朝刊:2019/02/27

ダウは小幅安の33ドル安。貴金属も小幅続落。パウエルFRB議長の議会証言の影響は市場には限定的か

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比45銭円高・ドル安の1ドル=110円55銭~65銭で取引を終えた。特段のドル売り材料は見当らないが、パウエルFRB議長の議会証言を無難に通過し、米国債利回りも低下していることから改めてドルを売る動きが出たのかもしれない。パウエルFRB議長は米上院銀行委員会で議会証言を行い、「経済の見通しは良好だが、一部に相反する流れ。日米の金利差が縮小するとの見方から円買い・ドル売りが優勢となった。必要ならバランスシート調整の用意」などと述べていた。特に先日のFOMCの内容から大きな変化はなく市場の反応も限定的となっている。一部からは、利上げの可能性を強調し、市場にネガティブな雰囲気が強まるのではとの警戒感も出ていたが、議長も慎重な発言をしていたようだ。

NYダウ

米株式相場は3営業日ぶりに反落した。ダウ工業株30種平均は前日比33ドル97セント(0.1%)安の26057ドル98セントで終えた。ホーム・センターのホーム・デポや建機のキャタピラーが大幅に下げ、ダウ平均を押し下げた。ホーム・センターのホーム・デポや建機のキャタピラーが大幅に下げ、ダウ平均を押し下げた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が5.16安の7549.30、S&P500が2.21安の2793.90。序盤は売りが先行したものの下押すこともなく前日水準に戻している。一方で上値追いのモメンタムも一服しており買い意欲も乏しい。 きょうはパウエルFRB議長の米上院銀行委員会での議会証言が行われていたが、「経済の見通しは良好だが、一部に相反する流れ。必要ならバランスシート調整の用意」などと述べていた。特に先日のFOMCの内容から大きな変化はなく市場の反応も限定的となった。

NY貴金属

ニューヨーク金は小幅続落、銀は小反発。終値の前日比は、金が1.9~0.8ドル安、中心限月の4月限が1.0ドル安、銀が0.3セント安~0.4セント高、中心限月の3月限が0.2セント安。金4月限は小幅続落。時間外取引では、押し目を買われる場面も見られたが、欧州時間に利食い売りが出て軟調となった。日中取引では、予想以下の米住宅着工件数やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けてドル安に振れたことから下げ一服となった。銀3月限は小反発。欧州時間の金軟調が圧迫要因となったが、日中取引のドル安を受けて値を戻した。 外国為替市場でドルが対ユーロなどで上げた場面で、ドルの代替投資先とされる金が売られた。ドルが下げに転じると金は下げ渋った。ニューヨーク金4月限は小幅続落。時間外取引では1325.5~1332.4ドルのレンジで推移、前日比3.5ドル安の1326.0ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、押し目買いが入った。欧州時間に入ると、ドル安一服などを背景に利食い売りが出て軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小反発した。WTIで期近の4月物は前日比0.02ドル高の1バレル55.50ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.02~0.05ドル高。その他の限月は0.09~0.40ドル高。原油価格が高すぎるとトランプ米大統領が石油輸出国機構(OPEC)を批判したことに対して、OPEC関係筋が米国の圧力に従わない意向を示したことで買いがやや優勢だった。原油相場は下げる場面が目立った。特に目新しい材料に乏しいうえ、約3カ月ぶりの高値圏で推移しているため、目先の利益を確定する目的の売りが出やすかった。ロイター通信によると、OPEC関係筋は「OPECプラスは石油在庫が過去5年平均まで減少するまで減産合意を継続する。計画に沿って減産を継続することを確信している」と述べた。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は出来高が薄い先限が変わらず~0.25セント高。それ以外が4.25~0.50セント安。中心限月の3月限は4.25セント安の366.25セント。大豆は総じて反落。終値の前営業日比は出来高の少ない先限が0.50セント高だが、それ以外が8.00~3.00セント安。中心限月の3月限は8.00セント安の903.75セント。中国の米国産農産物大量輸入が期待されながらも、輸出伸び悩みが失望売りを呼んだ。ブラジルでサフリーニャコーンの生育に適した天気が続いていることも売りを呼ぶ要因となった。3月限は昨年9月21日以来の水準まで下落し、ほぼ安値で取引を終えた。


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