朝刊:2019/01/09

ダウは三日連続続伸。ゴールドは反落。米中貿易摩擦も一旦は和らぐ方向か?

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に3日続落し、前日比5銭円安・ドル高の1ドル=108円70~80銭で終えた。米株式相場が3日続伸して、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、円の重荷となった。米株が大幅高で始まったものの戻り売りに押され、ドル円も追随した模様。市場では、北京で行われている米中次官級協議への期待感を高めており、リスク選好の雰囲気が広がっている。しかし、米株についてはここ数日の急ピッチな上昇から上値では戻り売り圧力も強まっている模様。ただ、後半には米株と伴にドル円も下げを戻している。米中次官級協議は明日まで協議が延長された。一部報道では、米中はまだ結論を出す段階には至っていないが、中国による米国からの商品やサービス購入を含む、問題解決への進展は見られており、両国の溝は埋まって来ているという。今月下旬の閣僚級協議まで発展しそうな気配ではある。円は対ユーロで3営業日ぶりに反発し、前日比35銭円高・ユーロ安の1ユーロ=124円35~45銭で終えた。

NYダウ

米株式相場は3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比256ドル10セント(1.1%)高の23787ドル45セントと3週ぶりの高値で終えた。米中の貿易協議が進展するとの期待が強まり、航空機のボーイングやアップルなど中国売上高の大きい銘柄を中心に幅広く買われた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が73.53高の6897.00、S&P500が24.72高の2574.41。 北京で米中貿易問題の次官級協議が行われているが、前日のロス米商務長官や中国外務省からの発言で、市場には3月の関税引き上げ期限前までに合意できるのではという楽観的な見方が広がっている。ダウ平均は一時330ドル超上昇する場面も見られた。一部からは包括合意に懐疑的な見方も出ており、結果を確認することが重要との指摘もあるものの、市場は先行して期待感を高めている模様。なお、次官級協議は明日まで延長となった。また、メキシコ国境の壁建設を巡る与野党の対立で米政府機関の一部閉鎖が続いている。トランプ氏は8日夜に予定する演説で同問題に触れるとみられている。来週からの決算発表が近づく中、過度な悲観論は後退しており、株式市場は見直し買いが続いている。ここ数日の買い戻しでテクニカル的にもモメンタムが回復しており、ショートカバーも出ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は小幅続落。終値の前日比は、金が4.2~2.5ドル安、中心限月の2月限が4.0ドル安、銀が4.3~3.4セント安、中心限月の3月限が4.3セント安。金2月限は反落。時間外取引では、ドル堅調、株安不安一服を受け、利食い売り先行ムードなった。日中取引では、ドル高、欧米の株価上昇が戻りを抑え、高値修正安局面から抜け出せず、軟調に推移した。銀3月限は小幅続落。時間外取引で金と歩調を合わせ、売り優勢。日中取引は戻りは鈍かったが、下値を切り上げ、小幅安で引けた。米株式相場の上昇を受け、実物資産の裏付けがあり、リスク回避の際に買われやすい金先物が売られた。外国為替市場でドルが欧州通貨に対して上昇し、ドルの代替投資先とされる金の売りを誘った面もあった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は7日続伸した。WTIで期近の2月物は前日比1.26ドル高の1バレル49.78ドルで取引を終えた。主要産油国の減産や輸出削減で需給が引き締まるとの見方が原油相場を支えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.26~1.29ドル高。その他の限月は0.91~1.33ドル高。米中通商協議に対する期待感が広がっているなか、先月末以降の反発局面が継続した。昨年末にかけては世界的な景気減速懸念が広がり相場を圧迫したものの、米中通商協議が順調に行われていると伝わっていることから石油需要の下振れ懸念がやや後退している。米国の通商当局者によると、今週7~8日にかけて行われた協議は9日も続けられる。米株式市場は続伸して引けた。 米中の貿易協議が前進するとの期待が強まっており、世界景気の減速で原油需要が細るとの懸念が後退していることも買い安心感につながった。昨年末のトランプ米大統領と習近平・中国国家主席の首脳会談で90日間の関税引き上げ見送りが決まった後、対面による米中通商協議は今回が初めて。米国は中国に圧力を掛けつつ2月末まで関税引き上げを延期している。

シカゴコーン・大豆

コーン期近の主要限月は続落。終値の前営業日比は2.25セント~0.50セント安。中心限月の3月限は2.25セント安の380.00セント。大豆は反落。終値の前営業日比は6.00~1.50セント安。中心限月の3月限は5.75セント安の918.50セント。大豆市場の軟調な足取り、ドル高が弱材料となるなか、売り方有利で運ばれた。3月限は一時は380セントを割り込み、その後、買い戻されたものの、安値に近い水準で終了。12月上旬から下旬にかけてもちあった水準に達したことで上げ一巡感が強まったことも売りを呼んだ。


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