朝刊:2019/01/31

FOMCを受け円買い・ドル売り。ダウは大幅続伸。貴金属は小幅な値動き

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比35銭円高・ドル安の1ドル=109円00~10銭で終えた。きょうのNY為替市場は午後に なってドル売りが加速した。FOMCの結果が公表され、声明から漸進的利上げの文言が削除され、バランスシート正常化を調整する準備があることも表明した。「辛抱強い」スタンスにも言及している。 商品市場で原油先物相場が上昇し、期近物として一時2カ月ぶりの高値を付けた。オーストラリアドルやカナダドルなど資源国通貨に対してドルが売られたことも、円高・ドル安に波及した。 その後のパウエルFRB議長の会見でも、「利上げの論拠が幾らか弱まった。バランスシート縮小を終了する適切な時期を精査中」などと述べていた。「政府機関閉鎖が長引けば、GDPに影響するが、第2四半期には回復する」と景気に自信を覗かせている。今回のFOMCは市場の期待に満額回答した印象もある。

NYダウ

きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が434.90ドル高の25014.86ドル、ナスダック総合指数が154.79高の7183.08、S&P500が41.05高の2681.05。 アップルやボーイング、AMDの決算を受け市場に安心感が広がった。寄り付きから買いが先行し、IT・ハイテク株や産業株が上昇をリードしたほか、原油相場も買い戻しが続いており、エネルギー株も堅調に推移。 更に午後になってダウ平均は上げを加速させている。一時500ドル超上昇。FOMCの結果が公表され、声明から漸進的利上げの文言を削除し、バランスシート正常化を調整する準備があることも表明した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は小幅続伸。終値の前日比は、金が0.2~1.0ドル高、中心限月の4月限が0.3ドル高、銀が変わらず~8.8セント高、中心限月の3月限が 8.8セント高。金4月限は小幅続伸。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、利食い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、好調な全米雇用報告が圧迫要因となったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けてドル安に振れたことをきっかけに地合いを引きしめる。銀3月限は、金堅調につれ高となった。世界景気の減速を背景に米連邦準備理事会(FRB)による金融政策の正常化ペースが鈍化し、金市場への資金流入が続くとみた買いが入った。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の3月物は前日比0.92ドル高の1バレル54.23ドルで取引を終えた。一時は54.93ドルと期近物として2カ月ぶりの高値を付けた。終値の前営業日比は、期近2限月が0.92~0.87ドル高。その他の限月は、0.16ドル安~0.79ドル高。前日発表された米国のベネズエラ国営石油会社(PDVSA)に対する制裁措置に加えて、米株の急伸、米エネルギー情報局(EIA)の週報の強気の内容など、買い材料が揃った。また、昨年末の安値からの戻り高値を抜けたことで、チャート面からの買いも入りやすくなった。それと、米政権はベネズエラのマドゥロ政権を非民主的だとして認めていない。同国の石油産業に打撃を与える狙いで、国営石油会社PDVSAに経済制裁を科すと28日発表した。米国の時間帯の午後後半は、FOMCの声明文公表でドル安に振れたものの、利食い売り優勢で高値からはかなり上げ幅を削った。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反発。終値の前営業日比は変わらず~4.00セント高。中心限月の3月限は4.00セント高の381.25セント。大豆、小麦の堅調に追随高となった。サフリーニャコーンの作付け期を迎えているブラジルの天候に対する懸念も買いを呼ぶ要因となり3月限は高値に近い水準で終了。1月25日以来、初めて終値ベースでも380セント台を記録した。この日の上昇で前日の下落は相殺した形となった。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。