朝刊:2019/02/13

ダウは372ドル高で五日ぶりの大幅反発。ゴールドは小幅高。米中貿易問題や米政府機関閉鎖問題は落ち着きを取り戻したか

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=110円45~55銭で取引を終えた。米政府機関の再閉鎖が避けられるとの期待から米株式相場が上昇。東京時間に110円65銭近辺まで上昇していたが、きょうはドルが戻り売りに押されたことで、ドル円も戻り売りが優勢となった。ただ、東京勢が連休から戻ってヘッジ売りが出ていた割には、前日からの110円台を固める動きが続いており底堅さは堅持している印象だ。目先は2つのリスクの動向に注目が集まっている。米中貿易問題と米政府機関閉鎖。米政府機関閉鎖については、きのう米上下両院の交渉担当者が国境警備予算を巡り原則合意した。あとはトランプ大統領のサイン待ちではあるが、壁建設予算は盛り込まれたものの予算規模は13億7500万ドルと大統領が要望していた57億ドルには遠く及ばない。大統領はまだ正式な判断は下していないが、政府機関の閉鎖はないであろうと述べていた。その一方で非常事態宣言の発令には可能性を残している状況。いずれにしろ閉鎖は回避できそうな気配で、リスク選好のムードにつながっている。円は対ユーロで続落し、前日比70銭円安・ユーロ高の1ユーロ=125円10~20銭で取引を終えた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前日比372ドル65セント(1.5%)高の25425ドル76セントと昨年12月3日以来ほぼ2カ月ぶりの高値で終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が106.71高の7414.62、S&P500が34.93高の2744.73。決算を無難に通過した株式市場にとって米中貿易問題と米政府機関閉鎖が目先のリスクではあるが、きょうの市場はその懸念を緩めていたようだ。米中交渉が進展しているとの期待から、建機のキャタピラーや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)、航空機のボーイングなど中国への収益依存度の高い銘柄に買いが膨らんだ。米政府機関閉鎖については、きのう米上下両院の交渉担当者が国境警備予算を巡り原則合意に達している。あとはトランプ大統領のサイン待ちではあるが、壁建設予算は盛り込まれたものの予算規模は13億7500万ドルと大統領が要望していた57億ドルには遠く及ばない。大統領はまだ正式な判断は下していないようだが、政府機関の閉鎖はないであろうと述べていた。一方で非常事態宣言の発令にも可能性を残していた。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反発、銀は小幅まちまち。終値の前日比は、金が1.9~2.2ドル高、中心限月の4月限が2.1ドル高、銀が0.05セント安~0.03セント高、中心限月の3月限が変わらず。金4月限は小反発。時間外取引の後半からジり高となり、1317.80ドルまで上昇。前日11日の高値1318.7ドルが抵抗線になったが堅調に推移。日中取引はアジア、欧州株の上昇に続き、米株が大幅高となったことが圧迫要因となり、上げ幅を縮小も米中通商交渉協議に対するリスクヘッジとしての買いが根強いことや、投機家の買い戻しに支援され、1318.3ドルまでジリ高。1318.3ドルを上抜けず、上値は重く、ニューヨーク時間の正午前に1311ドル台まで上げ幅を削る場面があった。外国為替市場でドルがユーロに対して下落した場面で、ドルの代替投資先とされる金に買いが入った。一方、金はリスク回避目的で買われやすいため、米株高は相場の重荷になった。後半から終盤に再度、買い優勢となり、1316ドル台に再上昇した。終盤の取引は1314ドル台で堅調な値動きとなり、小高く引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反発した。WTIで期近の3月物は前日比0.69ドル高の1バレル53.10ドルで終えた。石油輸出国機構(OPEC)が12日、加盟国の1月の産油量が減少したと発表した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.69ドル高。その他の限月は0.14~0.74ドル高。サウジアラビアのファリハ・エネルギー相が3月の生産量を一段と減らし、日量で約980万バレルとすると述べたことや、米中通商協議に対する期待感が相場を押し上げた。石油輸出国機構(OPEC)の月報によると、1月のサウジアラビアの生産量は日量1021万3000バレル。1月から始まった協調減産におけるサウジの生産枠は日量1031万1000バレル。相場は伸び悩む場面もあった。米エネルギー情報局(EIA)が12日公表した短期エネルギー見通しで、2019年と20年の米国の産油量予想を上方修正し、売りを誘った。今週から中国で米中通商協議が再開されており、ムニューシン米財務長官や米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が北京入りしている。トランプ米大統領は「習近平国家主席との会談は現時点で3月実現の計画はない」と述べた一方で、「対中関税引き上げの3月1日の期限延長にはオープン」であると語った。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は0.75~5.50セント高。中心限月の3月限は5.50セント高の378.25セント。大豆は軒並み大幅反発。終値の前営業日比は7.50~12.50セント高。中心限月の3月限は12.50セント高の917.50セント。米中間の貿易協議に対する期待から上値追いとなった大豆に追随高となった。米農務省(USDA)による大口成約の発表、金と原油の堅調な足取りなど強気な外部環境も買いを支援。3月限は378セント台まで値を伸ばした後、強い足取りを維持したまま取引を終えた。3月限は、前日帳入値を0.75セント上回る373.50セントで時間外取引を開始し、その後も序盤に買われて374セント台に値を乗せたが、その後のアジアの時間帯は374.00~374.50セントのレンジ内でもこう着状態となった。


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