朝刊:2019/02/08

ダウは220ドル安の大幅続落。オイルも反落。ゴールドは小幅安

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に上昇し、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=109円80~90銭で取引を終えた。欧州など世界景気の減速懸念などを背景に欧米の株式相場が下落し、低金利で投資資金の調達通貨とされる円に買いが優勢となった。市場は世界経済と米中貿易協議への懸念を強めている。世界経済については、欧州委員会の発表でユーロ圏の景気減速への懸念を更に強めたことがきっかっけとなった。欧州委員会はイタリアやドイツをはじめ域内主要国の成長率予想を軒並み下方修正した。米中協議については、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長の発言や米CNBCの報道がきっかけとなった。クドロー委員長は「貿易協議で米中はなお相当の隔たりがある」と述べたほか、米CNBCは関係筋の話として、米中首脳会談は関税の期限である3月1日より前に実現する可能性が極めて低いと報じていた。その後、トランプ大統領も「関税引き上げ期限前に習主席と会談することはない」と述べている。ただ、習主席とはその後に会談はする可能性にも言及していた。

NYダウ

きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続落。ダウ平均の下げ幅は一時390ドル近くに達した。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が220.77ドル安の25169.53ドル、ナスダック総合指数が86.93安の7288.35、S&P500が25.56安の2706.05。きょうの市場は世界経済と米中協議への懸念を再び強めている。世界経済については、欧州委員会の発表でユーロ圏の景気減速への懸念を更に強めたことがきっかけとなった。欧州委員会はイタリアやドイツをはじめ域内主要国の成長率予想を軒並み下方修正した。英国のEU離脱と中国の景気減速が見通しをさらに悪化させる恐れがあると警告。特にイタリアの今年の成長見通しを1%ポイントも引き下げ0.2%としている。

NY貴金属

ニューヨーク金は小幅続落、銀は小反発。終値の前日比は、金が0.3~0.1ドル安、中心限月の4月限が0.2ドル安、銀が1.1~1.9セント高、中心限月の3月限が1.2セント高。金4月限は小幅続落。時間外取引では、ドル高が圧迫要因になったが、英欧の成長見通し引き下げで株安に振れたことを受けて下げ一服となった。日中取引では、株安や米中の通商協議に対する警戒感を受けて底堅く推移した。銀3月限は、ドル高一服を受けて小幅高となった。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇したため、ドルの代替投資先とされる金が売られた。金は下げ渋って終えた。世界景気や米中貿易交渉を取り巻く不透明感から米株式相場が下落した。実物資産の裏付けがあり、資金の逃避先になりやすい金相場は上げる場面があった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の3月物は前日比1.37ドル安の1バレル52.64ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.37~1.34ドル安。その他の限月は1.35~0.48ドル安。 世界的な景気減速と石油需要の下振れ懸念が根強く、相場を押し下げた。米国と中国の通商面での対立が世界経済の足を引っ張っているなか、関係筋の話としてトランプ米大統領と習近平・国家主席の首脳会談は来月2日の米国の対中関税引き上げ前に実現する可能性は低いと伝わった。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は「貿易協議で米中はなお相当な隔たりがある」と述べている。英中央銀行イングランド銀行が7日に公表した四半期インフレ報告で、世界景気の減速などを背景に英国の成長見通しを引き下げた。世界経済の先行き不透明感が意識され、原油需要が減ると意識されたことも相場の重荷となった

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み続落。終値の前営業日比は3.75~0.75セント安。中心限月の3月限は3.50セント安の376.50セント。 大豆は米中貿易問題懸念が再燃し総じて大幅反落。終値の前営業日比は8.50~ 3.00セント安。中心限月の3月限は8.50セント安の913.25セント。大豆市場の軟調な足取りとリスク回避の動きを受けて下落した原油安が弱材料視されて売り優勢で運ばれた。3月限は1月31日以来の水準まで下落。ほぼ安値で取引を終える軟調な足取りを演じた。ただ、この日の取引レンジ自体はここ最近の価格帯内にとどまっている。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。