朝刊:2019/04/15

ダウは269ドル高の大幅反発。ゴールドも小幅高。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比35銭円安・ドル高の1ドル=111円95銭~112円05銭で取引を終えた。12日発表の米銀行大手の決算をきっかけに株式市場で業績期待の買いが広がった。ロンドン市場朝に発表された中国の輸出拡大や与信拡大の動きが世界的なリスク選好の動きにつながった。特に与信拡大は、2月の春節後の与信の鈍化を受けて中国の景気減速懸念につながっていただけに、今回の予想を大きく超える回復(3月2.86兆元、予想1.85兆元、2月0.7億元)を受けて、中国の景気回復期待が広がった形。欧州株、米国株時間外などの上昇、債券利回りの上昇(債券価格の低下)などのリスク選好の動きに、ドル円はNY朝に112円手前を付ける動き。いったん上値を抑えられると、朝一買いが強まった米株にも調整が入ったこともあり、少し調整ムードとなったが、午後に入って再びの株高利回り上昇ドル高円安という流れに、ドル円は112円09銭を付ける動きが見られた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発し、前日比269ドル25セント(1.0%)高の2万6412ドル30セントで終えた。米銀行大手JPモルガン・チェースが発表した2019年1~3月期決算が市場予想を上回る増収増益となり、金融株を中心に業績期待の買いが入った。終値の前日比は、ナスダック総合指数が36.81高の7984.16、S&P500が19.09高の2907.41。NY市場オープン前の米金融機関大手JPモルガンとウェルズファーゴの好決算が米株全体の支えに。ダウ平均採用銘柄ではJPモルガンに加え、同業のゴールドマンサックスにも買いが入り、全体を支えた。また、11月から米国でスタートする動画配信サービスへの期待感が強まったディズニーが大幅高。同社株の一日の上げ幅としての記録を更新する前日比11.5%の上昇が見られた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が1.7~4.4ドル高、中心限月の6月限が1.9ドル高、銀が9.5~10.2セント高、中心限月の5月限が9.6セント高。金6月限は反発。ドルインデックスが低下したことがドルの代替資産とされる金を押し上げた。ただ、最近の米経済指標で米国の利下げ観測が後退しているほか、3月の中国の輸出が市場予想以上に伸びたことや、欧米の主要な株価指数が上げたことは金の上値を抑制した。外国為替市場でドルが対ユーロなどで下落し、ドルの代替投資先とされる金が買われた。中国の景気懸念が後退したことや主要国の株式相場の上昇を受け、リスク回避姿勢が高まると買われやすい金先物の上値は重かった。12日、中国税関総署が発表した3月の貿易統計によると、ドル建て輸出は前年比 14.2%増加し、市場予想である7.3%増を上回った。来週、17日には1-3月期の中国国内総生産(GDP)が発表される。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の5月物は前日比0.31ドル高の1バレル63.89ドルで取引を終えた。中国や欧州の良好な経済指標を受け、世界景気に対する懸念が和らいだ。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が 0.31~0.35ドル高。その他の限月は0.29~0.52ドル高。米国の制裁を背景にイランやベネズエラで減産が続いていることや、リビア情勢がさらに緊迫していることが相場を押し上げた。今週、石油輸出国機構(OPEC)が発表した月報ではベネズエラの生産量が一段と減少し、節目の日量100万バレルを下回った。同国のマドゥロ政権が転覆しない限り、米国の制裁は続く見通し。来月初め、米国のイラン石油制裁の緩和期間が終了するが、その後の措置についてはまだ発表されていない。リビアでは、リビア国民軍(LNA)と国民合意政府(GNA)の戦闘がGNAの首都であるトリポリ付近で激化している。ハフタル司令官が率いるLNAは武力でリビアを統一しようとしている。GNAは国連が暫定政府であると認めている一方で、LNAはエジプトやアラブ首長国連邦(UAE)やロシアが支持している。サウジが資金面でLNAを支援するとの報道もあった。伊ENIとリビア国営石油会社が共同で運営する同国最大級の石油ガスプラントの付近では爆撃があったもよう。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が反発。終値の前営業日比は1.25セント安~1.00セント高。中心限月の5月限は1.00セント高の361.00セント。大豆は期近の主要限月は変わらず。終値の前営業日は1.00セント安~変わらず。中心限月の5月限は変わらずの895.25セント。米コーンベルト西部で再び降雪となったことで、作付遅延遅れに対する懸念が強まりり買い優勢となった。春小麦の作付遅れ懸念を受けた小麦高も買いを支援。ドル高傾向に上値を抑制されて前日の安値と同じ水準まで下押される場面も見られたが、買い戻されて360セント台に浮上し、この日の高値に近い水準で取引を終えている。360.25セントで取引を開始した5月限は、序盤に359.00セントまで値を落とし、その後は欧州の時間帯前半まで359.00~360.25セントのレンジ内での往来にとどまった。


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