朝刊:2019/03/06

ダウは小幅安の13ドル安。ドル円は年初来高値を更新。貴金属、オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=111円85銭~95銭で取引を終えた。良好な米経済指標を受け、午前に一時112円13銭近辺と昨年12月下旬以来ほぼ2カ月半ぶりの円安水準をつけた。米株式相場の下落を受けて円は買い戻され、下げ幅を縮めて終えた。この日発表のISM非製造業指数が予想を上回ったことがドル買いを強めている。12月、1月は景気の先行き不透明感や政府機関閉鎖などで低下が続いていたが、閉鎖も解除されたことから米サービス業のセンチメントは回復している模様。先週発表になった製造業はセンチメント回復の鈍さを示していたが、製造業の場合は海外経済や米中貿易問題の影響が色濃く出ているのかもしれない。個人消費など米内需の底堅さを示しているとも言え、きょうの結果はポジティブな内容ではあった。なお、雇用指数は前回から低下していた。週末に米雇用統計の発表を控え気がかりな結果ではあったが、必ずしも傾向が一致するとは限らない

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続落し、前日比13ドル02セント安の25806ドル63セントで終えた。米中の貿易交渉を見極めたいとして買いが手控えられた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が1.21安の7576.36、S&P500が3.16安の2789.65。きのうの流れを引き継いで売り先行で始まった。ただ、この日発表のISM非製造業景気指数が予想を上回ったことや、ターゲットやコールズといった小売の決算が好調だったことで押し目買いも見られ下値は支えられていた。しかし、上値を追う動きには乏しい。米中貿易協議や中国の景気対策への期待感が強まっているものの、市場は次の材料探しの雰囲気も強い。エネルギー株や銀行株が下げ、ハイテクや産業株はマイナス圏に下げている。一方IT株は堅調。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀はまちまち。終値の前日比は、金が2.9~2.7ドル安、中心限月の4月限が2.8ドル安、銀が0.1セント安~0.3セント高、中心限月の5月限が変わらず。金4月限は続落。時間外取引では、安値拾いの買いを受けて下げ一服となったが、欧州時間に入ると、戻りを売られた。銀5月限は、ドル高を受けて昨年12月以来の安値1506.0セントを付けたのち、下げ一服となった。1トロイオンス1284.7ドルで終えた。中心限月の4月限一時は1282.0ドルと1月下旬以来の安値を付けた。外国為替市場でドルが上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物は売られやすかった。ニューヨーク金4月限は続落。時間外取引では1284.3~1290.6ドルのレンジで推移、前日比0.4ドル安の1287.1ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、ユーロ安が圧迫要因となったが、安値拾いの買いが入って地合いを引き締めた。欧州時間に入ると、ユーロ安を受けて戻りを売られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小反落した。WTIで期近の4月物は前日比0.03ドル安の1バレル56.56ドルで取引を終えた。リビアの最大油田が生産を再開したと伝わり、需給が緩むとみた売りが優勢だった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.03ドル安。その他の限月は0.07ドル安~0.04ドル高。米中通商協議に関する公式な発表を待ちつつ、小動きだった。早ければ今月27日頃にも米中首脳会談が行われ、敵対的な関税を後退させる合意が成立する可能性があると伝わっているが、米中両政府から今のところ発表はない。ポンペオ米国務長官は短期間のうちに合意できることに期待感を示したものの、具体的な言及はなかった。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は出来高の薄い21年5月限が2.25セント安となったが、それ以外が0.50セント安~2.00セント高。中心限月の5月限は1.00セント高の375.75セント。大豆は期近の主要限月は反落。終値の前営業日比は2.25セント安~0.50セント高。中心限月の5月限は2.25セント安の913.75セント。前週に急落した後で売り警戒感が残るなか、前日に続いて修正場面を演じた。この日の上昇で5月限は375セント台を回復したが、取引レンジ自体は前日と概ね変わらず。全体的に様子見ムードの強まりを感じさせる足取りにとどまった


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