朝刊:2019/01/16

ダウは三営業日ぶりに反発で155ドル高。ゴールドは小幅安。原油も三営業日ぶりの反発。

NY為替

きょうのNY為替市場は、欧州通貨の売りが優勢となり、相対的にドルが買い戻される展開が見られた。ドラギECB総裁が欧州議会で「最近の経済は予想上に弱い。大規模な刺激策が依然として必要」と述べ、ユーロへの売りが強まった格好。ユーロは対ドルで3日続落した。同16時時点に比べ0.0020ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1440~50ドルだった。 NY時間の終盤になって英下院でメイ首相のEU離脱案への投票が実施されたが、大方の予想通り否決された。432対202と歴史的大差での否決。ただ、ポンドは買い戻しが強まった。メイ首相はEU離脱を巡り超党派の協議を今週開始すると伝わっており、ポンドの買い戻しを強めた模様。噂で売って、事実で買う展開。 午後に発表された2018年12月の米卸売物価指数が前月比で低下したことを受けて、ユーロは下げ渋る場面もあった。ドル円は一時108円台後半に上昇するなど底堅さを堅持している。一方で109円に近づくと売りオーダーも観測され、強い上値抵抗が形成されている模様。下向き圧力は根強いものの、株式市場が底堅く推移していることから、かろうじて下値は支えられている状況に変化はない。

NYダウ

米株式相場は3営業日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均は前日比155ドル75セント(0.7%)高の24065ドル59セントで終えた。主力ハイテク株が軒並み買われ、投資家心理が改善した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が117.92高の7023.84、S&P500が27.69高の2610.30。中国当局が景気支援のためにより大規模な減税を実施すると表明したことで同国経済への懸念が一服した。一部報道で中国の劉鶴副首相がワシントン訪問の要請を承諾したとも伝わっていた。取引開始前に発表になったJPモルガンやウェルズ・ファーゴの決算が冴えず、銀行株は売りが先行したものの、動きが一巡すると買い戻しが入りプラスに転じたことも安心感を与えた模様。好調な業績を手掛かりとした買いも指数を支えた。15日に発表した四半期決算で売上高や1株利益が市場予想を上回った医療保険のユナイテッドヘルス・グループが買われ、1銘柄でダウ平均を57ドルあまり押し上げた。地合いが改善している兆候もうかがえる動きではある。ウェルズ・ファーゴは下落した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が3.6~2.9ドル安、中心限月の2月限が2.9ドル安、銀が7.0~6.3セント安、中心限月の3月限が6.6セント安。金2月限は反落。時間外取引では、アジア、欧州株の上昇、ユーロ安、ドル高から売り優勢となり、今月9日以来の安値となる1286.5ドルまで下落。押し目買い意欲は根強く、下値を切り上げ、1290ドル台に戻し、小安く推移。米株式相場が上昇し、実物の裏付けがあり安全資産とされる金先物の売りにつながった。外国為替市場でドルが買われたことも、ドル建てで取引される金の価格を押し下げた。 日中取引は、昨年12月の米生産者物価指数など、弱気の米経済指標が発表され、一時ドル安となり、前半に戻り歩調となった。1294.5ドルで戻り一杯となり、1295ドルの節目を試す前に失速。後半は米株の上昇を背景にドルが堅調に推移から地合いを緩めた

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTIで期近の2月物は前日比1.60ドル高の1バレル52.11ドルで取引を終えた。中国政府が景気下支えに動くとの思惑が広がり、原油需要の後退懸念が和らいだ。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.59~1.60ドル高。その他の限月は0.52~1.56ドル高。中国政府がより大規模な減税を行い景気を下支えする方針を打ち出したことで、景気減速と石油需要の下振れ懸念がやや後退した。中国国家発展改革委員会は、1-3月期に良いスタートが切れるよう目指すとしている。米株式市場が上昇したことも支援要因。 また、米エネルギー情報局(EIA)が15日公表した短期エネルギー見通しで2019年の米産油量の予測を前回から据え置いた。1月のニューヨーク連銀製造業景気指数は+3.9と、12月の+11.5からさらに低下し、2017年5月以来の低水準となった。米国が中国からの輸入品に対する関税引き上げを一時見送り、米中貿易戦争は一時的な停戦状態にあるものの、米国の企業景況感は弱含んでおり、堅調だった米経済にも不透明感が広がりつつある。

シカゴコーン・大豆

コーンは大幅反落。終値の前営業日比は7.25セント~2.25セント安。中心限月の3月限は7.25セント安の371.25セント。大豆は大幅続落。終値の前営業日比は10.50~4.00セント安。中心限月の3月限は10.25セント安の893.25セント。大豆の下落に加え、ブラジル産地での降雨を受けてサフリーニャコーン生育に対する懸念が和らいだことが売りを呼んだ。また、小麦の反落も圧迫要因となるなか380セントを割り込むなか、テクニカル売りが誘発されたことで下げ幅を拡大した。3月限は昨年11月29日以来となる371セント台まで値を落とした後も戻すことなく、ほぼ安値で取引を終了。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。