朝刊:2019/01/11

ダウは五日連続続伸。原油も9日連続高。資金の逃避先ゴールドは売られる展開

NY為替

NY為替市場はドル買い戻しが優勢となった。ドル円も下げが一服し108円台半ばまで戻す展開。このところのドル円はNY時間になると米株にらみの展開になるが、反落して始まったダウ平均が下げを取り戻したことでドル円も追随した模様。円の対ユーロ相場は小幅ながら続落した。同10銭円安・ユーロ高の1ユーロ=124円60~70銭だった。対ドルでの円売りが波及した。また、ユーロは対ドルで小幅続伸した。同16時時点に比べ0.0010ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1520~30ドルだった。昼過ぎにパウエルFRB議長の発言が伝わったが、その後もドル買い戻しが続いた。議長は「辛抱強く柔軟にいられる」と述べる一方で、「景気後退のリスクが高まっている気配はない。バランスシートを正常に戻したい」とも述べていた。きょうはバランスシートの発言に敏感に反応したのかもしれない。ただ、きょうのドル円は107円台まで下げ幅を拡大し下向きの流れを強めている。今年に入って株式市場は買い戻しを強めるなど市場の雰囲気は改善しているものの、FRBの利上げ期待が後退しており、ドル売り圧力がドル円を圧迫している。年初のフラッシュ・クラッシュ時の104円台を再び目指す可能性も聞かれる。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比122ドル80セント(0.5%)高の24001ドル92セントで終えた。24000ドル台回復は2018年12月14日以来ほぼ1カ月ぶり。終値の前日比は、ナスダック総合指数が28.99高の6986.07、S&P500が11.68高の2596.64。反落して始まったものの下げを取り戻しており、地合いの底堅さがうかがえる展開となった。北京で行われていた米中貿易協議が終了したが、市場は新たな情報を待っている。ここ数日、北京での協議を巡って市場には楽観ムードが広がっていた。中国商務省は「しっかりと基礎を固めた。構造問題でも進展があった」と言明し、一定の歩み寄りがあったことを示唆していた。FRBのパウエル議長は10日、金融市場の変動の大きさに言及し「必要があれば素早く、柔軟に政策を変更する」と強調した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が4.6~4.0ドル安、中心限月の2月限が4.6ドル安、銀が9.2~8.8セント安、中心限月の3月限が9.2セント安。金2月限は反落。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、ユーロ高が一服し、上げ一服となった。日中取引では、米株価が安値から戻すなか、ドル高に転じたことを受けて下落した。銀3月限は、日中取引のドル高や金軟調を受けて反落した。外国為替市場で前日に約3カ月ぶり安値に下げたドルが持ち直し、ドル建てで取引される金先物の価格を押し下げた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は9日続伸した。WTIで期近の2月物は前日比0.23ドル高の1バレル52.59ドルで取引を終えた。米中貿易交渉の進展や主要産油国の協調減産への期待から、短期的な戻りを試す流れが続いた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が 0.22~0.23ドル高。その他の限月は0.59ドル安~0.23ドル高。不透明感が根強いものの、米中通商協議が楽観的な方向へ前進しているなかで世界的な景気減速懸念が後退しており、相場を押し上げた。今週の米中通商協議では、知的財産権の保護や強制的な技術移転の禁止、中国国営企業に対する補助金の削減など、根本的な問題についても進展があったと中国商務省の報道官が述べている。また、目先の利益確定を目的とした売りが先行したが、下値は限られた。サウジアラビアやロシアなど主要産油国による協調減産が相場を支えるとの思惑が根強い。ただ、米中通商協議の詳細については明らかにされていないほか、次回の協議日程は発表されていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は5.75~2.50セント安。中心限月の3月限は5.75セント安の376.25セント。大豆は大幅反落。終値の前営業日比は17.25~11.25セント安。中心限月の3月限は17.25セント安の906.75セント次官級の米中通商協議で合意に至らなかったことで失望感が強まり急落した大豆に追随安となった。小麦の軟調な足取りや、ドル高、金の下落という外部要因も弱材料視されて3月限は目先の下値支持線となっていた380セントを終値ベースでも割り込んだ。


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