朝刊:2019/01/25

ダウは小幅安の22ドル安。貴金属は軟調。オイルは反発で53ドルをキープ

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=109円60~70銭で取引を終えた。対ユーロでドルが買われ、対円にも波及した。ドラギECB総裁、ロス米商務長官、そして、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長の発言に敏感に反応。きょうはECB理事会が行われたが、予想通りに政策は据え置かれた。注目はドラギ総裁の会見だったが、「景気見通しに対するリスクは下向きに移動した」と言及。先日の議会での発言から景気認識の下方修正は、ある程度予想はされていた。一方で、「ユーロ圏の景気後退は公算が大きいとはみていない」とも語っている。今回の会見でもう一つの注目点だった長期リファイナンスオペ(TLTRO)については、数人の委員から言及はあったものの、決定は下さなかったとしている。円は対ユーロで反発し、前日比80銭円高・ユーロ安の1ユーロ=123円90銭~124円00銭で取引を終えた。今回の印象としては、「下振れ警戒感を示したものの、対応を急いでいる雰囲気まではない」といった見方が多いようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比22ドル38セント(0.1%)安の24553ドル24セントで終えた。米中貿易交渉の難航が意識され、相場の重荷になった。半導体株の上昇で、これまで相対的に値持ちの良かった製薬のファイザーなどに利益確定の売りが膨らみ、ダウ平均を押し下げた面もあった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が47.69高の7073.46、S&P500が3.63高の2642.33。米中貿易問題や米政府機関閉鎖の景気への影響も懸念される中、ロス米商務長官の発言を受けて売りが先行した。長官は「米中貿易問題の解決には何マイルも何マイルも隔たりがある」と述べていた。米中交渉が前進するとの期待が後退し、アップルや航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズなどが下落した。 投資家が運用リスクを取る姿勢を強め、製薬や消費財関連など景気動向に業績が左右されにくいディフェンシブ株から資金が流出した。ただ、好調な企業決算が相場をサポート。特に半導体関連の決算が軒並み予想を上回ったことは心強かったようだ。半導体産業は調整から苦戦が予想されていただけに、安心感に繋がった模様。半導体を中心としたハイテク株や、IT株も上昇し、ダウ平均も一旦プラスに転じたものの、再び下げに転じている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が4.8~4.0ドル安、中心限月の2月限が4.2ドル安、銀が8.2~7.9セント安、中心限月の3月限が8.0セント安。金2月限は反落。時間外取引では、ユーロ安を受けて軟調となった。日中取引では、昨年12月27日以来の安値1275.3ドルを付けたのち、ユーロ安一服を受けて下げ一服となったが、戻りは限られた。外国為替市場でドルが主要通貨に対して上昇し、ドル建てで取引される金先物の価格を押し下げた。銀3月限は、ユーロ安を受けて軟調となった。ニューヨーク金2月限は、反落。時間外取引では1276.8~1283.9ドルのレンジで推移、前日比6.0ドル安の1278.0ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、ユーロの戻りが売られたことを受けて軟調となった。立会時間は、ユーロ安を受けて昨年12月27日以来の安値1275.3ドルを付けた。その後は、ユーロ安一服を受けて下げ一服となり、1283.0ドルまで戻したが、ユーロの戻りが一服すると上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の3月物は前日比0.51ドル高の1バレル53.13ドルで取引を終えた。米政府がベネズエラへの追加制裁として原油輸入の制限を検討しているとの報道を受け、需給引き締まりへの思惑が相場を押し上げた。終値の前営業日比は、期近2限月が0.50~ 0.51ドル高。その他の限月は0.01ドル安~0.46ドル高。前日の引け後に米石油協会(API)から発表された週間米原油在庫が前週比655万バレル増となり、アジア時間の時間外取引から売り優勢となった。欧州時間は戻り鈍く小幅安で推移。日中取引開始後も小幅安を引き継いだ。ベネズエラのマドゥロ大統領は23日、トランプ米大統領が野党指導者の国会議長を暫定大統領として承認したことに反発し、米国との断交を宣言した。午前中に米エネルギー情報局(EIA)から発表された週間原油在庫が前週比797万バレルの急増となったが、期近3月限は52ドルが支持線となり、下値の堅い商状となった。正午前から買い戻され、53ドル台を回復し、午後も小高く推移。戻りは限定的だったが、53ドル台を維持し、小高く引けた。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は1.75セント安~1.50セント高。出来高の少ない期先限月のみ上昇。中心限月の3月限は1.75セント安の377.00セント。大豆は期近の主要限月は小幅続伸。終値の前営業日比は0.75安~1.00セント高。中心限月の3月限は1.00セント高の916.00セント。コーン独自の材料に乏しいなかテクニカル要因が手掛かりとなって売られた。金の軟調な足取りも売りを呼ぶ要因となったが、375セント割れには抵抗を見せた。主要限月3月限の取引レンジは4セントとなっている。


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