスに転じる場面はあったものの、中国・上海総合指数を除いたアジア株式市場が総じて強含みとなり、日本株に対する押し目買いの動きに繋がった。昨日に引き続き半導体関連の一角のほか、ハイテク株の上昇が目立った。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が10日に発表した19年、20年の半導体製造装置の市場見通し引き上げなどが買い材料視された。更にパウエルFRB議長が記者会見で利上げに慎重な姿勢を示したことから低金利環境が長期化するとの期待で、投資指標面で割高な銘柄に買い安心感が広がった。

貴金属

金先限帳入値5139円(前日比+29円)銀先限帳入値59.1円(前日比+0.8円)白金先限帳入値3277円(前日比+66円)パラジウム先限帳入値6385円(前日比+89円):昨夜のNY市場は、ドルが対ユーロで下落に転じたことなどを背景に続伸。東京金は、堅調。午前中は、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、円高に上値を抑えられた。午後に入ると、円高が一服し、堅調となった。先限は前日比30円高の5140円前後で推移。5133円で押し目を買われた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安が支援要因になった。一方、円相場は108円台半ばで円高が一服した。銀もNY高を受けて堅調となった。金は、29円高~35円高、銀は、0.8円安~0.9円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、続伸。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高に上値を抑えられたが買い圧力強く上値を更新し大幅高へ。パラジウムは、NY高を受けて大幅高で上場来高値を更新した。プラチナは、57円高~74円高、パラジウムは、50円高~100円高。南アフリカ国営電力会社エスコムの今回の電力供給負荷制限は、プマランガのクリエル鉱山とクリエル発電所の両方で洪水が発生し、ベルトコンベヤを介して石炭を配送できなくなったことが原因です。メドゥピでは、石炭をサイロに供給する傾斜コンベアへの電力供給が切断され、石炭供給の問題と多数の発電ユニットの損失を引き起こしました。エスコムは9日夕方からステージ6の負荷制限は発生し、翌10日朝には負荷制限がステージ4にダウングレードされました。ステージ4の負荷制限は、現地時間で10日午後8時にステージ3へとダウングレードされ、その1時間後にステージ2へとダウングレードされています。ステージ2の負荷制限は、現地時間で11日の午後11時まで続ける見通し。エスコムの操業責任者は国内メディアに対し、この危機は「対処可能だ」と述べた。しかしラマポーザ大統領は声明で「この国のエネルギー問題は一夜で解決できるものではない」と表明した。

石油

原油先限帳入値40050円(前日比-70円) ガソリン先限帳入値53790円(前日比-150円)灯油先限帳入値56820円(前日比-90円):昨夜のNY市場は、米国内の石油在庫増加を嫌気して売られ、反落。米国の対中制裁関税「第4弾」の発動期限を15日に控えて、米中両国の交渉団が発動を延期する方向で調整を続けていると報じられているが、貿易協議の行方に対する警戒感が依然根強く、上値を抑えているもよう。東京石油市場は軟調。米原油在庫の増加を背景とした海外安や、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の円高・ドル安が重しとなっている。円相場は108円半ばで推移。ただ、米国と中国が第1段階目の通商合意に至り、15日の対中関税発動が見送られるとの期待感もあって、国内市場の下げ幅は限定的。時間外取引でNY原油1月限は堅調。日中取引開始後、東京原油先限は下げ幅を縮小。夜間取引で売りが一巡した後は戻りが続いている。ロイター通信の報道によると、15日に発動を予定している対中関税について、トランプ米大統領は本日12日にムニューシン米財務長官やライトハイザー米通商代表部(USTR)代表らと協議する。原油は、50円安~110円安、ガソリンは、80円安~160円安、灯油は、50円安~210円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値198.9円(前日+0.7円)ゴムTSR先限帳入値160.0(前日比+16.4円)東京ゴムRSS3号は、期近以外堅調。手掛り材料難の中、方向性に欠ける展開となっているが期先しっかりの展開。TSR20は、総じて大幅高となっている。ただ、限月によっては出来高が1枚となるなど、盛り上がりはない。東京RSS先限は、薄商い中、199.0円まで水準を引き上げる場面があった。6日以降、200円台突破を試す動きが続いているが、いまだ示現できていない。ただ、閑散とした市場の影響もあり、積極的に売り込む向きもなく、依然として200円突破の可能性あるとみる。同水準を上抜くと、逆差しの買いも執行され、一時的にせよ、急騰することが予想される。ただ、いまの出来高をみると、上値を追って買う動きは限られ、買い一服後は、もみあいとなりそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23570円(前日比+20円):東京コーンは、下落。前日のシカゴコーンが売り優勢となり、収獲期の最安値を更新したことから軟調な展開。先限は2万3500円割れ後、一時2万3380円まで下落。下値を切り上げているが、午後に先限が2万3500円台後半のプラス圏を回復した。東京コーンは期先以外軟調。出来高が2ケタにとどまる閑散商い。11日のシカゴコーン期近3月限が371セントまで下落し、直近の安値を更新したが、東京コーン市場で新規売りの動きは盛り上がらず。今日も小口の玉整理にとどまり、この後はもちあいで推移か。


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