朝刊:2019/02/22

ダウは四日ぶりの反落で103ドル安。貴金属は大幅安。オイルは小幅安

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=110円65~75銭で取引を終えた。21日発表の米経済指標が軒並み市場予想を下回ったのを材料視した円買い・ドル売りがやや優勢になった。この日発表の米経済指標は弱い内容が相次いだものの、米国債利回りは上昇が続いており、ドルに影響していない。前日のFOMC議事録が引き続きドルをサポートしていたのかもしれない。バランスシート縮小の年内終了についてはメンバーの意見が一致していたものの、年内の利上げについては意見が分かれていることが明らかとなった。 ただ円の上値は限られた。米債券市場では米中貿易交渉の進展期待などを背景に安全資産とされる米国債に売りが優勢となり、米長期金利が上昇した。日米金利差が拡大するとの観測が円相場の重荷だった。市場では年内の利上げ期待が後退しており、年内の利上げ確率は10%に満たない水準で織り込んでいる。ただ、今後の米経済指標の内容次第では利上げ期待が復活する可能性を残す議事録ではあった。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前日比103ドル81セント(0.4%)安の25850ドル63セントで終えた。米経済指標の下振れなどを受けて景気の先行き不透明感が強まり、景気敏感株を中心に売りが優勢となった。終値の前日比は、ダウ工業株、ナスダック総合指数が29.36安の7459.71、S&P500が9.82安の2774.88。この日発表になった米経済指標が相次いで弱い内容だったことから、株式市場は利益確定売りが優勢となった。前日のFOMC議事録でFRBは、年内のバランスシート縮小の停止については意見が一致したものの、年内の利上げの選択肢は残していることが明らかになったことも、株式市場を圧迫していた模様。米中が21日から米国で再開した貿易協議で合意するとの期待が相場を支えた。米中協議では閣僚級協議で知的財産権など構造問題についての「覚書」をまとめ、首脳会談で最終決着する見通しと伝わった。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が20.4~19.5ドル安、中心限月の4月限が20.1ドル安、銀が37.7~36.6セント安、中心限月の3月限が37.6セント安。金4月限は反落。時間外取引では、ユーロの戻りが売られたことを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、前日安値を割り込み、一段安となった。日中取引では、ドル高を受けて下げ幅を拡大した。銀3月限は反落。ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。ドルの代替投資先とされる金が売られた。前日に中心限月として昨年4月以来の高値を付け、心理的な節目とされる1350ドル前後まで上昇していたこともあって、持ち高調整目的の売りも出た。ニューヨーク金4月限は反落。時間外取引では1334.6~1344.3ドルのレンジで推移、前日比10.3ドル安の1337.6ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、ユーロの戻りが売られたことを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、ドイツの製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の悪化などを受けて一段安となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に下落した。WTIでこの日から期近となった4月物は前日比0.20ドル安の1バレル56.96ドルで終えた。原油の在庫や生産が拡大したのを手がかりに売りが出た。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.20~0.18ドル安。その他の限月は0.15ドル安~0.05ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、米原油生産量が日量1200万バレルと過去最高水準を更新したことが重しとなった。米国ではシェールオイルの増産が続いている。今年はシェールオイル増産の拠点であるパーミアンからの新たなパイプラインが順次稼働を始めることから、輸送コストが低下し、増産に弾みがつくと期待されている。売りが一巡すると下げ幅を縮小した。米中が貿易交渉で合意に近づいているとの期待が強く、世界景気や原油需要が持ち直すとの見方が相場を支えた。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み続伸。終値の前営業日比は0.50~4.75セント高。中心限月の3月限は4.75セント高の375.50セント。米中貿易協議の進展期待を受けて上昇した大豆に追随高となった。小麦高も買いを促すなか、3月限は14日以来の高値まで上昇。その後に転売が入って値を落としながらも終値ベースで375セント台を維持した。今日の上昇で15日以降の軟調な足取りがほぼ相殺された形となった。3月限は前日比0.25セント高の371.00セントで時間外取引を開始し、アジ アの時間帯は後半まで370.50~371.25セント狭いレンジ内での高下となった。後半を迎えると地合いを引き締め、372.50セントまで上昇。


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