朝刊:2019/01/21

ダウは四日連続続伸の336ドル高。ドル高円安でゴールドは売られる。パラジウムも暴落

NY為替

先週金曜日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続落した。前日比50銭円安・ドル高の1ドル=109円70~80銭で取引を終えた。一時は109円89銭まで下げ、昨年末以来の円安・ドル高水準を付けた。米中貿易協議への期待から市場ではリスク選好の雰囲気が強まっており、株高、米国債利回り上昇がドルの買い戻しを牽引していたようだ。前日は、市場に落ち着きを取り戻させるためにムニューシン米財務長官が中国への関税引き下げを提案し、米当局者が協議と伝わっていた。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が議論に加わってないことや、米財務省も否定しており、懐疑的な見方もあるが、市場は期待を高めている。節目の110円に迫ると、円売りの勢いはしぼんだ。「ムニューシン氏は関税引き下げを提案していないと政府高官が話した」と報じられた。貿易協議の不透明感から行方を見極めたいとの慎重なムードが出て、円を売る動きに歯止めがかかった。

NYダウ

先週金曜日の米株式相場は4日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比336ドル25セント(1.4%)高の24706ドル35セントと約1カ月半ぶりの高値で終えた。米中政府の歩み寄りで貿易交渉が進展するとの期待が強まり、買いを誘った。終値の前日比は、ナスダック総合指数が72.76高の7157.23、S&P500が34.75高の2670.71。米中貿易協議への期待感が株式市場を支えている。前日は、市場に落ち着きを取り戻させるために中国への関税を引き下げるというムニューシン米財務長官の提案を米当局者が協議と伝わっていた。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が議論に加わっておらず、米財務省も否定していたこともあり、懐疑的な見方もあるが、市場は期待感を高めているようだ。1月30~31日には劉鶴副首相が訪米し、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表らとの貿易協議に臨む予定

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が6.8~10.4ドル安、中心限月の2月限が9.7ドル安、銀が14.0~13.7セント安、中心限月の3月限が13.7セント安。金2月限は続落。時間外取引では、押し目を買われ、もみ合いとなったのち、欧州時間に入ると、売り圧力が強まった。日中取引では、ドル高を受けて軟調となり、8日以来の安値1280.1ドルを付けた。銀3月限は、ドル高を受けて売り優勢となり、昨年12月28日以来の安値1535.0セントを付けた。米中摩擦の緩和期待で投資家がリスク回避姿勢を緩め、実物資産の裏付けがある金先物の売りにつながった。外国為替市場でドルが買われ、ドルの代替投資先とされる金先物相場の重荷となった面もある。ニューヨーク金2月限は、続落。時間外取引では1283.0~1292.2ドルのレンジで推移、前日比7.0ドル安の1285.3ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、押し目を買われ、もみ合いとなった。ただユーロ安に対する懸念が残り、欧州時間に入ると、戻り売り圧力が強まって一段安となった。

NY原油

先週金曜日のNYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の2月物は前日比1.73ドル高の1バレル53.80ドルで取引を終えた。中国が米国からの輸入を大幅に増やす提案をしたと18日午前に報じられた。終値の前営業日比は、期近2限月が1.68~1.73ドル高、その他の限月は0.09~1.61ドル高。中心限月の3月限は1.68ドル高の54.04ドル。 前日の石油輸出国機構(OPEC)の月報で、12月のOPEC産油量の減産が明らかになったことや、前日のウォールストリート・ジャーナルに続き、この日はブルームバーグの報道で、米中貿易摩擦解消の期待が強まったこと、さらに米国の時間帯の午後には、稼働中の原油掘削リグ数が急減していたことなどに支援された。なお、この日発表された国際エネルギー機関(IEA)の月報は、世界需要の伸びが2018年、2019年ともに据え置かれたことで、インパクトに乏しかった。2月限は連休明けの22日に納会するため、3月限が中心限月となるが、前日のOPEC減産の報を受けて、アジアの時間帯の時間外取引から52ドル台中盤から後半へと堅調に推移。欧州の時間帯には53ドル水準が上値抵抗となっていたが、米国の時間帯の午前にそれを抜けると、一気に54ドル台前半まで急伸した。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み続伸。終値の前営業日比は1.75セント安~2.00セント高。中心限月の3月限は1.75セント高の381.75セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は4.25~9.00セント高。中心限月の3月限は9.00セント高の916.75セント。前日に続き米中貿易摩擦解消の期待が強まりから大豆が上昇したことや、ブラジルを中心とした南米産地の少雨予報に支援された。ただ、米政府機関の閉鎖で週間輸出成約高や、デイリーの大口輸出成約報告の発表が1カ月近く途絶えるなか、輸出面の材料難の様相となっていることもあり、上げ幅自体は限定的だった。


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