朝刊:2019/04/02

ダウは329ドル高の三日続伸。ゴールド、シルバーは反落。オイルは大幅に続伸

NY為替

1日のNY為替市場はドル買いが優勢となり、ドル円は111円台を回復した。この日から4月相場に入る中、米中の製造業の景況感指標が改善していたことがサポートとなり市場は景気の先行き不安を緩めている。一方欧州市場は、英議会が1日、メイ首相と欧州連合(EU)の離脱協定案に代わる案を議員主導で探す検討を再開する。よって、EUとの関係を重視したソフトブレグジット(穏健離脱)に傾くとの観測から、ポンドが買われた。米株式市場も大幅高となり、米国債利回りも大幅に上昇する中でドル円は買い戻しが強まった。先月の市場はドイツの弱い指標をきっかけに世界経済の先行き懸念を強め、米10年債と3ヵ月物の利回りが逆イールドを示すなど景気後退を警戒したネガティブな雰囲気が席巻していた。ドル円も心理的節目の110円を割り込むなど売りが強まったが、3月末にかけて買戻しも見られ、きょうは株高と伴に111円台を回復。21日線や100日線を上回って来ており、111円45銭付近に来ている200日線を試す動きが見られている。

NYダウ

米ダウ工業株30種平均は3日続伸し、前週末比329ドル高の26258ドルとほぼ半年ぶりの高値で終えた。米中の製造業関連の経済指標の改善を受けて、中国事業の比率が高い銘柄や景気敏感株を中心に買いが優勢となった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が99.59高の7828.91、S&P500が32.79高の2867.19。日曜日に発表になった中国の企業景況感指標が予想を上回ったことからリスク選好の動きが優勢となった。米中貿易協議の進展への期待も引き続き相場をサポート。先週末にムニューシン米財務長官は協議は建設的に行われていると言及していたが、一部報道で中国が米国からの自動車や自動車部品への関税引き上げを見送る可能性を伝えており、株式市場も期待感を高めている。これを受け自動車株が堅調。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が4.6~2.5ドル安、中心限月の6月限が4.3ドル安、銀が1.1~0.5セント安、中心限月の5月限が1.1セント安。金6月限は反落。時間外取引では、ユーロ高が支援要因となる場面も見られたが、株高などを受けて戻りを売られた。日中取引では、予想以下の米小売売上高を受けて地合いを引き締めたが、株高・ドル高を受けてマイナスサイドに転じた。世界的に株式相場が上昇し、実物資産の裏付けがありリスク回避の際に買われやすい金先物には売りが優勢だった。銀5月限は、金堅調につれ高となる場面も見られたが、ドル高などを受けて小幅安となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に続伸した。WTIで期近の5月物は前週末比1.45ドル高の1バレル61.59ドルで取引を終えた。中国と米国の経済指標が改善し、世界景気への懸念が和らいだ。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が 1.43~1.45ドル高。その他の限月は0.24ドル安~1.40ドル高。米国や中国の良好な経済指標を受けて、世界的な景気減速懸念に伴う石油需要の下振れ懸念が後退した。3月の中国製造業購買部担当景気指数(PMI)が景気判断の分岐点である50を回復したほか、同月の米ISM製造業景気指数が堅調だった。週末にかけての報道で、米中通商協議が前進したと伝わったことも景気減速懸念を和らげた。2月の米小売売上高は弱かったが、米経済に対する懸念はあまり強まっておらず、米株式市場は上昇した。悪天候や税還付の遅れが消費を圧迫したとみられており、表面的な弱さを真に受ける動きは限定的だった。

シカゴコーン・大豆

コーンは出来高の薄い期先限月以外が反発。終値の前営業比は21年7月限、同9月限が0.25セント安となっている以外、1.25~5.25セント高。中心限月の5月限は5.25セント高の361.75セント。大豆は総じて反発。終値の前営業日比は8.75~11.25セント高。中心限月の5月限は11.25セント高の895.50セント。前週末に大きく下落した後で修正のための買い戻しが入ったうえ、好調なコーン輸出、米中通商協議の進展期待を受けた大豆高が買いを呼ぶ要因となった。5月限はこの日、後半に値を伸ばしており、高値圏での終了となったが、終値は3月29日に付けた安値の次に低い水準となっている。


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