朝刊:2019/03/08

ダウは四日続落の200ドル安。ゴールドは反落。昨年の12月以来の安値を付ける。オイルは反発

NY為替

NY為替市場は、この日のECB理事会を受けて世界経済への先行き不安を強め、ユーロが大幅に下落したほか、リスク回避の雰囲気から円高の動きも強まり、ドル円も売りが優勢となった。そして、円相場は続伸し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=111円55銭~65銭で取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が7日の理事会で年内の利上げを見送ると決めた。ECBは予想通りに新たな長期資金貸し出しオペ(TLTRO)をアナウンスしてきた。期間2年のTLTROを9月に開始するとしている。そのほか、少なくとも年内は利上げを行わない方針を示し、今年のGDP見通しは従来の1.7%から1.1%に大きく下方修正した。TLTROの9月開始は予想より遅い印象だが、年内利上げ期待を打ち消し、GDPの大幅下方修正は予想外にハト派色が強いイメージではあった。

NYダウ

米株式相場は4日続落した。ダウ工業株30種平均は前日比200ドル23セント(0.8%)安の25473ドル23セントと2月14日以来、3週ぶりの安値で終えた。欧州中央銀行(ECB)が年内は利上げを見送る方針を示し、ユーロ圏の経済見通しも引き下げた。欧州金利が低下したのを受けて米長期金利が下げ、利ざや縮小観測から金融株が売られた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が84.46安の7421.47、S&P500が22.52安の2748.93。序盤から売りが強まり、ダウ平均の下げ幅は300ドルを超える場面も見られた。この日のECB理事会の決定が世界経済の先行き不透明感を強めている。ECBは予想通りに新たな長期資金貸し出しオペ(TLTRO)を打ち出したほか、少なくとも年内は利上げを行わない方針も示した。更に今年のユーロ圏のGDP見通しを従来の1.7%から1.1%に下方修正した。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続落。終値の前日比は、金が2.9~1.1ドル安、中心限月の4月限が1.5ドル安、銀が4.6~4.3セント安、中心限月の5月限が4.5セント安。金4月限は反落。時間外取引では、ユーロの上値の重さなどを受けて軟調となり、昨年12月以来の安値1280.8ドルを付けた。日中取引では、欧州中央銀行(ECB)の新たな刺激策を受けてユーロ安に振れたことが圧迫要因となったが、株安を受けて下値は限られた。外国為替市場でドルが対ユーロで大きく上昇し、ドルの代替投資先とされる金の売りがやや優勢となった銀5月限は、ドル高や株安を受けて軟調となり、昨年12月以来の安値1498.5セントを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日ぶりに反発した。WTIで、期近の4月物は前日比0.44ドル高の1バレル56.66ドルで取引を終えた。主要産油国の協調減産により、原油需給が引き締まった状態が続くとの見方から買いが優勢となった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が 0.41~0.44ドル高。その他の限月は0.02ドル安~0.38ドル高。石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が現在の協調減産を6月以降も継続する可能性があることや、米国のイランやベネズエラに対する制裁が供給不足を警戒させている。ガソリン需要が拡大する北半球の夏場にかけても供給が絞られるようだと、需給がひっ迫するリスクがある。サウジやロシアによるOPECプラスは日量120万バレルの協調減産を行っている。来月のOPEC総会で現在の減産合意に関する点検が行われるものの、関係筋の発言によると、特に変更はないもよう。世界的に景気が減速するなか、現行の協調減産が終了する6月以降も減産が続けられる可能性がある。ただ、イランやベネズエラの供給規模は米国の方針次第であり、見通しにくい。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は7.25~1.50セント安。中心限月の5月限は7.25セント安の365.25セント。大豆は期近の主要限月が小幅反発。終値の前営業日比は3.75セント安~1.00セント高。中心限月の5月限は0.50セント高の902.50セント。米国のエタノール在庫が過去最大級に膨らんでいることが引き続き弱材料視された。また、米農家の負債が1982年以来、最高額まで膨らむとの見通しを受けて、コーン作付を控えた農家が現金を獲得するための大量放出観測、小麦の下落も売りを刺激するなか5月限は昨年9月19日以来の水準まで下落。安値からの戻りも浅いままほぼ安値で取引を終えた。


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