朝刊:2019/03/25

ダウは急反落の460ドル安で引ける。ゴールドはしっかり。オイルは続落

NY為替

日本時間午前5時すぎのドル円は109円90銭台。NY市場で110円の大台をしっかり割り込み、一時109円74銭近辺を付けた後、いったんはポジション調整に値を戻したが、NY市場夕方になって再び売りが出ている。下げた後の戻りが限定的で、下値リスクを意識する展開に。 一時下げ幅が縮まった米株が、引けにかけて再び売りが強まる展開となり、リスク警戒の円買いが強まる展開となったこともドル売りを誘っている。対新興国通貨に対してはドル買いが優勢で、対ブラジルレアルで年初来のドル高。対トルコリラでも一時5%のドル高リラ安を見せるなどの動きに。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は急反落し、前日比460ドル19セント(1.8%)安の2万5502ドル32セントとこの日の安値圏で終えた。米欧で発表された製造業関連の経済指標が市場予想を下回り、世界経済の減速懸念が強まった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が196.29安の7642.67、S&P500が54.17安の2800.71。22日の米国株は、大きく値を崩す展開となった。朝からマイナス圏で始まった米国株は、その後も売りが優勢に。 米国債利回りの低下などを嫌気した米金融株の売りが全体の重石となった。ダウ採用銘柄ではゴールドマンサックスとJPモルガンの二行が大きく売られている。売上報告が失望を誘ったナイキの6%を超える下げなども目立った。ダウ平均30業種中26業種が下げと、幅広い業種で売りが出ている。上記以外で目立ったのは3.5%超さげたダウデュポン、2.5%超下げたインテルとマイクロソフ トなど。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸。銀は反落。終値の前日比は、金が4.5~5.5ドル高、中心限月の6月限が5.1ドル高、銀が4.3~2.7セント安、中心限月の5月限が3.0セント安。 世界景気の先行き不透明感が増して投資家心理が悪化し、欧米の主要な株価指数が下落した。実物資産の裏付けがあり、リスク回避の際に買われやすい金先物相場の上昇を支えた。上値を追うような勢いも乏しかった。ドルが対ユーロなどで買われ、ドルの代替投資先とされる金先物の買い手控えを誘った。 金6月限は続伸。欧州などの製造業・購買担当者景況感指数(PMI)が一段と低下したことで、世界的な景気減速懸念が強まり、逃避的な需要が強まった。ただ、ドル高に振れたことは代替資産である金の上値を抑えた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の5月物は前日比0.94ドル安の1バレル59.04ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.94~0.91ドル安。その他の限月は0.90~0.35ドル安。 マークイットが発表した欧州の製造業の購買担当者指数(PMI)が一段と低下したことで、ユーロ圏の景気減速懸念がさらに強まった。景気減速による石油需要の下振れが警戒されている。ドイツの製造業PMIは44.7まで低下し、2012年以来の低水準となった。景気拡大・縮小の分岐点である50を3ヶ月連続で下回っている。ドイツの総合PMIは51.5と、約6年ぶりの低水準だった。PMIは国内総生産(GDP)に先行する傾向があり、ユーロ圏は景気後退とはいかないまでも、景気減速が続くことを示唆している。

シカゴコーン・大豆

コーンは続伸。終値の前営業日比は0.25~2.00セント高。中心限月の5月限は2.00セント高の378.25セント。 大豆は反落。終値の前営業日比は9.75~6.75セント安。中心限月の5月限は6.75セント安の903.75セント。前日の米海洋気象局(NOAA)の3カ月予報で、コーンベルト西部を中心とした洪水被害に対する懸念が表明されたこともあり、過剰な土壌水分による作付け遅れ懸念が引き続き支援材料。デイリー報告で、中国向けの米国産コーンの大口輸出成約が報告されたことも好感された。また、ファンドの売り越しが大量に残っていることで、今後の踏み上げ(損失覚悟の買い戻しによる上昇)の可能性を指摘する声もあった。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。