朝刊:2019/03/18

ダウは続伸の138ドル高。ゴールドも反発。オイルは小反落

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=111円45銭~55銭で終えた。朝方発表された米経済指標が市場予想を下回り、米景気の先行き不透明感を警戒した円買い・ドル売りが優勢だった。金曜日に発表された鉱工業生産やNY連銀指数が予想外に弱かったことは、強い米経済指標を欲している市場にとっては失望感が大きかったようだ。鉱工業生産は製造業の生産が予想外の減少となり、2ヵ月連続の減少となった。なお、米中協議について、きのうは米中首脳会談が4月以降に延期になるとの報道が流れていたが、協議は続いている。中国の李克強首相は「米中は横たわる残り1つの重大な問題の解決に取り組もうとしている」と述べ、米中交渉の合意に楽観的な見通しを示していたこともあり、期待感は依然として温存されている模様。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。前日比138ドル93セント(0.5%)高の25848ドル87セントで終えた。米中貿易協議が合意に向けて進展しているとの見方が強まり、投資家心理が上向いた。前日比は、ナスダック総合指数が56.99高の7687.90。金曜日のNY株式市場でダウ平均は一時200ドル超上昇。米中貿易協議への期待感が引き続き温存されている。序盤は下げる場面が見られた。取引開始前に発表になった鉱工業生産やNY連銀指数といった経済指標が予想外に弱かったことで下げに転じる場面が見られた。鉱工業生産は製造業の生産が予想外の減少となり、強い指標を待っている市場には失望感が広がった模様。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が7.3~8.4ドル高、中心限月の4月限が7.8ドル高、銀が15.2~15.5セント高、中心限月の5月限が15.3セント高。金4月限は反発。アジア時間の時間外取引からニュージーランドのモスク襲撃事件でテロに対して不安が強まったことや、北朝鮮が米国との非核化協議を停止することを検討していると伝えられたことで地政学リスクが強まり、買い先行となった。外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金が買われた。英の欧州連合(EU)離脱に伴う混迷が続くとの見方も、実物資産の裏付けのある金先物の買いを促した。前日に英議会がEU離脱の延期案を可決し「合意なき離脱」は避けられるとの見方が出た。欧州時間は英国の欧州連合(EU)離脱延期が可決されたことを背景にブレグジット(英国がEUから脱退)に対する不透明感から上げ幅を拡大した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は5営業日ぶりに小反落した。WTIで期近の4月物は前日比0.09ドル安の1バレル58.52ドルで取引を終えた。同日発表の米経済指標が市場予想に届かず、原油需要が伸び悩むとの懸念につながった。終値の前営業日比は、期近2限月はともに0.09ドル安。その他の限月は0.10ドル安~0.12ドル高。欧州の時間帯前半までは、戻り高値を更新する地合いを継続していたが、ニューヨーク連銀製造業景気指数や米鉱工業生産指数など米国の経済指標が弱い数値だったことで、いったん大きく崩れた。しかし、その後ダウ平均株価が大きく切り返したこともあり、下げ幅を縮小して、結局小幅安で引けた。この日発表の国際エネルギー機関(IEA)の月報で、世界の石油需給が2019年第1四半期の小幅な過剰から、2019年第2四半期には日量50万バレルの不足になると示されたことや、米国の稼働中の原油リグが1基ながら減少し、昨年5月以来の低水準になったことも下支え要因。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は、1.75~3.00セント高。中心限月の5月限は3.00セント高の373.25セント。大豆は反発。終値の前営業日比は3.50~10.75セント高。中心限月の5月限は10.75セント高の909.25セント。大豆、小麦が大きく戻していることが好感されるなか、ミシシッピ川のバージ運行が制限されていることで、荷動き低調から現物ベーシスが上昇していることにも支援された。加えて、米中西部の過剰な土壌水分が正常化するには、数週間の乾燥した天気が必要とされ、4月からの作付けに対する懸念が出始めていることも支援材料。


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