朝刊:2019/02/12

ダウは四日連続続落。ゴールド、オイルも軟調。米中貿易協議の行方が相場を左右するか

NY為替

きょうのNY為替市場はドル買い・欧州通貨売りが優勢となる中、ドル円は買いが優勢となり110円台半ばまで上げ幅を広げた。全体的に市場のセンチメントが改善している一方で、欧州通貨安からの消去法的なドル買いと米国債利回りの上昇がドル円をサポートした。米長期金利の上昇を背景にした円売り・ドル買いが強まり、円は下げ幅を広げた。きょうから北京で次官級の米中貿易協議が再開しており、期待感が出ている模様。一部報道で、トランプ大統領のアドバイザーらは、中国の習近平国家主席との首脳会談を3月に「マール・ア・ラーゴ」で開催することについて非公式に協議したと伝わっていた。トランプ大統領は関税引き上げの猶予期限である3月1日より前に習主席と会談することを望んでいたが、米朝首脳会談などの予定で実現できなかったとしている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落した。前週末比53ドル22セント(0.2%)安の25053ドル11セントで終えた。朝方は米中貿易協議の進展に向けた動きへの期待から買いが先行したが、買いの勢いは続かなかった。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が53.22ドル安の25053.11ドル、ナスダック総合指数が9.71高の7307.91、S&P500が1.92高の2709.80。 米中貿易協議がきょうから北京で始まっており期待感から株式市場も買いが先行した。しかし、このところの買い戻しの動きで短期的な過熱感も出ており、上値ではヘッジ売りが出ているようだ。ヘルスケアや銀行株が軟調。米連邦政府のつなぎ予算が15日に期限を迎える。政府機関が再び閉鎖に追い込まれるとの懸念もくすぶり、午後には一時97ドル安まで下げた。一部報道で、トランプ大統領のアドバイザーらは中国の習近平国家主席との首脳会談を3月に「マール・ア・ラーゴ」で開催することについて非公式に協議したと伝えていた。一方で、米海軍の駆逐艦2隻がきょう、南シナ海・南沙諸島で中国が実効支配するミスチーフ礁付近を航行とのニュースも伝わっている。米国が中国に圧力をかける狙いがあったとみられている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が6.7~6.6ドル高、中心限月の4月限が6.6ドル安、銀が12.0~11.6セント安、中心限月の3月限が11.9セント安。金4月限は反落。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となった。日中取引では、株安を受けて押し目を買われたが、ドル高に上値を抑えられた。銀3月限は、ドル高を受けて売り優勢となった。ドル高を受けてドルの代替投資先とされる金の先物に売りが出た。 ニューヨーク金4月限は、反落。時間外取引では1308.9~1318.7ドルのレンジで推移、前日比8.7ドル安の1309.8ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、ドル高を受けて軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の3月物は前週末比0.31ドル安の1バレル52.41ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.31ドル安。その他の限月は0.27ドル安~0.17ドル高。米中通商協議の不透明感や、世界的な景気減速と石油需要の下振れ懸念が引き続き相場の重しとなった。昨年10-12月期の英国内総生産(GDP)は前期比+0.2%と、7-9月期の同+0.6%から減速したことが明らかとなっている。ただ、原油先物には次第に買い戻しが広がった。石油輸出国機構(OPEC)による協調減産が順調に進んでいるとの観測が根強い。米中通商協議は11日から北京で始まっており、金融市場の一部では期待感がある反面、警戒感もある。トランプ米大統領は3月1日の期限内で習近平・中国国家主席と会談することはないとしている。強制的な技術移転の禁止や、知的財産権の保護など、米国が中国側に求める根本的な問題の是正については依然として見解に隔たりがあるとみられている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は出来高、取組高がほとんどない期先21年5月限が0.25セント高、22年12月限が変わらずで引けた以外、1.75~0.25セント安。中心限月の3月限は1.50セント安の372.75セント。大豆は反落。終値の前営業日比は9.50~6.00セント安。中心限月の3月限は9.50セント安の905.0セント。前週末に大きく下落したことで軟化したテクニカル要因が売りを誘発した。大豆安に加え、ドル高、金と原油の軟調な足取りも弱材料となるなか、3月限は1月15日以来の安値まで下落。安値からは買い戻されたが、1月17日から前週末までの取引レンジを下抜いて終えている。


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