朝刊:2019/02/20

ダウは小幅高。昨年11月以来の高値をつける。貴金属は大幅続伸。オイルは五日連続続伸

NY為替

きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となった。メイ英首相が20日にブリュッセルでユンケル欧州委員長と会談する。市場では協議の進展に期待する見方があり、午後にポンド買いが急速に強まった。米国債利回りも低下する中、ドル円も戻り売りが優勢となり、110.50円近辺に値を落とす場面も見られた。東京時間には黒田日銀総裁の国会での発言もあって、ドル円は110円台後半まで上昇していたが、111円台を試すことなく伸び悩む展開。ただ、下押す動きも見られず水準は 保っている。今週は引き続き米中貿易協議がワシントンで開催され、木曜日には再び閣僚級協議が行われる予定。米中両国からは楽観的な発言も伝わっているが、具体的な中身はほとんど見えていない。市場もそろそろ具体的な中身を待ちたい姿勢にシフトしているのかもしれない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続伸した。3連休前の15日終値比8ドル07セント高の25891ドル32セントと昨年11月9日以来ほぼ3カ月ぶりの高値で終えた。市場予想を上回る四半期決算を発表したウォルマートが上昇し、小売銘柄に買いが広がった。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が8.07ドル高の25891.32ドル、ナスダック総合指数が14.36高の7486.77、S&P500が4.16高の2779.76。寄り付きは売りが先行しダウ平均も下げて始まったものの、下げを加速させることなく小幅高での推移が続いた。米国債利回りが低下し、序盤は銀行株が相場を圧迫したが、後半は銀行株も上げに転じる銘柄も出ている。銅や原油など国際商品相場が上昇し、エクソンモービルやシェブロンなど石油株が買われた。化学のダウ・デュポンなど素材株も上げ、ダウ平均を押し上げた。この日発表のウォルマートの決算が好調だったこともダウ平均をサポート。米既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も好調だった。同業他社がブラックフラーデに向けたプロモーションを例年よりも早く実施したこともあり苦戦も警戒されていたが、この10年で最高のホリデーシーズンとなり、2019年への懸念が緩んでいる。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が21.7~22.8ドル高、中心限月の4月限が22.7ドル高、銀が22.3~22.8セント高、中心限月の3月限が22.4セント高。金4月限は大幅続伸。ドル安を背景に欧州時間の時間外取引から上げ幅を拡大し、1333.5ドルまで上昇。日中取引開始後も投機的な買いが膨らみ、一段高となり、4月限としては昨年5月以来の高値となる1345ドルまで上値を伸ばした。 ユーロ・ドルが今月7日以来の高値となる1ユーロ=1.1357ドルまで上昇したことが支援材料。ユーロ高・ドル安の背景が中国人民元の上昇に絡んだユーロ、ポンド買い戻しも一因であったが、中国人民元の上昇を背景にした金買いも囃されたもよう。また20日の午後、先月29、30日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の公表があり、公表後のドル安の思惑や、米10年債の利回り低下も金買いを活発化させた要因になった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は5日続伸した。WTIで期近の3月物は前営業日15日と比べ0.50ドル高の1バレル56.09ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.47~0.50ドル高。その他の限月は0.27~0.59ドル高。米中通商協議に対する楽観論があるなかで、世界的な景気減速や石油需要の下振れ懸念が後退している。今週は19日から米ワシントンで協議が始まっており、22日まで行われる予定。中国が関税の効力をなくすために人民元相場を切り下げることを阻止するため、米国は人民元相場の安定を合意に盛り込もうとしており、関係筋によると暫定合意に至ったと報道されている。ブルームバーグが伝えた。原油先物相場は取引開始直後には下げに転じる場面もあった。15日時点で3カ月ぶりの高値を付けていたため、目先の利益確定売りも出やすかった。石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国の日量120万バレルの協調減産や、米国の制裁を背景にイランやベネズエラの減産が続く見通しであることも支援要因。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月は反落。終値の前営業日比は5.00セント安~変わらず。中心限月の3月限は5.00セント安の369.75セント。大豆は大幅反落。終値の前営業日比は7.00~3.75セント安。中心限月の3月限は6.75セント安の900.75セント。大豆の軟調な足取りに加え、小麦が大幅安となったことが売りを呼び下値指向を強めた。今春の米国コーン作付面積の拡大観測も引き続き弱材料視されるなか3月限は昨年11月28日以来となる370セント割れを示現。終値ベースでも370セント台の回復には至らず、安値に近い水準での終了となった。


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