朝刊:2019/03/12

ダウは一時240ドル以上安く売られる展開も200ドル高で引ける。一方ゴールドは反落。オイルは反発

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいだった。前週末と同じ1ドル=111円15銭~25銭で取引を終えた。米株式相場が反発し、低金利で投資資金の調達通貨とされる円の重荷となった。世界経済の先行きを懸念した動きが先週あたりから強まっており、米国債利回りや米株の調整と伴にドル円も調整の動きが出ていた。きょうはエチオピア航空のボーイング機の事故もあって週明けの東京市場で110円台に下落する場面が見られたが、動きは一時的で111円台に再び戻している。きょうの米株式市場でボーイングは下落したものの、全体的には堅調な推移を見せ、ドル円も111円台を維持した格好。ただ、上値での戻り売り圧力も根強く、積極的に買い戻し入れる動きまでは見られていない。きょうは21日線が111円00銭付近に来ており、100日線と200日線が111円35銭/40銭水準に来ている。その間での推移に終始し、次のアクション待ちの状況。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反発し航空機の墜落事故を嫌気したボーイング株の急落という足かせをものともせず、前週末までの下げを押し目とみた投資家の買いが広がった。ただ、序盤は242ドル安まで下げて始まった。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が200.64ドル高の25650.88ドル、ナスダック総合指数が149.92高の7558.06、S&P500が40.23高の2783.30。エチオピア航空の新型旅客機「ボーイング737MAX8」が墜落した事故でボーイングが大幅安となり、ボーイングだけでダウ平均を300ポイント超押し下げる場面が見られた。ボーイングはダウ採用銘柄の中で最も値がさの株式であることから、ダウ式の計算では指数への寄与度が大きい。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が8.9~8.2ドル安、中心限月の4月限が8.2ドル安、銀が7.6~7.1セント安、中心限月の5月限が7.5セント安。金4月限は反落。時間外取引では、ユーロの上値の重さなどを受けて軟調となった。日中取引では、予想以上の米小売売上高や株高を受けて売り優勢となった。米株式相場が朝安後に上げに転じたため、実物資産の裏付けがあり、リスク回避ムードが強まった際に資金の逃避先になりやすい金が売られた。銀5月限は、ドル高や金下落を受けて軟調となった。ニューヨーク金4月限は反落。時間外取引では1294.2~1299.2ドルのレンジで推移、前日比4.2ドル安の1295.1ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、ユーロの上値の重さを受けて軟調となった。立会時間は、序盤の株安を受けて1297.3ドルまで戻した。その後は、予想以上の米小売売上高や株高に転じたことを受けて戻りを売られて軟調となり、1290.6ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の4月物は前週末比0.72ドル高の1バレル56.79ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.69~0.72ドル高。その他の限月は0.04~0.67ドル高。サウジアラビアのファリハ・エネルギー相が、6月の会合までにサウジやロシアを中心とした石油輸出国機構(OPEC)プラスが現行の協調減産を修正する可能性は低いと示唆したことが手がかり。世界的な景気減速による石油需要の下振れ懸念が根強く、来月のOPEC総会では日量120万バレルの減産規模が維持される見通し。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続落。終値の前営業日比は2.25~0.25セント安。中心限月の5月限は2.25セント安の362.00セント。大豆は軒並み続落。終値の前営業日比は6.75~3.00セント安。中心限月の5月限は5.75セント安の890.00セント。米農務省(USDA)発表の輸出検証高報告が伸び悩んだことが弱材料視されたうえ、輸出需要の停滞が続く小麦市場の弱い足取りを受けて売り優勢となった。5月限は引けにかけて値位置を落とす弱い足取りとなり、一代の安値を更新。安値更新後の買い戻しも限られるなか、ほぼ安値で取引を終えた。


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