朝刊:2019/05/09

ダウは一時150ドル近く上昇するも上げ幅削り、前日比ほぼ横ばい。ゴールドは反落。オイルは反発

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続伸し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=110円05銭~15銭で取引を終えた。米中貿易交渉への不透明感が強く、リスク回避の際に買われやすい円を支えた。米中貿易協議への懸念から前日の市場はリスク回避が強まり円高が強まった。きょうの東京市場では心理的節目の110円を割り込む場面も見られたが、欧州株や米株が下げを一服させており、ドル円も下げ渋っている。ただ、上値は依然として重い印象。明日からワシントンで始まる米中協議の行方を見守りたい雰囲気が強いようだ。中国の劉鶴副首相がワシントンを訪問する。なお、米通商代表部(USTR)が連邦公報のウェブサイトに、米国が10日に中国からの輸入品2000億ドル相当に賦課する関税を10%から25%に引き上げると通知した。途中に短時間に上下動する場面が見られた。ホワイトハウスのサンダース報道官が「中国から米国に合意に前向きな示唆があった」と述べたことで買いが強まった一方で、中国商務省から、「米国の関税引き上げの動きに対して必要な報復措置を取る可能性がある」との発言が伝わると、今度は売りが強まった。ただ、限定的な動きに留まっている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに小反発し、前日比2ドル24セント高の25967ドル33セントで終えた。米中貿易協議が何らかの合意に至るとの期待が相場を支え、一時は150ドルあまり上昇した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が3.95安の5817.69、S&P500が2.49安の2345.96。前日は一時600ドルを超える大幅安となっていたが、明日からの米中貿易協議を前に、きょうはリスク回避の動きが一服している。途中に一時上下動する場面が見られた。ホワイトハウスのサンダース報道官が「中国から米国に合意に前向きな示唆があった」と述べたことで買い戻しが強まった一方で、中国商務省から、「米国の関税引き上げの動きに対して必要な報復措置を取る可能性がある」との発言が伝わると、今度は急速に上げ幅を縮小している。ただ、全体的には方向感はなく、明日からの協議の行方を見守りたい姿勢のようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続落。終値の前日比は、金が4.4~4.0ドル安、中心限月の6月限が4.2ドル安、銀が7.6~6.3セント安、中心限月の7月限が6.4セント安。金6月限は反落。時間外取引では、米中の通商協議に対する懸念を受けて堅調となった。日中取引では、4月15日以来の高値1292.8ドルを付けたのち、株安一服を受けて戻りを売られてマイナスサイドに転じた。米株式相場が上昇した場面で、リスク回避目的で買われてきた金には売りを促した。銀7月限は、株高による金反落につれ安となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反発した。WTIで期近の6月物は前日比0.72ドル高の1バレル62.12ドルで終えた。米国の原油在庫が市場予想に反して減少し、需給が引き締まるとみた買いが入った。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.71~0.72ドル高。その他の限月は0.53~0.76ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が市場予想に反して減少したことが好感された。原油輸入量が低水準で推移していることが原油在庫を抑制した。ただ、製油所稼働率は88.9%と伸び悩んでおり、前年並の原油消費量には達していない。米原油生産量は前週比10万バレル減の日量1220万バレルだった。4月の中国貿易統計で、拡大を続ける原油輸入量が日量1068万バレルと過去最高水準を更新したことも背景。ただ、米国がイラン産原油の禁輸措置を講じる前に、駆け込み的にイランからの原油輸入が増加したとみられている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は2.75セント安~1.25セント高。中心限月の7月限は2.25セント安の364.25セント。大豆は揃って下落。終値の前営業日比は3.50~1.00セント安。中心限月の7月限は3.50セント安の827.25セント。米コーンベルトで来週には天気が回復するとの予測を受け、作付の進展期待が強まるなか、売り優勢で運ばれた。トランプ大統領による中国製品への関税引き上げ表明を受けて9日から開催される米中通商協議に対する期待が後退していることも売りを呼ぶ要因となった。


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