朝刊:2019/01/23

米、休場明けはダウは301ドル安。オイルも反落。貴金属はまちまち

NY為替

22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反発し、18日比40銭円高・ドル安の1ドル=109円30~40銭で取引を終えた。世界経済の減速懸念や米株安を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、投資資金の調達通貨とされる円買いが優勢となった。米株や米国債利回りも下げており、このところのリスク選好の動きも一服。前日発表の中国の経済指標が景気減速を示したことや、IMFが世界経済の見通しを下方修正したことなどが材料視されていた模様。ドル円は戻り売りが優勢となった。一部報道でホワイトハウスが中国との次官級の準備会合をキャンセルしたと伝えたことで、市場は懸念を強め、ドル円も109円15銭近辺まで下落する場面も見られた。ただ、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長がその報道を否定している。「米中は知的所有権の問題で協議しており、中国副首相との来週の貿易協議は依然予定されている」と述べていた。円は対ユーロで4営業日ぶりに反発し、前週末比45銭円高・ユーロ安の1ユーロ=124円20~30銭で取引を終えた。ユーロはドルに対して横ばい。前週末と同じ1ユーロ=1.1355~65ドルだった。ユーロ圏の景気減速観測などを背景にユーロ売りが優勢になる場面もあった。

NYダウ

米株式相場は5営業日ぶりに反落した。ダウ工業株30種平均は前週末の18日終値に比べ301ドル87セント(1.2%)安の24404ドル48セントで終えた。中国や世界の景気減速への警戒感が改めて広がった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が136.87安の7020.36、S&P500が37.81安の2632.90。きょうは先週までの楽観的なムードが一服した。IMFが世界経済の見通しを再び下方修正しており、上げも一服していたようだ。連休中に発表された中国のGDPなど経済指標が景気減速の可能性を示唆したことも嫌気されている。米長期金利の低下を受け、利ざやが縮小するとの見方からゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなどの金融株も売りが優勢だった。また、取引開始前にジョンソン&ジョンソンが決算を発表し、今年は成長鈍化を見込んでいることを明らかにしたことも雰囲気を圧迫。ただ、今回の決算で、企業が今年は鈍化を予想してくることは、ある程度市場も織り込んでいる節もある。FRBの慎重姿勢や米中貿易協議への期待で、先週まで買戻しが続いていた株式市場だが、短期的には買い戻しに過熱感も出ていた。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反発、銀は続落。終値の前日比は、金が0.3~1.2ドル高、中心限月の2月限が0.8ドル高、銀が7.9~7.1セント安、中心限月の3月限が7.4セント安。金2月限は小反発。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となり、昨年12月27日以来の安値1282.1ドルを付けたが、リスク回避の動きが出たことを受けて下げ一服となった。日中取引では、株安・ドル安を受けて地合いを引き締め、小幅高となった。米株安で投資家心理が悪化し、現物資産の裏付けがある金先物にリスク回避目的の買いが入った。ただ、上値は重かった。世界景気の減速懸念で銅など工業金属が下げ、金に売りが波及した。銀3月限はドル高を受けて売り優勢となったが、日中取引ではドル安に転じたことを受けて下げ一服となった。ニューヨーク金2月限は、小反発。時間外取引では1282.1~1290.5ドルのレンジで推移、前日比0.2ドル安の1288.7ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、ドル高を受けて軟調となり、昨年12月27日以来の安値1282.1ドルを付けた。その後はリスク回避の動きが出たことなどを受けて下げ一服となった油

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反落した。WTIで期近の2月物は前週末18日終値比1.23ドル(2.3%)安の1バレル52.57ドルで終えた。世界景気の減速懸念が強まり、先行きのエネルギー需要が伸び悩むとの見方から売られた。終値の前営業日比は、期近2限月が1.23~1.03ドル安、その他の限月は1.00ドル安~0.08ドル高。中心限月の3月限は1.03ドル安の53.01ドル。米国の祝日中に発表された2018年の中国の国内総生産(GDP)が前年比6.6%増にとどまり、28年ぶりの低水準となったことや、国際通貨基金(IMF)が2019年、2020年の世界の成長率予想を前回より下方修正したことで、米株が崩れて、原油も軟調な展開となった。加えて、米国が中国との貿易交渉をキャンセルしたことが報じられ、米国の時間帯の午後に下げ幅を拡大する展開となった。2月限は軟調納会。米エネルギー情報局(EIA)が午後、米優良シェール鉱区で2月の原油・ガス生産が1月から増えるとの見通しを公表した。供給過剰を警戒する売りも出た。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は3.00~0.25セント安。中心限月の3月限は2.75セント安の379.00セント。大豆は反落。終値の前営業日比は7.50~2.25セント安。中心限月の3月限は7.50セント安の909.25セント。米国による中国側からの閣僚級の通商協議を前にした話し合いの却下という報を受けた大豆安に追随した。米株式市場の下落という外部要因も売りを呼んでおり、3月限は380セントを割り込んで終了。


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