朝刊:2019/04/17

ダウは小幅高の前日比67ドル高。ゴールドは大幅続落。一方、オイルはしっかり。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに小反発し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=111円95銭~112円05銭で取引を終えた。円はやや高く始まった後、米長期金利の上昇を受けて上げ幅を縮めた。朝方発表の米鉱工業生産は予想外の減少となり、第1四半期の製造業の生産の弱さが確認されている。第1四半期のGDPは前期比年率換算で1%台への減速が見込まれているが、その見方を追認する内容ではあった。ただ、ドル円の反応は限定的。 きょうは米国債利回りが上昇しドルをサポート。きのうのエバンス・シカゴ連銀総裁やローゼングレン・ボストン連銀総裁の発言から、利上げの可能性も残していると見られ、景気の先行きに強気な見方を堅持している。少なくとも利下げの可能性を強調するような内容ではなかった。ただ、市場の一部からは年内のドルは下落が見込まれるとの弱気な見方も多い。既にバリュエーションは高い中で、この先、他国との成長格差が縮小して行くことが見込まれドルを圧迫するという。

NYダウ

米株式相場は反発した。ダウ工業株30種平均は前日比67ドル89セント(0.3%)高の26452ドル66セントと昨年10月上旬以来の高値で終えた。医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)など、米主要企業が発表した2019年1~3月期決算で1株利益などが市場予想を上回り、好感した買いが入った。終値の前日比は、ナスダック総合指数が24.22高の8000.23。取引開始前に発表になった決算を受けてジョンソン&ジョンソンが上昇し指数をサポートした。減益ではあったものの1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、予想は下回ったものの、通期の1株利益の見通しを従来から上方修正している。一方、ユナイテッド・ヘルスも底堅い決算を発表し寄り付きは上昇して始まったものの、買い一巡後は戻り売りが強まり失速した。他のヘルスケア株も連れ安。この動きを受けてダウ平均は一時145ドル高まで上昇したものの、その後は伸び悩む動きとなった。きょうは引け後にネットフリックスやIBMの決算が控えているが、IT・ハイテク株の買いが優勢となり相場をサポートしていた。なお、両銘柄は引けに決算を発表しており時間外で株価は下落している。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅続落、銀は反落。終値の前日比は、金が14.3~14.1ドル安、中心限月の6月限が14.1ドル安、銀が6.6~5.7セント安、中心限月の5月限が6.0セント安。米株高で投資家が運用リスクを取る姿勢を強め、金は売られやすかった。米シカゴ連銀のエバンス総裁が15日米CNBCテレビのインタビューで「政策金利は2020年秋まで据え置くこともありうる」と発言し、金利上昇期待が一段と後退した。投資家は相対的に安全資産とされる金を売って、株式を買う動きを強めた。金6月限は大幅安。時間外取引からドルが対ユーロで小高く推移したこと、アジア株の上昇から手じまい売り先行ムードとなり、1285ドルまで下落。日中取引では、前半から下げが加速し、1280ドルの節目を割り込む下げとなった。ドルが対ユーロで堅調に推移したこと、米長期金利の上昇、テクニカル要因からの売りを浴び、2ケタ安となり、昨年12月24日以来の安値となる1275.5ドルまで値を崩した。中盤以降も米株が買い優勢となったことで安値拾いに慎重となり、この日の安値圏から抜け出せずに引けた。

NY原油

NYMEXのWTIで期近の5月物は前日比0.65ドル高の1バレル64.05ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.0.63~0.65ドル高。その他の限月は0.06ドル安~0.59ドル高。北半球が需要期入りするなかで、リビアで内戦が続いていることや、イランやベネズエラの減産見通しが相場を下支えした。リビアではハフタル司令官が率いるリビア国民軍(LNA)の前進が食い止められているが、トリポリ周辺では戦闘が続いている。ただ、今のところ石油関連施設の被害は伝えられていない。ロイター通信の調査によると、4月のイランの原油輸出量は平均で今のところ日量100万バレルを下回り、今年の最低水準となっているもよう。3月は日量110万バレル程度だった。米国は5月初めまでの期限付きでイランに対する石油制裁を緩めているものの、各国に対してこの期限内にイランからの輸入を削減するよう求めている。ただ、イラン産原油の最大の取引国である中国やインドは5月以降も輸入継続を容認されるとの見方がある

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。3.75~0.75セント安。中心限月の7月限は3.75セント安の367.75セント。 大豆は反落。終値の前営業日は10.75~6.75セント安。中心限月の7月限は10.75セント安の901.75セント。前日のシカゴの取引終了後に米農務省(USDA)が発表した作柄報告で米コーンベルトでの作付ペースが1%ながら進展を見せたこと、また平年の5%には遅れながらも前年同時期と同じ3%だったことで作付遅延観測が後退し、売り優勢で運ばれた。小麦安も売りを呼ぶ要因となるなか、7月限は終値ベースで370セントを割り込んだ。中心限月の7月限は、371.22セントで寄り付いた後は見送りムードが強いなか、370.50~371.25セントのレンジ内での往来が欧州の時間中盤まで続いた。


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