朝刊:2019/05/07

トランプ大統領のツイッター発言で令和初日の株式市場は波乱含みの展開。商品市場も翻弄されるのか

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前週末比35銭円高・ドル安の1ドル=110円70銭~80銭で取引を終えた。トランプ大統領がきのう、2000億ドル分の中国からの輸入品に課す関税を、10日から現在の10%から25%に引き上げるとツイッターで表明した。週明けの金融市場はリスク回避の雰囲気が強まり、為替市場は円高が強まっている。東京勢が連休で休みの中、ドル円はアジア時間に110円30銭近辺まで下落した。ただ、ロンドン、NYとかけて買い戻しが優勢となった。緩やかなドル買いの流れが出ているほか、米国債利回りも下げ渋る動きを見せており、ドル円をサポートしている。米中協議に関しては水曜日からワシントンで最終協議が行われる。大統領のツイートはそれ前にした威嚇との見方もある中、市場では協議の行方を見極めたい雰囲気もあるようだ。中国側の代表団がワシントンを予定通り訪問するとの報道も伝わっており、ドル円も下げ渋る動きを見せている。いずれにしろ今週は米中協議の行方に注目が集まりそうだ。

NYダウ

米株式相場ではダウ工業株30種平均は反落した。前週末比66ドル47セント(0.3%)安の26438ドル48セントで終えた。トランプ米大統領が対中関税の引き上げを表明したことをきっかけに米中貿易摩擦への懸念が再燃した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が40.71安の8123.29、S&P500が13.17安の2932.47。トランプ大統領がきのう、2000億ドル分の中国からの輸入品に課す関税を、10日から現在の10%から25%に引き上げるとツイッターで表明した。週明けの株式市場はリスク回避の雰囲気が強まり、米株も産業株やIT・ハイテク株など幅広い銘柄に売りが先行した。ダウ平均も寄り付き直後に一時471ドル安まで下げ幅を拡大して始まったが、その後は買い戻しも入り下げ渋っている。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反落。終値の前日比は、金が2.3~2.6ドル高、中心限月の6月限が2.5ドル高、銀が5.7~5.0セント安、中心限月の7月限が5.1セント安。金6月限は続伸。時間外取引では、米中の通商協議に対する懸念などを受けて上昇したが、人民元急落によるドル高を受けて上げ一服となった。日中取引では、株安などを受けて押し目を買われた。米中摩擦の激化への警戒感から世界的に株式相場が下落し、実物資産の裏付けがあり逃避資金の受け皿となりやすい金先物には買いがやや優勢となった。ただ、外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇すると、ドルの代替投資先とされる金は売りに押され、相場は下げて推移する場面もあった。 銀7月限は、ドル高が圧迫要因になったが、日中取引では金の下げ一服を受けて安値から戻した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで、期近の6月物は前週末比0.31ドル高の1バレル62.25ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.31~0.33ドル高。その他の限月は0.34~0.44ドル高。トランプ米大統領が中国からの輸入品2000億ドル分について、今週10日から敵対的な関税を10%から25%に引き上げると表明したことで、最終合意に向かっているとみられていた米中通商協議の行き詰まりが警戒され、原油を含めて金融市場全体が売りを浴びる場面があった。ただ、8日から中国の劉鶴副首相がワシントン入りする予定に変更はなく、物別れが避けられたことで株安や原油安など、リスク回避的な動きは次第に和らいだ。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は7.25~0.75セント安。中心限月の7月限は6.50セント安の364.25セント。大豆は大幅続落。終値の前営業日比は12.25~2.00セント安。中心限月の7月限は12.00セント安の830.25セント。トランプ米大統領による中国からの製品に対する関税を現行の10%から25%に引き上げるとの表明を受け、売り先行で取引を開始。7月限は下放れて取引を開始した直後に、この日の安値を付け、その後は持ち直しながらもシカゴ日中取引開始時に再び下落したが、売り警戒からの買戻しと米コーンベルトでの悪天を受けた作付遅れ懸念が手掛かりとなって買い戻され、この日の高値に近い水準で引けている。


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