朝刊:2019/03/01

ダウは69ドル安の三日連続続落。ゴールドも続落。オイルは三日続伸

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=111円35銭~45銭で取引を終えた。一時111円49銭と、ほぼ2カ月ぶりの円安水準を付けた。昨年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回り、米長期金利が上昇。ベトナムのハノイで行われた米朝首脳会談は不調に終わったようだが、リスク回避の動きも一時的でドル円は水準を維持していた。そのような中、NY時間に入って発表された10-12月期の米GDP速報値が予想を上回ったことでドル買いが強まった。アジアの株式相場が総じて下落。投資家が運用リスクを避けて、低金利で調達通貨である円を買う動きが優勢となった。GDPの7割を占める米個人消費は予想にこそ届かなかったものの底堅さは堅持しており、今回は設備投資の伸びが顕著に見られた。前年同期比で見れば3.1%成長と、トランプ政権が掲げる3%成長を達成している。減税の効果が持続的な成長を支援したようだ。今回のGDPから民間の内需が今後もモメンタムを維持する可能性を示唆するポジティブな内容との見方も出ている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比69ドル16セント(0.3%)安の25916ドル00セントで終えた。米中交渉の進展期待から週初まで上昇が続いただけに、利益確定を目的とした売りが出やすかった。米朝首脳会談で北朝鮮の非核化で合意に至らず、地政学リスクへの警戒も上値を抑えた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が69.16ドル安の25916.00ドル、ナスダック総合指数が21.98安の7532.53、S&P500が7.89安の2784.49。ベトナムのハノイで行われていた米朝首脳会談が不調に終わったことを株式市場はネガティブに捉えているようだ。今回の結果に米中も不調に終わるのではとの懸念も出ている。また、取引開始前までに発表になったIT・ハイテク株の決算が軒並み不調だったことも圧迫。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が5.6~4.9ドル安、中心限月の4月限が5.1ドル安、銀が13.5~13.2セント安、中心限月の5月限が13.2セント安。 米GDPが市場予想を上回り、リスク回避目的で買われやすい金は売りが優勢だった。早朝は買われる場面もあった。米朝首脳会談で北朝鮮の非核化を巡り合意に至らず、地政学リスクを意識した買いが入った 。金4月限は続落。時間外取引では、米朝首脳会談で合意署名に至らなかったことを受けて堅調となった。日中取引では、予想以上の米国内総生産(GDP)を受けてドル高に振れ、戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込んで一段安となり、15日以来の安値1314.5ドルを付けた。銀5月限は、日中取引のドル高を受けて軟調となり、13日以来の安値1560.5セントを付けた

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3日続伸した。WTIで期近の4月物は前日比0.28ドル高の1バレル57.22ドルで終えた。米経済成長に伴う需要増を見込む買いが優勢だった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.24~0.28ドル高。その他の限月は0.12ドル安~0.19ドル高。 前日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、米原油在庫が減少したことを手がかりとした上げが続いた。ただ、上昇の勢いは鈍かった。28日発表の中国の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が3年ぶりの低水準となり、相場の重荷となった。同国の原油需要が伸び悩むとの観測が浮上した。米製油所の原油消費量がやや上向いたほか、原油輸出が増加するなかで原油輸入が減少したことが、原油在庫の大幅な取り崩しにつながった。石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が減産を続ける一方で、米国は増産して販路を広げている。米国の制裁を背景にイランやベネズエラの輸出が減少していることも、米国産原油がシェアを広げている背景。また、米国の対ベネズエラ制裁は、ベネズエラから米国への原油輸出を大きく減らしている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は3.25セント~1.75セント安。中心限月の5月限は3.00セント安の370.75セント。 大豆は米中貿易協議への楽観的な見方後退で総じて続落。終値の前営業日比は7.00~3.00セント安。中心限月の5月限は6.50セント安の910.25セント。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は事前予測のレンジ内と中立的な内容だったが、大豆、小麦の下落が圧迫要因となった。テクニカル要因も売りを刺激するなか5月限はシカゴに中取引で下値を探る足取りを展開。昨年9月20日以来の水準まで値を落とした後、370.00セント割れに抵抗を見せながらも、安値に近い水準で取引を終える弱い足取りとなった。これで4日続落となる。


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