夕刊:2019/12/13

米中貿易協議1段階合意報道を好感して1年2か月ぶりの日経平均24000円台、年初来高値も更新、ドル・円109.50円台の円安、金、銀、白金、パラジウム、原油等ほぼすべての商品が全面高

為替

13日の東京外為市場でドル・円は大幅高。12日に行われた英総選挙で保守党の圧勝がほぼ確実になり、リスク選好的な円売りが主要通貨を大きく押し上げた。現地の出口調査によると、英保守党は全650議席中380超を獲得する勢いで、圧勝が確実視される。それを受け、リスクオンのムードが広がり円売り優勢に。ドル・円は、ポンド・円の上昇に追随し109.50円台に浮上した。日経平均株価の後場24000円台回復を期待した円売りが観測される。ただ、今週開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)でのハト派的な政策姿勢が、ドルの一段の上昇を抑えているようだ。ユーロ・ドルは小動き。1.1170ドル台での方向感を欠いた動き。ポンド・ドルと同様に朝方からの荒い値動きは一巡したようだ。ユーロ・円は122.40円台での小動きとなった。これまでの取引レンジ:ドル・円108.99円~109.63円、ユーロ・円121.50円~122.58円、ユーロ・ドル1.1129ドル~1.1199ドルで推移した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は関係筋の情報として、米通商交渉団が第1段階の通商合意実現と緊張緩和に向け、15日に発動を予定する対中追加関税の見送りを提案したと報じた。すでに課している約3600億ドル分の中国製品に対する関税を最大50%引き下げる案も提示したという。

株式(日経平均)

13日の東京株式市場で日経平均株価は年初来高値更新、昨年10月以来の2万4000円を回復。前日比598円29銭(2.55%)高い2万4023円10銭で引けた。(高値2万4050円04銭-安値2万3775円73銭)TOPIX:1739.98 +27.15 1.59%高、マザーズ:885.27 -7.84 0.88%安:昨夜の米国市場では、トランプ大統領が米中合意を示唆するツイートを行ったほか、米国が中国に対して15日に予定される追加関税の中止と既存関税措置の減額を提案したことが伝わり、米中協議の進展期待から買いが広がった。為替も109.50円前後までの円安水準。日経平均は朝方から大幅高となり、12月SQ値23895.88円を軽々超えた後は上げ幅が600円超となり、その後も高値圏での推移となった。なお、高値は24050.04円で、節目の24000円を超えた。取引開始前に発表された日銀短観では、大企業・製造業の業況判断(DI)は0と、こちらも市場予想を下回る結果だった。他の経済指標などをみても、まだまだ製造業全体としては力強い回復の兆しは感じられない。米中貿易協議の報道内容が正確だとすれば株式市場での上値余地ももう一段拡大する可能性がある。足元の国内景況感は、悪いものの先行きの景気底打ちシナリオは、描ける環境が整うと思われる。

貴金属

金先限帳入値5160円(前日比+21円)銀先限帳入値59.7円(前日比+0.6円)白金先限帳入値3280円(前日比+3円)パラジウム先限帳入値6521円(前日比+136円):昨夜のNY市場は、米中貿易摩擦の緩和期待が広がる中、3日ぶりに反落。東京金は、高値もみ合い。午前中は、NY安となったが、円安を受けて買い優勢で始まったのち、円安やドル建て現物相場の下げ一服を受けて堅調となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の戻りが一服し、もみ合いとなった。先限は前日比22円高の5161円近辺で推移。5165円で上値を抑えられた。米中の通商協議で第1段階の原則合意に達したことから、NY市場で上げ一服となった。ただアジア市場で押し目を買われた。一方、円相場は109円台半ばの円安に振れた。銀は、NY高と円安を受けて堅調となった。金は、20円高~23円高、銀は、0円~1.1円高。プラチナ系貴金属(PGA)は、続伸。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安を受けて堅調となったが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。パラジウムは、NY高と円安を受けて大幅高で上場来高値を更新した。プラチナは、3円高~10円高、パラジウムは、134円高~210円高。

石油

原油先限帳入値40750円(前日比+700円) ガソリン先限帳入値54530円(前日比+740円)灯油先限帳入値57600円(前日比+780円):昨夜のNY市場は、米中通商協議の進展期待が強まる中で買われ、反発した。米中貿易摩擦緩和への期待が高まり、エネルギー需要の見通しに楽観的な見方が広がった。東京石油市場は上昇。正式な発表はまだないが、米中通商協議が第1段階の原則合意に達したと伝わったほか、英総選挙で保守党が圧勝し、欧州連合(EU)からの離脱見通しが開けたことが世界経済の減速懸念を緩和している。時間外取引でNY原油は堅調に推移し、円相場は109円半ばで円安推移。日中取引開始後、東京原油先限は4万0770円まで上げ幅を拡大した。9月18日以来の高値を更新している。関係筋によると、米中は発動している関税の停止や引き下げで合意した。米国は週末15日に発動予定の対中関税を延期し、中国は2020年に米国産農産物500億ドルを購入する。ロイター通信が伝えた。原油は、500円高~840円高、ガソリンは、710円高~800円高、灯油は、650円高~800円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値201.0円(前日+2.1円)ゴムTSR先限帳入値140.2(前日比-19.8円)東京ゴムRSS3号は、軒並み高。円安が米中合意の報道などを手掛かりに、買いが先行している。また、日中取引の上海ゴムが上伸していることも支援材料になっている。先限は、6月19日以来の高値となる204.7円まで一時上昇した。TSR20は、6月限が暴落している。東京RSS先限は、6日以降、200円を目前に足踏みとなっていたが、ついに200円台に乗せに成功し、204.7円まで上昇した。目先は、節目の205円の攻防となる。同水準を突破すれば、6月7日の高値207.9円、さらには3月4日の高値209.5円をターゲットとした展開になりそうだ。ただ、200円の大台を回復したものの、出来高は5000枚にも達しておらず、相変わらず薄商い。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24070円(前日比+500円):東京コーンは、期中から期先まで軒並み大幅上昇。序盤、期中期先5本が3ケタ高。先限は2万3850円で頭打ちとなり、夜間取引の高値2万3870円超えができず、2万3750円まで上げ幅を縮小。しかしシカゴ夜間取引が大幅続伸となると、午前10時過ぎから一段高となり、2万4200円まで暴騰。他限月は出来高が1ケタにとどまっていたが、先限の暴騰が波及し堅調。東京コーンは先限中心に大幅高。出来高は400枚を超えた程度だが、先限に集中。2万3870円、2万4000円超えとなり、買い戻しが執行され、踏み上げ相場の様相。売り越し状態にある当業者にとっては逆風の相場になった。シカゴ夜間取引は続伸。2ケタ高の大豆につれ高もよう。大豆は米中通商協議の好転から夜間取引で13セント前後の上伸。


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