朝刊:2019/05/08

ダウは一時600ドルを超える下げ幅をみせる。前日比は473ドル安で終える。ゴールドは小幅高。オイルは大幅反落。再び市場はトランプ大統領の発言に注目が集まる。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比50銭円高・ドル安の1ドル=110円20銭~30銭で取引を終えた。一時110円17銭と3月下旬以来の円高・ドル安水準を付けた。ドル円は110円台前半まで下落した。日曜日のトランプ大統領の対中関税引き上げのツイートで、前日の市場も米中貿易協議への警戒感が強まっていた。きのうの米株式市場でダウ平均は一時大幅安となっていたが結局、下げ渋る動きも見せ小幅安に留まっていた。しかし、前日の市場終了後にライトハイザーUSTR代表の発言が伝わり、一気に市場のムードは悪化している。同代表は「金曜日に対中関税を引き上げる」と語っていた。

NYダウ

きょうのNY株式市場でダウ平均は一時600ドルを超える大幅安となった。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が473.39ドル安の25965.09ドル、ナスダック総合指数が159.53安の7963.76、S&P500が48.42安の2884.05。市場は米中貿易協議への不透明感を再び強めており、リスク回避の雰囲気が強まっている。日曜日のトランプ大統領の対中関税引き上げのツイートで、前日の市場も米中貿易協議への警戒感が強まっていた。ダウ平均も大幅安となっていたが、楽観的な雰囲気もあり、大部分は買い戻されていた。しかし、前日の市場終了後にライトハイザーUSTR代表の発言が伝わり、一気に市場のムードは悪化している。ライトハイザー代表は「金曜日に対中関税を引き上げる」と語っていた。中国側の代表団がワシントンを予定通り訪問するとの報道もあり、トランプ大統領特有の威嚇との見方もあって、市場はたかをくくっていた面もあったようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は小幅続伸、銀は総じて小幅続落。終値の前日比は、金が1.7~1.8ドル高、中心限月の6月限が1.8ドル高、銀が1.4セント安~0.3セント高、中心限月の7月限が0.1セント安。金6月限は小幅高。時間外取引では、米中の通商協議に対する不透明感が強い中、日本、中国株が売り優勢も下げ幅が限定的なことから買いは見送られ、小安く推移した。1280ドル支持線となり、下値は堅かった。7日の米株式相場が大幅に下落し、投資家心理が悪化した。現物の裏付けがあり安全資産とされる金先物の買いにつながった。日中取引は、1279.1ドルまで下げ幅を拡大したが、前日6日の安値1278.1ドルを試す前に下値を切り上げた。欧米の株価の下落を受け、押し目買い意欲が強まり、プラスサイドに浮上。終盤の取引で1287.3ドルまで上昇。前日6日の高値1278.1ドルを上抜くことができず、往って来いの展開となったが、小高く引けた。米10年債の利回りの低下は支援材料。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反落した。WTIで期近の6月物は前日比0.85ドル安の1バレル61.40ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.86~0.85ドル安。その他の限月は0.94~0.78ドル安。米中通商協議の不透明感が引き続き金融市場全体を圧迫するなか、株安・原油安となった。トランプ米大統領は中国からの輸入品2000億ドル分について、今週10日に関税を10%から25%に引き上げると表明しているほか、まだ対象となっていない3250億相当についても敵対的な関税を付加すると示唆している。中国側の交渉団は9日から米ワシントン入りするが、今週の通商協議再開を控えて緊迫感が高まっている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は0.75セント安~2.25セント高。中心限月の7月限は2.25セント高の366.50セント。大豆は期近の中心限月が小幅反発。終値の前営業日比は3.00セント安~4.00セント高。中心限月の7月限は0.25セント高の830.50セント。トランプ大統領による中国製品への関税引き上げ表明を受けて上値の重い足取りを演じていたが、前日のシカゴ日中取引終了後に発表された作柄報告において米コーンベルトでの作付遅延が明らかになったことが買いを支援した。米中貿易摩擦に対する懸念からドル安傾向が強まったことも買いを支援。7月限はシカゴの時間帯後半に値を伸ばし高値に近い水準で終了。


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