朝刊:2019/04/09

ダウは83ドル安で小休止状態か。ゴールドは続伸。オイルも五ヶ月ぶりの高値を付ける。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は上昇し、前週末比20銭円高・ドル安の1ドル=111円45~55銭で取引を終えた。10日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、足元で積み上がっていたユーロ売り・ドル買いの持ち高を調整する動きが広がり、対円でもドル売りが優勢だった。リビアの首都トリポリ近郊で軍事衝突が発生し、内戦本格化するのではとの警戒感が強まっている。これを受けて商品市場で原油相場が大きく上昇し、原油高・ドル安を誘発した模様。ボーイングの下げでダウ平均が下落する中、ドル円は一時111円台前半まで値を落とす場面が見られた。FRBは年内の利下げまでは見込んでいないが、市場は年内利下げの確率を50%超織り込む動きを見せており、利下げ期待を高めている。先週、トランプ大統領がFRBに利下げを求める発言をしたこともその期待感を増幅させているようだ。ドル円は111.30円近辺まで値を落としたが、ロンドンフィキシングを境に買い戻しが出て、111.50円近辺まで戻した。本日の200日線は111.50円付近に来ており、全般的に底堅さは堅持している。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前週末比83ドル97セント(0.3%)安の2万6341ドル02セントで終えた。ボーイング株が大幅安となり、ダウ平均を押し下げた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が15.19高の7953.88、S&P500が3.03高の2895.77。ボーイングの下げがダウ平均を圧迫している。ボーイングだけで118ポイント押し下げた格好。737MAXのインドネシアとエチオピアでの2件の墜落事故を受け、同機種の生産を月間52機から42機に生産を縮小する方針を打ち出した。運航停止が長引いた場合に減産を拡大する可能性を排除していない。これを受けアナリストからの投資判断を「中立」に引き下げる動きも出ている。目標株価も従来の480ドルから420ドルに引き下げた。737MAXの回復は簡単ではなく、相当程度の時間がかかるとしている

NY貴金属

ニューヨーク金・銀は続伸。終値の前日比は、金が6.2~7.4ドル高、中心限月の6月限が6.3ドル高、銀が13.0~13.6セント高、中心限月の5月限が13.0セント高。 金6月限は続伸。時間外取引では、米国債の利回り低下やアジア株の下落を受けて堅調となった。日中取引では、ドル安を受けて3月28日以来の高値1307.9ドルを付けたが、買い一巡後は上げ一服となった。中国人民銀行(中央銀行)が7日、3月に外貨準備のうち金の保有量を増やしたと公表した。今年は中央銀行による金の購入が続くとの思惑が買いを後押しした。銀5月限は、金堅調やドル安を受けて3月28日以来の高値1527.5セントを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の5月物は前週末比1.32ドル高の1バレル64.40ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.18~1.32ドル高。その他の限月は0.08ドル安~1.04ドル高。先週末に発表された米雇用統計で世界的な景気減速懸念がやや後退していることや、石油輸出国機構(OPEC)を中心とした減産、米国のイラン・ベネズエラ制裁による供給減に加えて、リビアで武力衝突が続いていることが相場を一段と押し上げた。需要期の供給不足が警戒されているなか、リビアの供給不安が高まっていることは相場を刺激している。リビアのほぼ大半を支配するハフタル司令官は、国際的に認められた暫定政府があるトリポリ付近で戦闘を激化させており、原油の供給途絶が警戒されている。トリポリ国際空港を巡って、ハフタル司令官が率いるリビア国民軍(LNA)と暫定政府側の部隊の衝突が激しくなっているもよう。沿岸部にあるミティガ国際空港にLNAが空爆を行っているとの報道もある。ただ、パイプラインや製油所、輸出港など石油関連施設で被害が発生しているとの情報は今のところない。

シカゴコーン・大豆

コーンは続落。終値の前営業日比は2.50セント安~1.75セント高。中心限月の5月限は2.50セント安の360.00セント。 大豆は小幅続落。終値の前営業日比は1.50~0.25セント安。中心限月の5月限は0.25セント安の898.75セント。9日に発表される米農務省(USDA)の月例需給報告を前にして期末在庫上方修正が見込まれていることが弱材料視されて売り優勢で運ばれた。米中通商協議に関し進展期待は強まりながらも、見通し不明感に残ることも懸念されて売りを呼ぶ一因となった。5月限の終値は3月29日以来の低い水準となった。 中心限月の5月限は、362.25セントで寄り付いた後は様子見ムードが強いなか欧州の時間帯終盤まで362.00~363.00セントのレンジ内での往来にとどまった。


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