朝刊:2019/02/28

ダウは続落の72ドル安。オイルは大幅続伸だがゴールドは三日続落。ライトハイザー代表の議会証言が市場を揺さぶるか

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=110円95銭~111円05銭で終えた。米国債をはじめ各国で国債利回りが上昇しており、ドル円も追随する動きとなった。前日はインドがパキスタンを空爆したが、今度はパキスタンが空爆を行い、インド軍のパイロット2名が拘束されている。米長期金利の上昇(債券価格は下落)を受け、日米の金利差が拡大するとの観測から円売り・ドル買いが入った。地政学リスクが圧迫し、ドル円は110円35銭近辺で下落していたが、NY時間に入って買い戻された格好。きょうはパウエルFRB議長やライトハイザーUSTR代表の議会証言が伝わっていた。パウエル議長は「バランスシート縮小の終了はまもなく発表される。バランスシート計画は合意に近い」と述べていた。来月のFOMCで何らかのアナスンスが期待できそうだ。一方、ライトハイザーUSTR代表からは「中国による追加購入だけでは合意できない」との認識が示されている。この発言でドル円は売りが強まる場面もあったが、一時的な動きに留まった。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前日比72ドル82セント(0.3%)安の25985ドル16セントで終えた。米通商代表部のライトハイザー代表が米中貿易協議の楽観論をけん制する発言をし、交渉長期化が改めて警戒された。終値の前日比は、ナスダック総合指数が5.21高の7554.51、S&P500が1.52安の2792.38。 前日はインドがパキスタンを空爆したが、今度はパキスタンがインドを撃墜したと発表し、インド軍のパイロット2名が拘束された。地政学リスクを嫌気し株式市場は売り先行で始まった。また、ライトハイザーUSTR代表が議会証言で、「中国による追加購入だけでは合意はあまりに厳しい」との認識を示したことも圧迫。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は反落。終値の前日比は、金が7.6ドル安~変わらず、中心限月の4月限が7.3ドル安、銀が16.0セント安~変わらず、中心限月の5月限が16.0セント安。金4月限は続落。時間外取引では、ユーロ安などドル高に振れたことを受けて軟調となった。日中取引では、ユーロ圏の景気減速や、米国債の利回り上昇を受けてドル高に振れたことを受けて軟調となり、15日以来の安値1318.4ドルを付けた。銀5月限は下落。ドル高を受けて軟調となり、15日以来の安値1573.5セントを付けた。外国為替市場でドルが対円や対ユーロで上げ、ドルの代替投資先とされる金は売りが優勢となった。 ニューヨーク金4月限は続落。時間外取引では1327.5~1332.0ドルのレンジで推移、前日比0.3ドル安の1328.2ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、ユーロの上値の重さなどを受けて戻りを売られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで、期近の4月物は前日比1.44ドル高の1バレル56.94ドルで取引を終えた。米原油在庫の減少を受けて、需給の引き締まりが意識され買いが優勢となった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.40~1.44ドル高。その他の限月は0.34~1.36ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が大幅に減少したことが相場を押し上げた。石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が減産していることや、米国の対ベネズエラ制裁で米原油輸入は日量591万7000バレルと1996年以来の低水準となった一方で、米原油輸出量が日量335万9000バレルと過去最高水準で推移していることが米原油在庫を圧迫した。米原油消費量が前週比でやや上昇したことも原油在庫の取り崩しにつながった。ただ、米製油所は夏場の需要期に備えた定期改修の時期にあり、製油所稼働率の上昇は限定的。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は2.50セント安~変わらず。中心限月の5月限は2.25セント安の373.75セント。大豆は期近の中心限月が小幅続落。終値の前営業日比は0.25セント安~0.75セント高。中心限月の5月限は0.25セント安の916.75セント。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が「中国による追加購入だけでは合意はあまりに厳しい」と語り、米中貿易協議への慎重な姿勢を見せたことが弱材料視されたほか、大豆安を受けて売り優勢となった。5月限は安値から値を回復することができず、ほぼ安値で取引を終えた。


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