朝刊:2019/02/14

ダウは続伸の117ドル高。原油も続伸。ゴールドは小幅高。円やユーロに対してドル高が進む

NY為替

きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となった。この日の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことをきっかけにドル買いが強まり、ドル円も買い戻しが強まり111円台に上昇した。米CPIはガソリン価格の低下で全体指数は前年比で前回から鈍化したものの、エネルギー・食品を除いたコア指数は予想を上回っていた。今回のCPIからすれば、FRBの利上げが正当化できそうな数字ではあるが、FRBは既にハト派にスタンスを転換しており、市場は利上げ期待までは高めてはない。FRBも一旦スタンスを転換した以上、すぐに元に戻すのはハードルが高い。また、2%付近での推移が続いており、インフレが加速する兆候も見られていない。ドル円は110円台でのヘッジ売りを吸収し111円台に上昇。目先は200日線が111.30円付近に来ており、上値目標として意識される。過熱感を示すテクニカル指標のRSIは60付近で推移しており、まだ過熱感はない。株式市場の雰囲気次第では試しそうな気配も出ている。

NYダウ

きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が117.51ドル高の25543.27ドル、ナスダック総合指数が5.76高の7420.38、S&P500が8.30高の2753.03。目先の2つのリスクへの期待感が引き続き株式市場をサポートした。北京で行われている米中貿易協議についてムニューシン米財務長官は、「いまのところ順調に進んでいる」と述べていた。トランプ大統領はきのう、3月1日の期限延長にはオープンと述べていたが市場では、完全な合意には至らないものの、3月1日の期限までに何らかの部分的な合意が出るのではとの期待感もあるようだ。一方、2回目の米政府機関閉鎖は回避されそうな情勢。トランプ大統領は議会の合意に不満を示しながらも、閉鎖は回避したいとしており、何らかの条件は出る可能性はあるが、大統領は署名すると市場は見ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は小幅続伸、銀は下落。終値の前日比は、金が1.1~1.6ドル高、中心限月の4月限が1.1ドル高、銀が5.1~3.6セント安、中心限月の3月限が3.8セント安。金4月限は小幅続伸。時間外取引では、欧州時間からのドル高に上値を抑えられた。日中取引では、インフレ抑制を受けて押し目を買われて堅調となったが、ドル高を受け上げ一服となった。銀3月限は下落。日中取引で押し目買いが入ったが、ドル高を受けてマイナスサイドに転じた。ニューヨーク金4月限は小幅続伸。時間外取引では1312.3~1317.6ドルのレンジで推移、前日比1.6ドル安の1312.4ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、堅調となったが、欧州時間に入ると、ドル高に上値を抑えられた。物価上昇圧力が緩やかで、米連邦準備理事会(FRB)が当面利上げを見送るとの観測が強まった。金市場に資金が流入しやすい地合いが続くとして金が買われた。ただ、金は下げる場面もあった。外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替投資先とされる金に売りが出た。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の3月物は前日比0.80ドル高の1バレル53.90ドルで取引を終えた。サウジアラビアなどの石油輸出国機構(OPEC)加盟国の協調減産で、原油需給が引き締まるとの見方が強まった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.80~0.84ドル高。その他の限月は0.54~0.91ドル高。石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が協調減産を行っているなかで、舵取り役のサウジアラビアが3月に一段と減産する見通しであることや、米中通商協議に対する期待感が相場を押し上げた。サウジは日量980万バレル程度まで減産を強化する。トランプ米大統領は「中国との協議は順調に行っていると思っている」と述べた。米中通商協議が円滑に進展している場合、同大統領は対中関税の引き上げ延期を示唆している。米中の貿易交渉が進むとの期待感から米株式相場が続伸したこともリスク資産である原油相場を支えた。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が小幅続伸。終値の前営業日比は1.00セント安~0.75セント高。中心限月の3月限は0.50セント高の378.75セント。 大豆は小幅反落。終値の前営業日比は2.50~1.00セント安。中心限月の3月限は1.00セント安の916.50セント。新規の材料に乏しいなか、好調な米国の輸出を好感する買いが見られた。ただ、新規の材料に乏しいため3月限の取引レンジは2.75セントと比較的狭い幅にとどまったが、ほぼ高値引けするなど、底意の強さを窺わせる足取りとなった。


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