朝刊:2019/03/04

ダウは四日ぶりに反発。ゴールドは大幅続落。ドル高が重しでゴールドは上値をとることが難しいか

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比50銭円安・ドル高の1ドル=111円85銭~95銭で取引を終えた。一時は112円08銭と昨年12月20日以来約2カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。朝方発表になった2月のISM製造業景気指数が予想を下回り、2016年11月以来の低水準となったことから序盤はドル売りが強まる場面も見られた。今週発表になったシカゴPMIが予想外の強さを示していたことから、今回のISMも期待されていたが、その期待を裏切る格好となった。ISM発表直後はドル円も戻り売りが強まったものの、直ぐに切り返している。前日の米GDPが予想を上回り、米国債のイールドカーブはスティープ化を見せ始めている。昨年末に強まっていた今年の景気後退の警戒感を本格的に市場は緩め始めているのかもしれない。市場はまだ、FRBの年内利上げ期待までは高めていないようだが、きょうから3月相場に入ってドル高・円安を期待した動きが出ている可能性もありそうだ。ドル円は110円台でのもみ合いが続いたあとでの、200日線突破となっていることから、上値への期待感が高いのかもしれない。

NYダウ

米株式市場ではダウ工業株30種平均が4日ぶりに反発し、前日比110ドル32セント(0.4%)高の26026ドル32セントで終えた。米中が貿易交渉で近く合意するとの期待感が広がり、投資家心理が上向いた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が62.82高の7595.36、S&P500が19.20高の2803.69。序盤から買いが強まりダウ平均は200ドル超上昇して始まった。米中貿易協議への期待が再び高まっており、両首脳が今月中旬に会談を行うとの観測が伝わっている。 ただ、買いが一巡すると上値での利利益確定売りが強まり、この日発表になったISM指数が弱い内容だったことも圧迫しダウ平均は前日付近まで下落していた。3月相場に入り株式市場は次の材料探しの雰囲気もあり、クリスマス明けからの買い戻しの動きも一服しつつあるようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が17.2~16.4ドル安、中心限月の4月限が16.9ドル安、銀が38.2~36.9セント安、中心限月の5月限が37.8セント安。金4月限は続落。時間外取引では、ドル高などを受けて軟調となった。日中取引では、米経済指標が弱い内容となったが、ドル高を受けて売り優勢となり、1月25日以来の安値1293.2ドルを付けた。銀5月限は、ドル高を受けて軟調となり、昨年12月以来の安値1520.5セントを付けた。やはり、ドル高がドル建ての金の重荷だった。米株式相場の上昇も金先物の逆風となり、1月下旬以来およそ1カ月ぶりに節目の1300ドルを割り込んだ。ニューヨーク金4月限は続落。時間外取引では1307.2~1316.5ドルのレンジで推移、前日比8.8ドル安の1307.3ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、ドル高などを受けて軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4日ぶりに反落した。WTIで期近の4月物は前日比1.42ドル安の1バレル55.80ドルで取引を終えた。1日発表された米経済指標が市場予想を下回り、高値圏にあった原油先物の利益確定売りを誘った。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月がともに 1.42ドル安。その他の限月は1.41~0.68ドル安。ドル高が進展するなか、米エネルギー省が戦略石油備蓄(SPR)の放出を発表したことに圧迫された。また、米ISM製造業景気指数が予想を下回り、2016年11月以来の低水準となったことも圧迫要因。加えて、チャートがダブルトップの形となり、週末前の利食いが出やすくなったことも下げ幅を大きくした。なお、米国の時間帯の午後後半は、米国内の稼働中の原油リグ(掘削装置)が減少していたことで、下げ一服となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは反発。終値の前営業日比は1.50~2.25セント高。中心限月の5月限は2.25セント高の373.00セント。大豆は小反発。終値の前営業日比は0.25~2.00セント高。中心限月の5月限は1.25セント高の911.50セント。ドル高進展や、受渡通知期間に入っている3月限の大量受渡しに加えて、直近の安値を下回ったことによるテクニカル面からの売りで、一時は大きく崩れたが、その後は今週の続落に対する週末前の利食いの買い戻しが入りやすくなり大きく切り返し、結局引けは堅調だった。


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