朝刊:2019/03/07

ダウは133ドル安で三日連続続落。ゴールドは小反発でオイルは小幅続落。明日の雇用統計を前に商品市況は様子見か

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反発し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=111円70銭~80銭で取引を終えた。米株式相場の下落を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、低金利で資金の調達通貨とされる円は買いが優勢となった。米株が調整モードを強め利益確定売りが優勢となる中、米国債利回りも下げており、ドル円も戻り売りに押される展開。この日発表になったADP雇用統計は予想を下回る内容だったものの前回分の上方修正を考慮すれば、米雇用の力強さは堅持されている。明確な売る理由は見当らないが、市場は次の材料探しのムードが強まっており、年初からの上げもここに来て一服している状況。特に景気の底堅さを示す米経済指標や、米中貿易協議の実際の合意などを待っている気配も見受けられる。目先の下値ポイントとしては100日線と200日線が111円40銭付近に来ており意識される。しかし、下値を試そうという雰囲気までは見らず、底堅さは堅持している。

NYダウ

米株式相場は3日続落した。ダウ工業株30種平均は前日比133ドル17セント(0.5%)安の25673ドル46セントと2月14日以来ほぼ3週ぶりの安値で終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が70.44安の7505.92、S&P500が18.20安の2771.45。取引開始直後から売りが優勢となり、ダウ平均は一時172ドル安まで下落する場面も見られた。エネルギー株や銀行株、産業株、そして、ヘルスケアが下げを先導。IT・ハイテク株も半導体を中心に戻り売りに押された。収益悪化への警戒感からエクソンモービルなどエネルギー関連株が売られた。米長期金利が低下(債券価格は上昇)し、利ざや縮小への警戒感からゴールドマン・サックスなど金融株も下落が目立った。半導体に関しては、DRAMおよびNANDの価格が従来の予想を下回って推移しているとの指摘が出ている。ただ、小売株には堅調なものも見られた。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は小幅安。終値の前日比は、金が2.8~3.1ドル高、中心限月の4月限が2.9ドル高、銀が2.6~1.7セント安、中心限月の5月限が2.0セント安。金4月限は反発。時間外取引では、米中の通商協議に対する懸念などが下支えとなったが、欧州中央銀行(ECB)の新たな刺激策の見方を受けて戻りを売られた。日中取引では、ドル高一服を受けて地合いを引き締めた。相場下落が続いた反動で持ち高調整の買いが入った。外国為替市場でドルがユーロに対して下落した場面で、ドルの代替投資先とされる金に買いを呼び込んだ。銀5月限は、米中の通商協議の行方などが待たれるなか、小幅安となった。ニューヨーク金4月限は反発。時間外取引では1285.7~1291.8ドルのレンジで推移、前日比2.9ドル高の1287.6ドルとなった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続落した。WTIで期近の4月物は前日比0.34ドル安の1バレル56.22ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が 0.34~0.32ドル安。その他の限月は0.30ドル安~0.01ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、米原油在庫が大幅に増加したことが重しとなった。原油の輸入拡大と輸出減少が在庫を押し上げた。米製油所の稼働率は2週連続で上昇し、原油消費量はやや増えたものの、取り崩し圧力は限定的。季節的に製油所稼働率は低水準にとどまっている。米原油生産量は日量1210万バレルと過去最高水準を維持した。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反落。終値の前営業日比は3.50~0.75セント安。中心限月の5月限は3.25セント安の372.50セント。大豆は大幅続落。終値の前営業日比は12.00~7.25セント安。中心限月の5月限は11.75セント安の902.00セント。ウクライナの豊作、EUの順調な生育を手掛かりにした小麦の下落、米中通商協議に対する失望売りで大幅に下落した大豆に追随する売りが見られた。また、米国内の週間エタノール生産量が減少しているにもかかわらず在庫が増加し今年最大の量に膨らんでいることも弱材料視された。5月限は370セント台は維持したが、前日の安値を割り込んで取引を終えており、下方への方向性が強まった印象を与える動きとなった。


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