朝刊:2019/03/14

ダウは反発で148ドル高。ボーイングの下げ止まり観測か。ゴールドはしっかり。オイルは大幅反発

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=111円10銭~20銭で終えた。午後に入って米株式相場が伸び悩む場面で、リスク回避の円買いがやや優勢になった。NY時間の終盤になってドル円は111円割れを試す場面が見られた。トランプ大統領が「米連邦航空局(FAA)は737MAX8と9の運航停止を命令する」と述べたことで、米株式市場でボーイングが下落し、ダウ平均は上げを帳消しにする場面も見られた。しかし、ボーイングは、自らFAAに暫定的な運航停止を進言したことを明らかにし、「その決定は十分な注意を払ったことによるもので、現在も737MAXの安全性に全幅の信頼を置き続けている」と述べた。ボーイングが直ぐに下げ渋ったことから、ダウ平均も再び上値を目指す展開が見られ、ドル円も111円台を維持している。なお、英議会が「合意なき離脱」を否決したことでポンドは上げ幅を拡大している。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比148ドル29セント高の25702ドル95セント(速報値)で終えた。朝方発表された1月の米耐久財受注額が市場予想に反して増加し、米景気に楽観的な見方が広がった。景気敏感とされる銀行や資本財株が買われた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が52.38高の7643.41、S&P500が19.40高の2810.92。ボーイングに下げ一服感が出ていたことがサポートしたほか、この日発表の生産者物価が予想を下回りインフレ傾向を示さなかったことも好感されている模様。FRBは“辛抱強く”という文言を使い利上げに対して慎重姿勢を示しているが、その姿勢を正当化する内容となった。更にこの日の米耐久財受注は予想を下回っていたものの、コア資本財が予想を上回っていたこともフォロー。GDPへの期待を高める内容となった。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が11.2~11.6ドル高、中心限月の4月限が11.2ドル高、銀が4.2~4.4セント高、中心限月の5月限が4.3セント高。金4月限は続伸。時間外取引では、英下院が欧州連合(EU)離脱案を否決し、先行き懸念が高まったことを受けて堅調となった。日中取引では、予想以下の米生産者物価指数(PPI)などを受けて上値を伸ばした。外国為替市場でドルが円など主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金の買いを誘った。銀5月限は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。ニューヨーク金4月限は続伸。時間外取引では1300.6~1309.4ドルのレンジで推移、前日比9.7ドル高の1307.8ドルとなった。4月限は、高寄りしたのち、英下院が欧州連合(EU)離脱案を否決し、先行き懸念から株安に振れたことを受けて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に3日続伸した。WTIで、期近の4月物は前日比1.39ドル高の1バレル58.26ドルで取引を終えた。一時58.48ドルと期近物としてほぼ4カ月ぶりの高値を付けた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.39ドル高。その他の限月は0.33~1.32ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油やガソリンの在庫が減少したことが手がかりとなり、年初来高値を更新した。季節的に製油所稼働率が87.6%と低水準で推移しているほか、需要が上向いていることから、例年のようにガソリン在庫は急速に減少を続けている。原油在庫も減少したが、先月から水準の変化は乏しく、石油製品の減少のほうが目立っている。最近の米石油在庫減少について、石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が行っている日量120万バレルの協調減産が効果を発揮し、米国の需給がひっ迫気味に推移している証として受け止められている。サウジやロシアなどOPECプラスは現行の減産を少なくとも6月まで継続するとみられており、今後も需給はひっ迫気味となる見通し。米国のガソリン需要は季節的にさらに拡大していく。米原油生産量は前週比 10万バレル減の日量1200万バレルだった。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の中心限月の期近が小幅続伸。終値の前営業日比は、1.75セント安~0.75セント高。中心限月の5月限は0.75セント高の366.50セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は3.25~6.00セント高。中心限月の5月限は4.00セント高の901.00セント。米国内のエタノール在庫の減少が買いを支援した。ただ、今春のコーン作付面積の拡大観測や小麦市場の軟調な足取りが弱材料視されたため上げ幅を縮小。5月限は前日よりわずかに上昇した程度で取引を終えるなど、頭の重さを窺わせる足取りにとどまった。5月限は、365.50セントで取引を開始した後にやや地合いを緩め、欧州の時間帯後半にかけて値を落とし363.75セントを付けた。


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