朝刊:2019/01/17

ドル/円は円安に傾く。ダウは続伸の141ドル高。ゴールドも反発。オイルもしっかり

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=109円05~15銭で取引を終えた。米株式相場が続伸し、低金利で投資資金の調達通貨とされる円の売りが優勢だった。ユーロの上値が重くなっており、相対的にドル買いが優勢となったことからドル円は支えられている。また、引き続き米株が堅調に推移していることもサポート。ドル円にとっても目先の材料は米企業決算であろう。きょうはバンカメやゴールドマンなど大手金融の決算が発表になっていたが、債券トレーディング収益は不調なものの、他のセグメントは好調を維持しており、ポジティブな反応を示した。今週の市場は米大手銀の決算を無難に乗り切った印象だ。円は対ユーロで5営業日ぶりに反落し、前日比35銭円安・ユーロ高の1ユーロ=124円30~40銭で取引を終えた。来週から決算は本格化してくるが、思ったほど悪くはないのではとの期待感も出ているようで、市場は米景気減速を織り込み過ぎているとの楽観的な見方も出始めている。英下院でメイ首相の内閣不信任案が否決されたことも手伝ってドル円は、ストップを巻き込んで109.20円近辺まで上昇する場面も見られた。ただ、FRBが利上げに慎重になっており、米金利先高観は後退している。110円を目指す勢いまでは見られていない。

NYダウ

米株式相場は続伸し、ダウ工業株30種平均は前日比141ドル57セント(0.6%)高の24207ドル16セントと昨年12月中旬以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。米金融大手の四半期決算を好感した買いが広がり、相場を押し上げた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が、ナスダック総合指数が10.86高の7034.70、S&P500が5.80高の2616.10。取引開始前に発表になったバンカメやゴールドマンの決算が良好だったことで買いが優勢となっている。今週発表になったJPモルガンやシティグループ同様に債券トレーディング収益は不調だったものの、そのほかのセグメントが好調を示した。 銀行株は買いが強まり、ひとまず今週の大手銀の決算は無事に乗り切った印象。来週から決算は本格化してくるが、思ったほど悪くはないのではとの期待感も出ているのかもしれない。一部からは、市場は景気減速を織り込み過ぎているとの楽観的な見方も出始めている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が5.2~7.3ドル高、中心限月の2月限が5.4ドル高、銀が1.8~1.9セント高、中心限月の3月限が6.6セント安。金2月限は反発。時間外取引では、押し目を買われる場面も見られたが、欧州時間に入ると、ユーロの上値の重さを受けて戻りを売られた。日中取引では、ドル安を受けて地合いを引き締めたが、上値は限られた。銀3月限は、時間外取引で2日以来の安値1552.0セントを付けたのち、日中取引のドル安を受けて下げ一服となった。取引の中心である2月物は前日比5.4ドル高の1トロイオンス1293.8ドルで終えた。英議会下院での内閣不信任案の採決を午後に控えて様子見ムードが広がり、運用リスクを回避する目的で現物資産の裏付けがある金先物に資金が流入した。ニューヨーク金2月限は、反発。時間外取引では1287.6~1292.5ドルのレンジで推移、前日比0.2ドル高の1288.6ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、押し目買いが入って堅調となった。ただ欧州時間に入ると、ユーロの上値の重さを受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続伸した。WTIで期近の2月物は前日比0.20ドル高の1バレル52.31ドルで終えた。米国のガソリン在庫の増加をきっかけに午前は売られたが、米株式相場の上昇を受けて買い直された。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.20~0.22ドル高。その他の限月は0.23~0.56ドル高。先週の通商協議以降、米中貿易戦争に対する警戒感がやや後退していることや、中国の景気刺激策に対する期待もあって、世界的な景気減速による石油需要の下振れ懸念が和らいでいる。昨年末の急落以降、米株式市場では戻りが続いている。ただ、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、石油製品の在庫が積み上がっていることや、米原油生産量が過去最高水準を塗り替えたことは圧迫要因。足元で米国の石油製品需要は強くなく、製油所が十分に稼働していることから、ガソリンやヒーティングオイルを含む留出油の在庫は増加を続けている。売り一巡後は次第に買い優勢に転じた。米株式相場の上昇で投資家心理が強気に傾き、リスク資産とされる原油にも買いが波及した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と、ロシアなど非加盟国が取り組む協調減産が需給改善を促すとの期待も相場を支えた。米原油生産量は日量1190万バレルと過去最高水準を更新した。昨年末にかけて原油価格は急落したものの、シェールオイルを中心とした米国産原油の増産基調に変化は見られない。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は1.00~3.00セント高。中心限月の3月限は2.75セント高の374.00セント。 大豆は期近の主要限月は小幅反発。終値の前営業日比は0.75セント安~1.25セント高。中心限月の3月限は1.25セント高の894.50セント。急落の直後のため、修正のための買い戻しが見られた。大豆市場と同様に、ブラジルの乾燥に対する懸念やドル安が買いを誘発したほか、金、原油の上昇も強要因となったが、375セントまで戻すのがせいぜい。確りで終えているものの、上昇に対する抵抗も窺わせる足取りとなった。


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