朝刊:2019/01/07

ダウ大幅反発。逃避先のゴールドは売られる。オイルはしっかり。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は6営業日ぶりに反落し、前日比85銭円安・ドル高の1ドル=108円50~60銭で取引を終えた。市場予想を上回る米雇用統計の発表を受けて米景気の減速懸念が後退し、円売り・ドル買いが優勢になった。この日は2つの大きなイベントを通過。金曜日の米雇用統計とパウエルFRB議長の米経済学会での発言。米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が31.2万人増と予想を大きく上回り、平均時給も前年比で3.2%まで上昇した。失業率は3.9%と2ポイント悪化したものの、労働参加率の上昇に伴うものと思われ、ネガティブな雰囲気はない。FRBは今年2回の利上げを想定しているが、その見方を正当化する内容ではあった。発表後に為替市場はドル買いが強まったものの、パウエルFRB議長の発言がそれを反転させている。議長は「FRBは辛抱強くいられ柔軟に政策を進める。リスク巡る市場の懸念に注意深く耳を傾けている。

NYダウ

米株式相場は大幅反発した。ダウ工業株30種平均は前日比746ドル94セント(3.3%)高の23433ドル16セントで終えた。米雇用統計が市場予想以上に改善し、過度の米景気減速懸念が後退した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が275.36高の6738.86、S&P500が84.05高の2531.94。発表があった米雇用統計が強い内容となったことから、景気の先行きに対する悲観的な見方が一服した。FRBの利上げを正当化する強さではあるものの、株式市場は素直にポジティブな反応を示したようだ。ダウ平均は一時800ドル超急伸している。中国売上高が大きい建機のキャタピラーや航空機のボーイングなどの上昇が目立った。米雇用統計が強かったことなどを手がかりに米長期金利が上昇(価格は下落)し、金融株にも利ざや改善を期待した買いが入った

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が9.2~8.7ドル安、中心限月の2月限が9.0ドル安、銀が1.4~0.8セント安、中心限月の3月限が1.1セント安。金2月限は反落。12月の米雇用統計が堅調だったほか、米株式市場が反発したことで、金に対する逃避的な需要が後退した。 米雇用統計を受けて米景気の減速懸念が後退し、米株相場が大きく上昇した。投資家が運用リスクを取りやすくなり、実物資産の裏付けがある金先物が売られた。米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想以上に増加したほか、賃金の上昇ペースが加速しつつある。失業率は増加したものの、労働参加率の上昇が背景で悪い材料ではない。世界的な景気減速の波は米国にも迫っているが、米雇用環境は依然として強かった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は5日続伸した。WTIで、期近の2月物は前日比0.87ドル高の1バレル47.96ドルで取引を終えた。米中貿易協議の再開見通しや好調な米雇用統計を受け、景気減速で原油需要が減るとの観測が薄れて買いが優勢となった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.87~0.88ドル高。その他の限月は0.15~0.88ドル高。今月から石油輸出国機構(OPEC)プラスが日量120万バレルの減産を開始するほか、米中通商協議に対する期待感が相場を押し上げた。協調減産の開始に先立って、先月からサウジアラビアは減産を開始している。来週7~8日に次官級の米中通商協議が行われる予定。ゲリッシュ通商代表部(USTR)次席代表が中国を訪問する。12月の米雇用統計が堅調だったことや、米株式市場が反発したことも支援要因。米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想以上に増加したほか、賃金の上昇ペースが加速しつつある。失業率は増加したものの、労働参加率の上昇が背景で悪い材料ではない。ただ、2月物は上げ幅を縮める場面もあった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の米石油在庫統計で、原油を精製して作るガソリン在庫が市場予想以上に増えた。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は1.75セント安~3.50セント高。中心限月の3月限は3.25セント高の383.00セント。 大豆は続伸。終値の前営業日比は3.50~9.25セント高。中心限月の3月限は8.75セント高の921.50セント。強気の米雇用統計で、米株が急伸したことで原油も上昇、シカゴ穀物も全面高の様相となった。来週米中貿易交渉が開催されることも、大豆とともに好感された。一方、この日発表された週間エタノール統計で生産量が減少していたことは上値抑制要因。


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