夕刊:2019/12/16

米中貿易協議第1段原則合意を受け日経平均反落、原油は堅調、金は、トランプ弾劾に反応し上昇。

為替

16日の東京外国為替市場でドル円は小高い。109.40円を挟んだ狭い水準でのもみ合いとなった。時間外の米10年債利回りは上昇しているものの、米金利上昇を手掛かりにした動きは限られた。ユーロ・円は小動き。121.70円台を中心とするレンジ内での小動きが続いた。ユーロ・ドルは1.1130ドル付近で方向感が出なかった。これまでの参考レンジ:ドル・円:109.27円-109.45円、ユーロ・ドル:1.1120ドル-1.1137ドル、ユーロ・円:121.59円-121.97円

株式(日経平均)

16日の東京株式市場で日経平均株価は反落。前日比70円75銭(0.29%)安い2万3952円35銭で引けた。(高値2万4036円30銭-安値2万3950円05銭)TOPIX:1736.87 -3.11 0.18%安、マザーズ:873.09 -12.18 0.18%安:13日の米国市場では、NYダウが3ドル高と小幅に上昇。米中通商交渉で中国が会見を開き、第1段階目の合意に達したことで買いが広がった。東京市場は、前週末に日経平均が約600円高と急騰し新高値に買い進まれた反動もあって売り優勢の展開で始まったが、下値では押し目買いが厚く下げ渋っている。米中協議が第1段階の合意に達し、15日の対中関税引き上げが見送られたことはプラス材料だが、前週末に前倒し的に株価は織り込んでいたことで目先筋の利益確定売りが出た。米国は15日に予定していたスマートフォンなどが対象の対中制裁関税「第4弾」の残り1600億ドル分の発動を見送り、9月発動分(1200億ドル分)の関税率を15%から半減する。一方、第1-3弾(2500億ドル分)の25%は維持し、事前の期待ほど関税引き下げ対象が少ないとの見方が失望売りを促した面があった。足元の株高で投資余力が高まっている投資家の先高期待は根強く、日経平均は一時上げに転じた。英総選挙の結果を受けて同国の合意なき欧州連合(EU)離脱が回避されるとの観測や、中国の11月の小売売上高が市場予想を上回るなどおおむね堅調な内容だったことも日本株の底堅さにつながった。

貴金属

金先限帳入値5184円(前日比+24円)銀先限帳入値59.8円(前日比+0.3円)白金先限帳入値3275円(前日比-5円)パラジウム先限帳入値6497円(前日比-24円):週末13日のNY商品取引所の金先物相場は、米政局不安などを背景に買われ、反発した。東京金は、押し目を買われ堅調推移。午前中は、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受け、もみ合いとなった。午後に入ると、ドル建て現物相場の小じっかりを受けて堅調となった。先限は前日比17円高の5180-5177円を中心に推移。5172円で押し目を買われた。米中の通商協議で第1段階の詳細が発表され、金の押し目は買われた。一方、円相場は109円台前半の円高に振れたが、アジア市場で小動きとなった。銀は、NY高と円高を受けてまちまちとなった。金は、17円高~24円高、銀は、0.2円安~0.4円高。トランプ米大統領のウクライナ疑惑で、下院司法委員会は13日、トランプ氏を「権力乱用」と「議会妨害」で弾劾訴追する訴追状案を可決した。これを受けて、米政局混迷に対する警戒感が広がり、安全資産として金が買われた。プラチナ系貴金属(PGA)は、総じて反落。プラチナは、NY安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて地合いを引き締めた。パラジウムもNY安と円高を受けて総じて売り優勢となった。プラチナは、13円安~2円安、パラジウムは、50円安~50円高。

石油

原油先限帳入値40930円(前日比+180円) ガソリン先限帳入値54660円(前日比+130円)灯油先限帳入値57870円(前日比+270円):週末13日のNY商業取引所の原油先物相場は、米中両国が貿易協議の「第1段階」で正式合意したことを好感し、続伸した。昨夜のNY市場は、東京石油市場は堅調。米中通商協議が第1段階目の合意に至ったことが買い手がかり。15日に予定されていた米国の対中関税強化は見送りとなった。ただ、米中両国が文書化など詰めの作業を行い、合意に署名する時期は来月初めとなる見通しで、不透明感は完全には払拭されておらず、国内市場の上値は限定的。円相場は109円前半で推移し、先週までの円安・ドル高は一巡している。時間外取引でNY原油は軟調。東京原油先限は4万0900円付近で小幅高。夜間取引では4万1430円まで上昇し、7月以来の高値をつけた後は失速している。本日はドイツやユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表される。9月以降、ユーロ圏製造業PMIの下げは一服しており、多少なりとも改善するなら米中通商合意による楽観論と相まって、景気減速懸念の後退が金融市場の値動きを刺激しそうだ。原油は、180円高~370円高、ガソリンは、50円安~260円高、灯油は、160円高~400円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値199.8円(前日-1.2円)ゴムTSR先限帳入値160.1(前日比+19.9円)東京ゴムRSS3号は、反落。上海夜間安を映し、13日の夜間取引の上げ幅を縮小させて寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムが一段安となったことから、東京RSSは、軒並みマイナスサイドに振れている。TSR20は、6月限が急伸した。上海ゴムの中心限月の5月限が、調整場面と迎えそうだ。これに追随し、東京ゴムも戻り売り圧力が強まっている。東京RSS期先5月限は、現状、節目の200円を維持している。ただ、このところ産地価格の上昇が目立っており、タイ現物価格は46バーツ台まで上昇してきた。産地価格が崩れなければ、東京市場が手じまい売りから急落しても、そこは押し目買いが入ってきそう。また、押しが浅くても需給要因から200円以上をトライする可能性が高い。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24310円(前日比+240円):東京コーンは、まちまち。期先9、11月限が夜間取引で続伸の動きを引き継ぎ、序盤は買い先行。期中7月限が210円安に軟化すると、9月限はつれ安となり140円安まで軟化引けにかけてプラス圏に浮上した。7月限は切り返し、小幅続伸で推移。期先11月限は小幅続伸を維持し午後3桁高となった。新甫21年1月限は2万4410円で発会し、2万4470円まで上昇。2万4260円まで下落したが、2万4300円水準に戻し堅調に推移。シカゴ夜間取引が続伸しているが、過剰反応はないながらも買い材料。東京コーンは新甫限月が2万4470円の高値をつけ、先限つなぎ足で10月18日以来の高値をつけた。10月17日の高値2万4610円が抵抗線であるが、先限つなぎ足はチャート上に窓を空けた格好。ただし既存限月は短期的な買い過剰感もあり、全面高にはならず。


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