朝刊:2019/01/10

ダウは四日連続続伸。オイルも一ヶ月ぶりの50ドル台回復へ。資金の逃避先ゴールドもしっかり。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比60銭円高・ドル安の1ドル=108円10~20銭で終えた。米連邦準備理事会(FRB)の地区連銀総裁らから利上げ見送りを支持する発言が相次いだ。特段の材料は見当たらなかったが、きょうはボスティック・アトランタ連銀総裁とエバンス・シカゴ連銀総裁の発言が伝わり、両総裁ともにハト派な見解を述べていた。先日のパウエルFRB議長の発言以降、米金利先高観が後退しており、年内は1回利上げを実施したあとFRBは、利上げサイクルを一旦停止するのではとの期待が強まってきている。そのような中、午後にFOMC議事録が公表され、追加利上げに辛抱強くなれると多くが判断していることが明らかとなった。追加利上げが適切としているものの、金利は中立水準の下限近くに達しており、規模と時期の明確さが薄れたとも言及している。今回の議事録は先週のパウエルFRB議長の発言以降のFOMCメンバーからのハト派色の強い発言に沿った内容ではあった。ただ、事前にドル売りが強まっていたこともあり、公表後のドル売りの動きは限定的だった。円は対ユーロで反落し、前日比30銭円安・ユーロ高の1ユーロ=124円75~85銭で終えた。

NYダウ

米株式相場は4日続伸した。ダウ工業株30種平均が4日続伸するのは11月上旬以来、約2カ月ぶりだった。米中の貿易交渉が進展するとの期待感を背景に、世界景気や企業業績の先行き懸念が和らいだ。終値の前日比は、ナスダック総合指数が60.08高の6957.08、S&P500が10.55高の2584.96。 米中貿易協議への期待やFRBの利上げ停止への期待が株式市場を支援している。リスクムードが改善する中で、寄り付きから買いが先行し、ダウ平均は一時198ドル高まで上昇する場面も見られた。原油が52ドル台に急伸したこともサポート。 また、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに慎重になっているとの見方も買い安心感を醸成している。前週末にはパウエル議長が米株式相場の混乱に配慮し、柔軟に金融政策を決める姿勢を示した。昨日のトランプ大統領の全米向けのテレビ演説では国境の壁建設の必要性を訴えたものの、警戒されていた非常事態宣言も発動はなかったことも安心感に繋がっていたようだ。一部報道ではトランプ大統領は、市場の押し上げのために中国との貿易交渉の早期合意を望んでいるとも伝わっていた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が6.1~6.2ドル高、中心限月の2月限が6.2ドル高、銀が2.7~2.7セント高、中心限月の3月限が2.2セント高。金2月限は反発。時間外取引では、ドル高などを受けて軟調となった。日中取引では、米金融当局者のハト派発言をきっかけにドル安に転じたことを受けて地合いを引き締めた。銀3月限は、日中取引のドル安や金堅調を受けて反発した。外国為替市場でドルがユーロや円などの主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金先物相場を支えた。ニューヨーク金2月限は、反発。時間外取引では1280.9~1288.1ドルのレンジで推移、前日比3.5ドル安の1282.4ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、ユーロの上値の重さなどを受けて戻りを売られた。立会時間は、ドル安をきっかけに地合いを引き締めた。時間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いを巻き込んで1295.0ドルまで上昇した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は8日続伸した。WTIで期近の2月物は前日比2.58ドル高の1バレル52.36ドルで取引を終えた。50ドル台回復は1カ月ぶり。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が2.58ドル高。その他の限月は0.90~2.58ドル高。3日間にかけて行われた次官級の米中通商協議が終了し、知的財産権の保護、強制的な技術移転の禁止、中国国有企業への補助金削減など根本的な問題については依然として隔たりが大きかったと伝えられているものの、今月中にもライトハイザー米通商代表部(USTR)代表や習近平国家主席の側近による閣僚級協議が行われる見通しとなり、協議は米中貿易戦争の終戦に向けてやや前進した。米中双方は根本的な問題について3月1日を期限とした合意を目指している。米株式市場の続伸やドル安も支援要因。また、サウジなど石油輸出国機構(OPEC)加盟国や、ロシアによる協調減産が始まっているとの見方が強まった。

シカゴコーン・大豆

コーンは反発。終値の前営業日比は変わらず~2.00セント高。中心限月の3月限は2.00セント高の382.00セント。大豆は反発。終値の前営業日比は5.00~5.50セント高。中心限月の3月限は5.50セント高の924.00セント。 米中通商協議の終了を受けて中国による米国産大豆需要拡大期待が高まり上昇した大豆市場の動きを受けて買い優勢となった。また、金、原油市場、ドル安といった外部要因も買いを促し3月限は堅調で終えた。ただ、コーン市場の動意は強くはなく3月限は僅か3セントのレンジ内での往来となっている。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。