朝刊:2019/04/12

ダウは本日もほぼ横ばいの14ドル安。ゴールドは大幅反落。オイルも反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに下落した。前日比65銭円安・ドル高の1ドル=111円60~70銭で取引を終えた。朝方発表の米経済指標が市場予想より良好な内容となり、米景気の強さを意識したドル買い・円売りが優勢となった。朝方発表された米生産者物価(PPI)や新規失業保険申請件数をきかっけにドルは買い戻しを強めた。このところドルの上値を抑えていた原油の上げがきょうは一服しており、米国債の上げと伴にドルをサポートしたようだ。ドル円はNY時間に入って一本調子の上げとなり、111円台半ばの200日線を回復している。ファンド勢の買いなどが観測されていた。前日の水曜日は重要イベントが重なったビック・ウェンズデーとなったが、波が立つことなく無難な通過となった。FOMC議事録ではFRBの慎重姿勢が示される一方で利下げのヒントまでは無く、臨時のEU首脳会談では英EU離脱期限の10月末までの延長が決まった。英EU離脱に関しては不透明感がこの先も続くことになるが、ひとまず合意なき離脱のリスクは後退しており、ドル円にとってはポジティブな材料となった模様。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。投資家の関心が米連邦準備理事会(FRB)の金融政策から企業業績に移りつつあるなか、賃金の引き上げに触れたアマゾン・ドット・コムの株主向け手紙が市場の関心をさらった。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が14.11ドル安の2万6143.05ドル、ナスダック総合指数が16.89安の7947.36、S&P500が0.11高の2888.32。前日のビックウェンズデーが無難に通過したこともあり、きょうの市場は全体的に動意薄の中、米国債利回りが上昇し銀行株に買い戻しが入ったほか、産業株にも買いの動きが見られた。一方で原油相場が上げ一服となっておりエネルギー株が軟調なほか、ヘルスケアの下げが目立ち相場を圧迫した。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が21.9~19.8ドル安、中心限月の6月限が20.6ドル安、銀が38.7~37.7セント安、中心限月の5月限が37.7セント安。金6月限は反落。時間外取引では、ユーロ高一服を受けて戻りを売られた。日中取引では、米新規失業保険申請件数や米卸売物価指数(PPI)を受けてドル高に振れたことが圧迫要因となって急落した。外国為替市場でドルが対円やユーロで上昇し、ドルの代替投資先とされる金が売られた。3月の米卸売物価指数(PPI)が前月比で上昇。インフレ圧力が強まれば米連邦準備理事会(FRB)が利上げを再開し、金市場に資金が流入しにくくなるとの見方も相場の重荷となった。 銀5月限は、ドル高を受けて急落し、昨年12月以来の安値1484.5セントを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで、期近の5月物は前日比1.03ドル安の1バレル63.58ドルで取引を終えた。世界経済の減速や原油の供給増で、需給が緩むとの思惑が広がった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.03~0.98ドル安。その他の限月は0.94ドル安~0.03ドル高。原油高が続いた場合、石油輸出国機構(OPEC)は7月以降に増産を実施することを検討している。ロイター通信が関係筋の話として伝えた。ベネズエラやイランの生産量減少が続くなか、OPECがロシアなどと協調減産を継続すると、引き締めすぎるリスクが高まるという。現在、OPEC加盟国と非加盟国は日量120万バレルの減産を行っている。6月25~26日に総会が行われる予定。来月19日には共同閣僚監視委員会(JMMC)も行われる見通し。OPEC月報によるとベネズエラでは減産が続いており、節目の日量100万バレルを下回った。米国による制裁の影響があるほか、経済危機でベネズエラ国営石油会社 (PDVSA)の老朽化した石油関連施設に対する設備投資が不足している。食料品、飲料、医薬品など生活必需品だけでなく、電力の供給が不安定となっていることも石油生産の障害となっている。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反落。終値の前営業日比は2.25セント安~変わらず。中心限月の5月限は1.75セント安の360.00セント。大豆は概ね反落。終値の前営業日は出来高の薄い期先限月が0.25セント高となっているが、それ以外が7.50~5.50セント安。中心限月の5月限は6.75セント安の895.25セント。米農務省(USDA)が発表した週間純輸出報告が予想の下限にも達しない弱気な内容だったことに加え、ドル高傾向が手掛かりとなって売り優勢で運ばれた。ただ、米コーンベルトでの猛吹雪に伴う小麦高や下落後の修正のための買い戻しが見られており5月限は360セント台は維持している。 361.25セントで取引を開始した5月限は、序盤に値位置を切り上げたものの、その後はアジアの時間帯を終えるまで361.75~362.20セント、極めて狭いレンジ内での往来にとどまった。


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