朝刊:2019/01/04

ドルは円に対して大幅安。ダウも660ドル安の大幅に反落。リスク回避でゴールドに買いが集まる

NY為替

日本時間午前6時半過ぎのドル円は107.54円。きょうの市場はリスク回避の雰囲気が強まる中、為替市場はドル売り・円買いの動きが優勢となった。前日引け後にアップルが10-12月期の売上高見通しを下方修正したことで全体的にネガティブな雰囲気が強まった。特に動きが派手だったのが円相場。東京勢が正月休みで薄商いの中、ドル円は東京の朝時間に一時104円台まで暴落していた。フラッシュ・クラッシュ(瞬間的暴落)した模様。アルリズム取引が動きを助長したようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに大幅に反落し、前日比660ドル02セント(2.8%)安の22686ドル22セントで終えた。2日夕にアップルが中国販売の低迷などを理由に2018年10~12月期の売上高予想の下方修正を発表した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が202.43安の6463.50、S&P500が62.14安の2447.89。前日引け後にアップルが10-12月期の売上高見通しを下方修正したことで、市場は再び先行き懸念を強めている。アイフォーンの販売が中国などを中心に不調だった。今回のアップルの下方修正を受けて、米中貿易問題や中国経済の減速が米企業業績を予想以上に圧迫しているのではとの不安を強めている模様。来週以降、米企業の決算発表が始まる中、特に中国関連を中心に決算への不安感を強めている。米景気の減速も意識された。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日に発表した昨年12月の製造業景況感指数は、11月から5.2ポイント低い54.1と市場予想以上に悪化した。S&P500株価指数の採用銘柄の今年の1株利益は7%増が予想されている。10月時点の10%増からは下方修正されている状況。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が8.1~11.1ドル高、中心限月の2月限が10.7ドル高、銀が10.9~16.4セント高、中心限月の3月限が14.8セント高。金2月限は続伸。時間外取引で、アップル株急落によるリスク回避の動きを受けて堅調となった。日中取引では、株安・ドル安を受けて堅調となり、昨年6月20日以来の高値1296.0ドルを付けた。 銀3月限は、続伸。ドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、昨年7月31日以来の高値1581.5セントを付けた。 中国など世界景気の減速懸念が強まり、相対的に安全資産とされる金先物に買いが集まった。2日未明に一時1291.0ドルと、中心限月として18年6月中旬以来の高値を付けた。ニューヨーク金2月限は、続伸。時間外取引では1286.8~1294.3ドルのレンジで推移、前日比5.8ドル高の1289.9ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、アップル株急落によるリスク回避の動きを受けて堅調となった。ただ欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続伸した。WTIで期近の2019年2月物は、前営業日である18年12月31日と比べて1.13ドル高の1バレル46.54ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.54~0.55ドル高。その他の限月は0.24~0.61ドル高。今月から石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が新たな協調減産を開始することが支援要因。先月、OPECプラスは日量120万バレルの減産で合意している。昨年10月の米原油生産が過去最高に達したことが判明。2日にはロシアの18年の産油量がソ連崩壊後の最高を更新したと伝わった。OPECの舵取り役であるサウジアラビアは12月から減産を開始しており、ロイター通信の調査によると12月のOPEC加盟国の生産量は前月比46万バレル減の日量3268万バレルとなった。東西に政府が分裂しているリビアの生産量が再び落ち込んだほか、米国の制裁下にあるイランは減産が続いている。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は0.75セント~4.00セント高。中心限月の3月限は4.00セント高の379.75セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は2.75~6.00セント高。中心限月の3月限は5.75セント高の912.75セント。大豆の続伸に加え、アルゼンチンの降雨過多、ドル安が買いを刺激したことで上昇。ブラジルの乾燥でサフリーニャコーンの生育に対する懸念が強まったことも買いを支援したほか、金、原油市場の堅調な動きも強材料となった。3月限は昨年12月20日以来、初めて380セント台に到達。高値で転売が見られて380セント台は外れたが、大きく値を崩すことなくほぼ高値で取引を終えた。


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